窓の外へ

窓の外へ

2009年01月08日
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カテゴリ: 音楽
私は数年前から南浦和の小鳩保育園という所で、子供たちの前でピアノを弾くボランティアをやらせて頂いています。

きっかけは、今の子供たちが生の音楽にあまり触れていないことを感じたからです。
たとえばピアノを教えていて、「歌の嫌いな子」が多くなったこと、電子ピアノをピアノだと思っている親御さん、アコースティックピアノを持っている子が極端に少なくなったことに気がつくにつれ、今の子達は電子音ばかりの中で育っていて、生活の中に生きた音楽が少なくなっているように思いました。

電車の中でヘッドホンで聴いている音楽もすべて録音された音。街中の音もほとんどが電気を通した音。音楽で溢れているけど、あまり豊かではない、そんな感じがします。

ある日友人が、「『子犬のワルツ』を曲がわからないくらいゆっくり練習していたのに、コマーシャルで流れたら、子供が『ママの曲だ。』って言ったの。子供ってすごいね」と、素敵なエピソードを話してくれました。これだったら、私のピアノでも少しは役に立ちそうだと思い、ボランティアを始めました。

おかげさまで面白い経験をたくさんさせていただいています。
毎回弾くバッハのフーガを口ずさんだり、ベートーヴェンの悲愴ソナタの1楽章を弾いた時には、最初のテーマで泣き出す子がいました。曲のあまりの暗さに怖がったのかな。一時保育で来ていた子が、ショパンの練習曲Op.25-1を弾いた後に、目をキラキラさせて抱きついてきました。とても喜んでくれたようです。

もちろん毎回そんな素敵なことは起こらないし、飽きちゃう子もいるし、私もボロボロになっちゃうときもあります。でもそれも生きた人間の弾く、生きた音楽。

このような機会を与えてくれて、アコースティックピアノを用意してくださった理事長先生及び小鳩保育園の関係者の皆様、ありがとうございます。





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最終更新日  2009年01月09日 00時06分10秒
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