窓の外へ

窓の外へ

2011年09月14日
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「ダイアログ・イン・ザ・ダーク」 を体験してきました。

真っ暗やみの中、8人のグループを組んで、白い杖を片手にいろいろな体験をする、というものですが、ナビゲーターとして盲人(目の不自由な方)がひとり、グループについてくれます。

このアトラクションは、季節によって体験の内容が変化するそうですが、今回は夏バージョンだったそうです。

目を慣らすために、ナビゲーターからアトラクションの説明を受けながら、段階を踏んで少しずつ暗い部屋に入って行くのですが、目への刺激が少なくなるに従って、耳などの他の感覚が鋭くなっていくのがわかりました。

ここからがアトラクション、という場所は本当に暗くて、まったく何も見えませんでした。暗さに段階があるのもよく知らなかったし、本当の暗闇って、実はあまり経験がないのですね。

暗闇に中に入ると、いったい自分がどこから来て、どこにいるのかが全くわかりません。少し歩いただけで、入口の方角がまったく分からなくなりました。

グループの仲間は知り合いもいるし、今はじめて出会った人もいます。何をしている人かも知りません。年齢も職業もバラバラなはず。お互いの呼び名を決めて、触れあった時に声をかけると、それが情報に変わります。

このグループで橋を渡ったり、道具で遊んだり、喫茶店に行ったり、といった体験をしました。

真っ暗やみの中、皆が安全に、はぐれないで行動できるよう、お互いが助け合っていました。困った時に声を出すと、手を差し伸べてくれる人がいる。誰かが困っていたら、手を差し伸べる事が出来る。

「見えない」というだけで、まるで世界の見方が変わってしまう。

そこには私達が一番望んでいるものが存在していました。いいえ、いつでもそれは存在していて、でもそれに気がついていない。まるでアレクサンダー・テクニークのレッスンのようです。

見方が変わると世界そのものが変わってしまう。

私達がダイアログ・イン・ザ・ダークで体験している世界は、目の見えない人の世界です。

皆がナビゲーターのちいちゃんに、たくさんの質問をしました。

私達は彼女の体験している世界に興味を持ち、彼女は自分の体験している世界を話してくれます。同じ時代に、同じ世界で体験していることなのに、私達は別の世界で生きているのです。

でも、よく考えてみれば、ちいちゃんだけが別の体験をしているのではないと思いました。私達はひとりとして同じ感覚を持っていないし、感覚そのものは身体の使い方によって、考え方によって、まわりの状況によって、今までの経験によって、様々な条件で常に変化しています。ひとりとして共有できません。

人が存在する分だけ、世界がある。

お互いの世界が尊重できれば、それだけたくさんの世界が広がって行きますね。






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最終更新日  2011年09月14日 12時00分53秒コメント(0) | コメントを書く
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