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(マキノ出版)
という本を出版したとき、結婚している女性から夫への不満を、
インターネットを通じていろいろと聞きました。
その結果、「不満のない方が4%」ということでしたから、
ほとんどの妻が夫に不満を持っているわけです。
「その不満はいつ頃始まったのか」と聞いてみると、
驚くことに結婚前から不満があった女性は6%もいました。
おそらく、結婚式に誰を呼ぶとか、どのような式にするとか、
話し合っているうちに嫌になってきたパターンが考えられます。
そして、結婚1年以内に夫が嫌になる妻が25%、
3年以内に嫌になるのは14%、5年以内が11%と、
結婚前から結婚後5年以内で
夫が嫌になる妻が56%もおられました。
10年以内に嫌になる妻も23%いましたので、
結婚後10年以内まで広げると、実に約80%の妻が夫を嫌いになっています。
なぜ結婚早期に夫との関係がこじれるのでしょうか?
おそらく、結婚5年前後は、子供が1、2人できるころです。
子育てをめぐって夫婦関係が悪化することは、
以前から私も指摘しています。
特に子育てを妻1人に任される「ワンオペ育児」に疲れ果て、
産後クライシス(夫婦関係が悪化する)を経験する女性が多いのでしょう。
子供ができると、夫婦二人の恋愛関係に大きな変化が生じます。
子供を含めた家族のあり方に対応できない夫婦が悩むのだと思います。
特に、人生初めての大仕事ですから、
どの夫婦も悩んだり、疲れたりすることは当たり前でしょう。
子供ができると容易に離婚はできません。
夫婦仲が悪くなり、
離婚もしにくい状態が現代版の「子はかすがい」かもしれません。
非協力的な夫との生活がつらいと感じる女性の中には、
さっさと見切りをつけてシングルマザーの道を選ぶ人もいるでしょう。
しかし、経済的な基盤がなければ、
女手一つで子供を育てていくのは大変です。
多少のことには耐え、夫婦生活を続けていった女性が、
その無理がたたって心身に異常をきたし、
更年期障害のような症状に苦しむことがあります。
私は、それを「夫源病」と名付けました。
「一生、単身赴任をしてほしい」
「夫源病」の解決は比較的簡単です。
ストレスから逃げることが第一なので、夫と別居する、
もしくは離婚することできれば、
それまで苦しめられた症状からあっという間に解放されます。
この場合は、
夫婦の間に結論が出るまでカウンセリングと投薬を続けますが、
結論が出れば治療は終了となります。
しかし、別居や離婚ができない方は、
仮面夫婦を続けていくしかないかもしれません。
ある妻は、「夫に一生、単身赴任をしてほしい」と願っていました。
「夫は仕事で忙しくて、帰ってこないほうが気は楽だ」とも。
そういう意味では、
コロナ禍での在宅勤務は、妻にとって厳しいかもしれません。
「吐き気や頭痛がするようになった」
と言って、
外来を訪ねてきた40代の女性の患者さんがいました。
聞くと、やはり新型コロナの影響で、
夫が在宅勤務をするようになったそうです。
このように、最近は、
「夫といる時間が増えただけで体調が悪くなった」
と言う女性をよく診察しています。
なるべく夫と顔合わせずに給料だけが入ってくることを、
妻は期待しているようです。
そのうち子供たちも大きくなるでしょう。
子供の大学進学や卒業を機に、
または夫の定年を機に離婚する方が多いのは、
こうした仮面夫婦としての人生にケリをつけたいからでしょう。
離婚や別居が困難な場合は、
仮面夫婦を続けることも一つの方法かとは思いますが、
それは自分の人生の一番良い時期を犠牲にすることと
引き換えになります。
確かにシングルマザーの道は厳しいかもしれませんが、
何十年も仮面夫婦を続けるのとどちらが良いのか。
私にはうまいアドバイスはできません。
(石蔵文信 大阪大学招へい教授)
[yomiDr.]
コロナ禍で浮き彫りになる一つの夫婦の形ですね。 ☄
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