窓の外へ

窓の外へ

2011年03月06日
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カテゴリ: 音楽
先日、リンクレーターのヴォイスワークの公開レッスンをしました。私はレッスン生のひとりとしての参加でした。

ウォーミングアップの後、いつも通り各人のテキストワークになりました。
私の持っていったものはシューマンのドイツ歌曲で、この曲はこれで三回目のレッスンになります。

テキストワークは、自分が深く感動したテキストを各人が探して持って来るものです。
私がこの曲を持っていったのは、感じているものを表現しきれていないもどかしさを、どうにかしたいと思っていたからです。

この曲は恋に落ちたばかりの心情を表現したものですが、一回目のレッスンは、その心情の時に自分から出てくる感情とそれに伴う呼吸の変化に焦点を当て、呼吸の動きから感情が生き生きと流れ出し、恋した時の喜びと興奮が声に現れたような気がします。

二回目のレッスンは、歌の中でさらにその心情が繊細に感じられ、創り出した世界の中で自分は自分の感情に正直でありました。

公開レッスンが三回目のレッスンになりましたが、公開しただけあって、観客の中で歌うという、いつもとは違った環境に自分の中からいろいろな反応が出てきました。
今回の実験は観客の方に手伝って頂いて、実際に目の前に大好きな人として立っていてもらい、伝えたい言葉を自分の言葉として声にしてみることを、先生から指示されました。


その時に以外にも出てきた言葉が、「私を見て」とか「あなたが欲しい」とかではなく、「あなたがいてくれてうれしい」とか「あなたに会えてうれしい」とか、でした。
それはカズさんが全てを受け入れるように、素敵に立ってくれていたからかもしれません。

その後で歌った歌は、本当に自分の感情をシンプルに伝えた感覚でした。自分の感情が出てきて歌になったというより、感情よりも思いが明確になって、思いそのものが出てきた、という感覚でした。歌った感じさえしませんでした。これはアレクサンダーのレッスンで得る、より明確になる感覚と似ていました。

素人の、ドイツ語などほとんどでたらめのドイツ歌曲なのですが、観客の方がその歌に共感してくれたと、感想を言って頂きました。

3回のレッスンの中で、表現がどんどん変化してゆくのがとても面白かったです。表現の変化は実は結果で、そこに至る自分から出てくる感情の変化がありました。

音楽を演奏する中で、同じ演奏は二度と出来ないことは知っているつもりでしたが、自分に変化が起こっている、そして感情も二度と同じ感情は出てこないのだ、と思いました。また、自分の深い思い、真実の思いに自分で気付かず、それを表現することが出来ないと、感情は繰り返してしまうかもしれない、とも思いました。

まだ自分の中で整理できない体験でしたが、もっと「感情」、「思い」、「表現」って人間にとって何なのか知りたいなあと思いました





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最終更新日  2011年03月07日 00時51分06秒
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