アレクサンダーのレッスンで、身体が緩んできたときに、筋肉の解放と同時に、知らずに押さえていた感情が解放される時があります。
あるレッスンの時、生徒さんに「怒り」の感情が出て来て、しばらく怒っていらしたので、頃合いをみて、起きていることを冷静に分析するのを手伝うつもりでいたのですが、ご本人が「もっと怒りたい」と申しましたので、そのままからだ全体で「怒る」ことを表現して頂きました。
生徒さんは出てくるものをそのまま言葉にしてくれたのですが、「怒り」は移動していきます。仕事の問題から、家庭の問題へ、生い立ちの問題から社会の問題へ...。現在から過去へ、過去から未来へ、そしてまた現実へ...。
人に迷惑をかけぬよう、そしてまわりとうまくやって行くために、私達は意外と自分の感情を後回しにしています。
身体が動き出すと、心も動き出してくる...。
アレクサンダー氏が言っています。こんな言い方ではなかったのですが、私達は身体とか心とかではなくて、ただ全体があるのみ。身体も心も私自身の全体の動きとして、一緒に動いているのです。
今回のレッスンで思うのです。
表現されてこなかった「思い」とか「感情」とかは、表現されないまま、自分と一緒にいるのでしょうね。
「怒り」が表現されていくうちに、生徒さんにちょっとした変化が現れました。今までとは違った考えが浮かんできて、今までと違った見方に気付いたようでした。
古舘武先生だったでしょうか?
「感情とはマインドの反応である。」とおっしゃっていたのは。
自分の感情に気付くことは、自分のマインドの反応を知ることかもしれません。
反応として現れたものに対して、一生懸命蓋をしたり、隠したりする必要はないかもしれません。
それは、自分のことをもっとよく知るための道具となってくれるでしょう。
自分の感情をもっと認めてあげよう!
自分なりにそんなまとめをした、2011年の年末でした。
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