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「どうせ家で話せるわけない」知的障害者を10年虐待、副理事長による「無法地帯」 内部通報があったのに市役所は7年間認めず 東京都府中市にある社会福祉法人の男性元副理事長が、知的障害のある利用者に約10年間、虐待を繰り返していた。この法人の第三者委員会がまとめた調査報告書を共同通信が入手し、判明した。これまで行政には合計で十数回、内部告発や通報があったが、府中市は約7年もの間、虐待を認定しなかった。しかも、元副理事長は市職員OBだった。 利用者の中には、この法人がそんな状態であると知らず、虐待を受けて心に深い傷を負った人もいる。報告書によると、元副理事長は恐怖で職員を支配し、「無法地帯」のような状態になっていた。一体、何が起きていたのか。 ▽息子の異変に気付いた親「何かおかしい」 問題の社会福祉法人は「清陽会」。府中市で知的障害者の作業所2カ所(定員各30人)やグループホームなどを運営している。元々は、知的障害者の親の会が母体となって1989年に設立された法人だ。 「何かおかしい」。知的障害と自閉症のある長男(26)が2017年から清陽会の作業所に通い始めた府中市の金成祐行さん夫妻は、長男の行動障害がだんだん激しくなっていくことを不審に感じていた。作業所でパニックを起こし、壁に穴を開けてしまうといったことがあった。 清陽会側とやりとりして虐待を疑った金成さんの訴えを受け、府中市は第三者委員会を設けて調査するよう清陽会に要請。委員会は2021年6月に設置された。 第三者委員会は、利用者の親や職員らに話を聞くなどして、2022年3月に報告書をまとめた。金成さんは当然、報告書を読めるものだと思っていたが、清陽会は「個人が特定される恐れがある」などとして、開示を拒否。2022年5月に金成さん夫婦と会った千田恵司理事長はこう説明していた。 「心理的な虐待のみで、身体的な虐待はなかった」 ところが、共同通信が報告書を入手して内容を確認したところ、すさまじい内容が記されていた。▽すさまじい虐待の数々…利用者をビンタ「顔も見たくねえ」 第三者委員会が認定した元副理事長による虐待は、次のような内容だ。 ・約10年前、言うことを聞かない利用者をビンタした ・利用者の腕をねじるように暴行を加え、押し倒し、頬を手で押さえつけた。「どうせ家で話せるわけはないから大丈夫」などと発言した ・元副理事長を慕っている利用者の頭を拳でたたいたり、往復ビンタをしたりしながら叱る行為を何度も行った ・利用者の顔をビンタし、「おまえの顔なんて見たくもねえ」と言った 被害を受けたのは利用者だけではなかった。職員も暴行や暴言、パワーハラスメントを受けていた。ある職員は「能なし」「頭がおかしいから病院に行って診てもらえ」などと罵倒された。書類を投げ付けられた上、顔を殴られた職員もいた。ハラスメントに耐えかねて退職した人もいた。 清陽会の母体は、利用者の親の会だ。このため、以前は親の1人が理事長を務めていたが、親からはこんな証言も出ていた。 「理事長の子どもが『トイレが遅い』と元副理事長に殴られた」 「ある保護者が『会計について(法人に)説明を求めては』と親の会に提案したが、『そんなことをしては(元副理事長に)ぶん殴られる』と言われた」▽虐待にとどまらず書類改ざん、「隠蔽体質」との証言も 元副理事長の問題は暴行や暴言にとどまらない。報告書によると、職員からは次のような証言もあった。 「遅くまで残業させていたことがばれないよう、行政の監査があると、元副理事長の指示でタイムカードの改ざんが行われていた」 「できていない書類を監査までに全てできていたかのように作成した」 元副理事長は規定外の給与を受け取っていたほか、妻と娘も職員として在籍していた。 清陽会では、過去10年間で利用者への工賃不払いが合計1億円以上あったことも分かっている。職員や家族からは「事業の収益が何に使われたのか分からない」との声が複数上がっていて、不透明な会計処理が行われていたとみられる。職員からは「組織として隠蔽体質が根強い」という証言もあった。 報告書は、元副理事長以外の職員も利用者に心理的な虐待や不適切な支援をしていたと指摘。ある職員は利用者に怒鳴りつけるような指示を出し、従わないと「副理事長に報告するよ」などと言っていた。 ▽恐怖で職員を支配した元副理事長、行政は何をしていた? 報告書は、法人の状況を次のように説明している。「元副理事長への恐怖感で職員は反論できない環境だった」「理事や評議員の多くが元副理事長の依頼で就任しており、実質的な審議がなされていなかった」 不正常な運営の直接的な原因は「元副理事長の強権的な支配」としつつ、こうも指摘している。「理事会や評議員会が十分機能していなかったことも、人権侵害が長年にわたり行われたことの大きな要因だ」 一方、利用者の家族や職員の中には、行政に虐待を通報した人もいた。報告書によると、府中市に最初の通報があったのは2013年。だが、市が元副理事長による虐待を認定したのは2020年7月で、約7年を要した。職員や家族からは、行政の不作為を訴える証言もあった。 「市や労働基準局に通報したが、注意程度で終わってしまい、訴えた人は精神的にまいってしまい退職した」 「同僚が市に相談に行ったが、市から確認はなかった」 「知人が心配して都庁に連絡してくれたが、握りつぶされたと感じている」 証言を受け、第三者委員会は行政の対応を批判している。「府中市や東京都、国が積極的に指導に踏み切らなかったために問題を長期化、深刻化させた。責任は重い」 ▽理事長は「身体的虐待はなかった」と虚偽の説明 ところで、元副理事長はどんな人物なのか。関係者によると、市職員の時代は障害福祉の担当も務めた。現在は80歳前後。府中市が虐待を認定した後の2020年末に清陽会を退職したが、特に処分は受けなかったという。 退職後に清陽会へ提出した文書では虐待を否定した上で、「記憶にない事象での行動がある場合は深くおわび申し上げる」などと弁明。第三者委員会の面談依頼は拒否していた。 取材のため直接話を聞こうと自宅を訪ねたが、応対した元副理事長の妻は「『お話しすることはない』と申しています」と答えた。 清陽会の千田理事長は金成さんに謝罪はしたものの、報告書の詳細を伏せて「身体的虐待はなかった」と虚偽の説明をしていたことになる。今年3月になって「事実認識が欠けており、不適切な発言だったことを強く反省している」と釈明したが、この時点でもやはり報告書の開示は拒否。金成さんからの再三の要請や府中市からの指導を受け、4月にようやく開示した。金成さんは元副理事長による虐待の数々と、理事長の説明が虚偽であることをようやく確認できたが、報告書がまとめられてから1年以上がたっていた。 清陽会は今も報告書は公表しておらず、職員にも概要しか明らかにしていない。元副理事長を刑事告発するよう求めた金成さんに対しては、こう回答した。「傷害罪に該当する行為があったことを裏付ける資料を有しておらず、告発は難しい」▽被害者はPTSDと診断「息子の人生はめちゃくちゃ」 府中市の対応はなぜここまで遅れたのか。法人への遠慮や事なかれ主義が背景にあったとみられるが、担当課長らはこう釈明した。 「指導はしていたが、元副理事長になかなか会えなかった」 「もっと早い対応が必要だったと思う。利用者には申し訳ない」 これまでは通常の指導・監査だったが、今年1月からは社会福祉法に基づく特別監査に切り替え、7月14日に監査結果を発表。不正・不適切な支出が多数見つかったとして、再発防止策など改善を勧告した。東京都も7月7日、立ち入り検査に入った。千田理事長は「既に改善に取り組んでおり、市の指導に沿って対応したい」としている。 元副理事長から虐待を受けた金成さんの長男は、心的外傷後ストレス障害(PTSD)と診断された。今もフラッシュバックを起こして、物を壊したり他人を殴ったりしてしまう行動障害が出ることがある。そのため、外出時などはヘルパーが2人付き添う。 「虐待で息子の人生はめちゃくちゃにされた」と金成さん。「清陽会は関係者を処分するなど責任を取ってもらいたい。行政は、きちんと指導監督しないと、こういうひどい結果を招くということを肝に銘じてほしい」【取材後記】 障害福祉分野の取材を十数年しているが、歴史があったり規模が大きかったりする社会福祉法人ほど、自治体は指導に及び腰だ。規模が小さいNPO法人や営利法人で不正があると、「指定取り消し」という厳しい処分が出ることがあるが、社会福祉法人ではめったにない。 多くの利用者がいて影響が大きいこと、行政と「持ちつ持たれつ」の関係であることなどが要因とみられる。だが、声を上げにくい障害者を守れるのは、指導・監督権限を持つ自治体だけだ。 監査は事前に通告があり、書類が整っていればクリアできてしまう。これでは不正は見抜けない。時には抜き打ち検査をするなど、緊張感のある関係を築くべきではないだろうか。© 一般社団法人共同通信社【47 NEWS】内部告発しても、内部の柵から逆に閉ざされてい仕舞う、とんでもない大人社会の裏側を見せつけられたようで利用者の心の傷の深さは計り知れませんね。☄にほんブログ村にほんブログ村
2024.11.17
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次男は重度の知的障害のある自閉症 岐阜県飛騨市市長 都竹淳也さんが取り組む福祉改革とは高齢化の進む飛騨市で、改革を進める市長の都竹淳也さん。次男が重度の知的障害のある自閉症と診断され、誰でもある日突然、弱者になり得るのだと身に染みました。弱者の支援に重点的に取り組む福祉改革について教えてもらいました。●プロフィール岐阜県飛騨市市長 都竹淳也(つづくじゅんや)さん67年飛騨市生まれ。筑波大学卒業後、岐阜県庁で知事秘書や障がい者医療推進室長などを経て、16年に飛騨市長に就任。現在3期目。画期的な産業振興や福祉改革を行い、全国の自治体から注目される。妻、長男、最重度の知的障害のある自閉症児の次男と4人家族。障害児の親になり困難を抱える人たちの力になりたいと思うように高齢化の進む飛騨市で、改革を進める市長の都竹淳也さんは、県庁職員だった39歳のときに、次男が重度の知的障害のある自閉症と診断されました。「診断がつくまでは不安な気持ちでした。障害という暗い世界に家族ごと来てしまったとも思いました。一方で当事者になってみて初めて、誰でもある日突然、弱者になり得るのだと身に染みたんです」。そこから、県庁で障害者支援の仕事に希望を出し、飛騨市市長になってからは弱者の支援に重点的に取り組むように。市長就任直後に、自治体としては全国初の、児童精神科単科クリニックを開設し、子どもの発達支援の核をつくります。「市営にしたのは民間では採算が取れないと思ったから。また医療だけではなく、療育機関や学校につなげるためにも行政がやるべきと考え、志を同じくする医師を口説いて飛騨市に来てもらったんです」。 ●ここが飛騨市発達支援の専門家を学校へ。当初は学校側の抵抗もあった都竹市長のこだわりは、どの施策も専門家を据えること。23年には、飛騨市の全小中学校に保健室と同様に作業療法室を設置。発達支援の専門家の作業療法士が、子どもに対応し、悩みを抱える保護者や教職員にもアドバイスします。この取り組みはメディアや不登校に悩む保護者、医療関係者などの注目を集めました。「きっかけは、保護者の方に、進級で先生が毎年変わるのが困る。ずっと発達を見てほしいと言われたことです。教員は教育の専門家。負荷を減らすためにも子どもの発達支援は行政がやろうと判断し、作業療法士のいるNPO法人を誘致しました」。当初は学校側も、部外者が入ることに抵抗感があったそう。市の職員が教員のOBに協力を求め、学校と対話を重ね、やがて子どもたちが主体的に学ぶようになるなど成果が出るように。「今ではもっと来てほしいと言われます」。一番弱い人のためにやることが必ず全員のためになる飛騨市では、大人の支援にも力を入れています。地域生活安心支援センター「ふらっと」では誰もが、どんな困り事でも相談が可能。「一般的に行政の窓口は縦割りですが、貧困は、病気や家庭問題とつながっていることも多く、困り事は複合的。たらい回しにせず、まとめて相談できるところをつくりたかった」という都竹市長の思いから、全国でも類を見ない一気通貫の組織が実現しました。「弱い人のためが、結局みんなのためになるんです。福祉にお金をかけ過ぎだとやゆする人には、あなたの家族が困難に直面したとき、同じことが言えますかと返しています」。そう笑う市長のモットーは「日々是好日」。どんなことも前向きに捉えるという意志で、地方都市の困難な課題に挑戦し続けます。 ●作業療法士(OT)って? 作業療法士はOT(Occupational Therapist)とも呼ばれ、言語聴覚士(ST=Speech Therapist)、理学療法士(PT=Physical Therapist)と並ぶ、リハビリテーションの3大国家資格。主に日常生活に支援を必要とする人を対象に、生活に必要な動作や精神面のケアを行う。病院や福祉施設での大人の支援が一般的だが、児童福祉施設などで、発達の遅れや、苦手がある子ども向けに、支援を行うケースも。米国では学校に常駐し、誰もが支援を受けられインクルーシブ教育(障害の有無に関係なくすべての子どもが一緒に学ぶ)を支える。都竹市長が取り組む福祉改革全国の自治体から視察の申し込みが引きも切らない飛騨モデルと呼ばれる改革の数々。計画に時間をかけず実行、検証、仕組み化を行う。 1 全ての小中学校に作業療法室。発達の専門家が教員をサポート 2 全国でも希少な、児童精神科を行政の直営で設立。立地にもこだわり 3 脱縦割り。市民の悩みを何でも聞く。総合支援相談窓口を設置 参照:『サンキュ!』2024年12月号「あしたを変えるひと」より。掲載している情報は2024年10月現在のものです。 取材・文/『サンキュ!』編集部(サンキュー!)【YAHOOニュース】親の立場にたっての市政、素晴らしい取り組みですね。☄にほんブログ村にほんブログ村
2024.11.16
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心が落ち着く青い壁に観葉植物など刑務所と思えぬ工夫 発達障害の受刑者支援に医療、行政が連携刑務所と医療施設、そして行政が連携です。受刑者の社会復帰を支援する、全国初の取り組みが、大阪で始まっています。大阪刑務所と刑事医療施設の西日本成人矯正医療センターが、大阪府などと連携して11月から始めた取り組み。それは、発達障害のある受刑者の社会復帰への支援です。昨年度の法務省の調査では、受刑者全体のうち、およそ12%が発達障害の疑いがある人や、診断された人だとわかりました。今回のモデル事業では、大阪刑務所で、看護師や作業療法士、教育や福祉の専門家などと、個々の特性に応じた治療や支援計画を行い、社会復帰を支援。また、自治体や保護観察所などとも連携して、早い段階から、出所後の生活環境の調整などを行います。【記者リポート】「こちらは、感情が高ぶった人が落ち着くための部屋です。壁は冷静さを保つ青。リラックス効果のあるクッションやぬいぐるみが置かれています」廊下には観葉植物を設置。面接をする部屋には温かみのある家具を置くなど、従来の刑務所にはない工夫が凝らされています。【大阪刑務所 谷口晃康所長】「再犯防止策を進めるうえでは、今回は発達障害関係をターゲットにしたが、それ以外の方にも含めてやるということが意義深いものだと感じている」支援期間は1年間が目安で、30人程度を対象に現在、選定を進めています。関西テレビ(動画あり)【FNN プライムオンライン】手厚い支援を経て社会復帰がなされるといいですね。☄にほんブログ村にほんブログ村
2024.11.15
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【書評】思考と行動をつなぐ:柴崎友香著『あらゆることは今起こる』発達障害について、私たちはなんとなく知っているようで、よく分かっていない。芥川賞作家でもある著者が長年抱えていた、自身が発達障害ではないかという懸念に診断がついた時、何を感じ、自分の行動をどう分析していったのか。発達障害を“言葉”で捉える一冊。ここ数年、「発達障害」という言葉はずいぶん知られるようになった。2004年に定められた発達障害者支援法で、発達障害は「自閉症、アスペルガー症候群その他の広汎性発達障害、学習障害、注意欠陥多動性障害その他これに類する脳機能の障害であって、その症状が通常低年齢において発現するものとして政令で定めるものをいう」と定義されている。大きくはこだわりが強くコミュニケーションに困難を持ちがちといわれるASD(自閉スペクトラム症)、じっとしていられない、集中しづらいなどのADHD(注意欠陥・多動性障害)、読み書きに困難を抱えるLD(学習障害)の3つに分けられているが、どれか一つというより複数の特徴が表れることも多い。2016年には日本全国で48.1万人が発達障害だと医師によって診断を受けていて(厚生労働者による調査)、年々その数は増えている。多くの場合、両親や本人が日常生活を送る中で困難を感じたことが受診・診断のきっかけだ。といろいろデータを紹介したが、「ちょっとこだわりが強い」とか「集団行動が苦手」「コミュニケーションが不得意」などという行動の特性として表出するため、「××が苦手な人」と言われるだけで、本人だけではなく周囲も発達障害の可能性に気が付かないまま大人になり、生きづらさにつながることが多いとも指摘されている。本書の著書で芥川賞作家でもある柴崎友香さんが、自身が発達障害ではないかと思ったきっかけは『片づけられない女たち』という本を読んだことだった(少し長くなるが引用する)。長らく「片づけられない女」として家では怒られ続け、小学校では常に忘れ物回数のトップランナーで机からカビの塊と化したパンがしょっちゅう出てくるし、事務職で勤めた会社でも書類を何十分も探し回っていた。「女たち」というタイトルによって自分だけではないのだと思ったし、「不注意」の特性を持つ人たちがいることを知ることができた。そこに書かれていたのは、まさに自分の日常生活で、明らかに「私のこと!」だった。思考と行動を言葉でつなぐ柴崎さんの場合、何に困っていたか。それは「一日にできることがとても少ない」ことだった。その時点で、「多動」、いわばマルチタスクが特性とされる発達障害のイメージとやや異なり、「えっ?」となる。だからこそ、言葉のプロである著者が自らの発達障害について本を書く意味があると思う。メディアなどではステレオタオイプ化されて扱われやすく(映画『レインマン』のような天才型とか)、「〇個当てはまると発達障害の可能性が高い」などという診断表も多く出回る発達障害だが、当事者の目に世界はどう映り、何に困っていて、どんなふうに考えているのか。柴崎さん自身の視点や感覚に加え、医師やカウンセラーとのやりとり、周囲からの関わりなども含めて丁寧に描かれる。例えば柴崎さんが感じている「一日にできることがとても少ない」のはなぜか。「多動」は頭の中で起きているのだった。(中略)とりあえず、常に複数の考えがランダムに流れ続けているし、なにか外からの刺激があるとさらに次々思い浮かぶ。それは必ずしも言葉や文章になっているわけではなく、身体感覚そのものだったりもする(あのときのあの暑さ、とか)。その結果として、「身体は一歩も動けないまま時間が経って、そして洋服の山も片づかない」頭の中で起きていることを言語化してもらうことで、読み手には自分とは遠く離れたところで起きている誰かの障害の話ではなく、自分と同じ世界にいる他の人の物語としての納得感が生まれてくる。例えば、旭川駅から美瑛(びえい)駅に向かう時。余裕があるからと旭川駅でのんびりした後、電光掲示板で確かめたはずが(おそらくきちんと確認できていなくて)なぜか同じ時刻に出発する別の電車に乗ってしまい、反対方向に行ってしまうとか。出かける準備をしていると、雨が降ったらとか、エアコン効きすぎて寒かったらなどいろいろ気になってあれこれ詰め込み、肝心のおみやげを入れ忘れてしまうとか。点で切り取ると「遅刻が多い」とか「忘れ物が多い」とか、発達障害の特性とされることが多い事象が、柴崎さんの思考と言葉でつながれると、「ああ、そう考えるからこういう結果につながるのか」とか、「あっ、そこでミスってるわけか」と、ぐっと距離が縮まってくる。「あんた、ずっと大変そうやったもんな」柴崎さんは、発達障害の診断を受けたことを家族に伝えたとき、弟にこう言われたそうだ。「そうなんや。あんた、ずっと大変そうやったもんな」“大変”。それは、周りと同じように行動できないから。社会の規範を守れない時があるから。「こうしなければいけない」の型に合わずに四苦八苦する姉の様子を、弟はそう見ていた。柴崎さん自身、発達障害が「できない」ことばかりを、その要素に挙げられていると指摘する。そしていつしか自らも、自分が困っていることを「できないこと」と考えてしまい、恥じて隠そうとしてきた、とも。発達障害という言葉が広がるのと同じタイミングで、多様性(ダイバーシティ)とかインクルージョンという言葉も広がってきた。これらは、実は関係があるのではないか。人の行動の特徴を、目に見える「点」で捉えて周囲と比較するから、「できる」と「できない」という分類になる──たとえば時間に間に合うと間に合わない、部屋がきれいと汚いなど──とすると、点ではなく、思考と行動を結んだ線を捉えていくことでこの二分法も変わっていくんじゃないか。本書を読み、そう感じた。そして、「できる・できない」の二分法から自由になった先に、ダイバーシティ&インクルージョンが待っているような気がする。【nippon.com】あらゆることは今起こる (シリーズ ケアをひらく) [ 柴崎 友香 ]芥川賞作家が自ら書き綴った自分自身の事。ちょっと覗きたくもなりますね。☄にほんブログ村にほんブログ村
2024.11.14
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子ども禅大学 発達障害の可能性拡げる保護者と児童対象「学びの場」〈横須賀市・三浦市〉障害のある子どもと保護者を対象にした学びの場「こども禅大学」が、横須賀・三浦市内3カ所の寺院を会場に始まっている。企画しているのは一般社団法人こども禅大学の大竹稽代表(三浦市南下浦町金田在住)=人物風土記で紹介。発達障害をポジティブに捉え、保護者同士の悩みや不安を共有する場として運営していく。主に小学校低学年から中学生、その保護者が対象。雑談交流会や発達障害児を子に持つ当事者の講演などを通して、障害が持つ特性との付き合い方や才能の伸ばし方、考え方を周知していく。大竹さんが大学時代に追究した「禅」をテーマに「自由な学びの場」を発信している。2022年の文科省の調査によると、発達障害の可能性がある児童生徒の数は小学生は約10・4%で、10年前より増加傾向にある。大竹さんは個性に応じた教育支援の拡充が必要とされている現状や自身の娘も自閉スペクトラム症(ASD)と診断されたことで当事者意識が芽生え、今春から県内各所の寺院で実施してきた。9月からはクラウドファンディングで募った資金などを元に一般社団法人化。現在は試験期間で来年4月頃正式開校する予定という。拠点となっている満昌寺(横須賀市大矢部)と貞昌寺(同市馬堀町)では毎月第2日曜日、福泉寺(南下浦町)では毎月第4木曜日に2時間ほど実施。そのほか戸塚区などの寺院でも定期的に学びの場を開いている。11月10日には満昌寺を会場に市内外から5人の保護者らが参加。大竹代表の妻の侑子さんの娘との関わり方や考え方を共有する時間も設けられた。娘が発達障害と診断されてから「周囲の人に言うべきか」など葛藤やショックがあったというが、「大切なのは他人と比較するのではなく、可能性を拡げてあげるのが親の役目」という考えに至った経験を共有した。その後の交流会では、子どもが通う学校の情報交換なども行われた。場所を提供している満昌寺第31世住職の永井宗寛さんは「寺子屋のように、大人も子どもも気軽に遊んだり学んだり。そういう場として寺を提供していけたら」と話し、今後も前向きに協力していく考えだ。タウンニュース[gooニュース]大竹夫妻(右)の話に耳を傾ける参加者ら(=11月10日、満昌寺)(タウンニュース)発達障害との診断の受け入れ方など多くの方の集いと救いの場になりそうですね。☄にほんブログ村にほんブログ村
2024.11.13
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ぼくとパパ、約束の週末自分の好きなサッカーチームを決めるため、ドイツ国内のスタジアムを巡る自閉症の少年とその父親の旅を実話に基づいて描き、本国ドイツで100万人を動員するヒットとなったヒューマンドラマ。幼い頃に自閉症と診断された10歳のジェイソンは、生活に独自のルーティンとルールがあり、それが守られないとパニックを起こしてしまう。ある日、クラスメイトから好きなサッカーチームを聞かれるも答えることができなかった彼は、ドイツ国内の56チームを全て自分の目で見てから好きなチームを決めたいと家族に話す。父ミルコは息子の夢をかなえるべく、ドイツ中のスタジアムを一緒に巡ることを約束し、多忙な仕事の合間を縫って週末ごとに旅をしていく。父ミルコ役に「100日間のシンプルライフ」のフロリアン・ダービト・フィッツ。「5パーセントの奇跡 嘘から始まる素敵な人生」のマルク・ローテムント監督がメガホンをとった。2023年製作/109分/G/ドイツ原題または英題:Wochenendrebellen配給:S・D・P劇場公開日:2024年11月15日【映画.com】珍しくドイツからの発信、ですね。☄にほんブログ村にほんブログ村
2024.11.12
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障害者の解雇、4279人 3〜7月、就労事業所の閉鎖で障害者が雇用契約を結んで働きながら技能を身に付ける「就労継続支援A型事業所」の閉鎖が今春から全国で相次ぎ、3〜7月に少なくとも4279人の障害者が解雇されたことが14日、厚生労働省の実態調査で分かった。障害福祉サービスの対価として国が事業所に支給する報酬を4月の改定で引き下げたのが要因。厚労省が社会保障審議会部会に示した。 解雇したA型事業所の経営状況は大半が赤字だった。障害者の年間解雇者数は、一般企業なども含めて最多だった2001年度の4017人を上回る見通しだ。 4279人は、いずれもA型事業所で働いていた。うち949人は8月末までに再就職先が見つからず求職活動中だった。936人は企業や他のA型事業所などに再就職し、2073人は雇用契約を結ばずに働く「B型事業所」に移ることが決まった。 A型事業所は7月末時点で約4470カ所あり、障害者約8万7200人が利用。共同通信が8月に行った調査では3〜7月に329カ所が閉鎖され、約5千人が解雇や自主退職となった。共同通信社【Web東奥】その後の対応が気になりますね。行き場を失ったままでは生活の基盤が成り立たないですね。☄にほんブログ村にほんブログ村
2024.11.11
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学校は窮屈すぎる…適応できない自分に苦しむ発達障害の息子。「どんな子にも居場所と学びを」。不登校の受け皿へ注目される「多様化学校」発達障害の子どもたちへの指導や支援を含めた特別支援教育がスタートして今年で18年目となる。学校関係者や保護者らに広く知られるようになり、特別支援学級などで学ぶ児童生徒は急増。教員不足や学びの質といった課題も見えてきた。鹿児島県内の現状を報告する。(シリーズ・かわる学びや@鹿児島~特別支援教育の今=10回続きの⑨より) 伊佐市の男性(18)は小学6年生から、学校を休みがちになった。じっと座っていることが苦手になり、授業に集中できなくなった。勉強についていくのにも苦労し、級友とも疎遠になる悪循環に。自閉症スペクトラム障害と知らされたのは高校入学後だった。 学校に事情は相談したが特別な支援はなく、月10日ほど休む生活。「授業中でも友人の席に行って質問できていれば、もう少し登校できたかも」と振り返る。 「学校は規律が徹底され、窮屈すぎる」。鹿児島市で高校1年から小学2年まで3人の息子を育てる母親(43)は、発達障害のある長男、次男が不登校を経験した。 「2人とも、通いたいと思っているのに適応できない自分が嫌で苦しんでいた。もう少し緩やかな環境にしてほしい」と訴える。療育手帳を持つ三男も最近、学校に行くのを渋るようになったという。 ◇ 文部科学省が10月31日に発表した調査結果では、不登校の小中学生が2023年度に初めて30万人を超えた。11年連続で前年を上回り、新型コロナウイルス禍だった20年度以降は約15万人増加。鹿児島県内の公立でも4570人に上る。 文科省は今回の調査で、障害に関する項目を新たに設定した。学校に「障害(疑い含む)に起因する特別な教育的支援の求めや相談があった」は、小学生8.8%、中学生5.9%。県内では小学生8.8%、中学生6.6%だった。 発達障害への対応が、不登校の一因となっている可能性を指摘する声は少なくない。文科省も増加要因の一つとして、特別な配慮が必要な子への指導、支援に課題があったと分析する。 ◇ 不登校の児童生徒の受け皿として注目されるのが「学びの多様化学校」だ。起立性調節障害の子に配慮した登校時間、個別学習や習熟度に合わせた授業などが特徴だ。5月現在、全国に35校が開設されている。 県内に公立の多様化学校はまだないが、志布志市教育委員会は10月、将来の設置を視野に、有識者らによる学びの多様化基本構想策定検討委員会を発足させた。25年度中に方向性をまとめる。 市教委は現在、不登校の児童生徒を支援する「学びの多様化教室」を開設し、専門相談員らによる学習指導や体験活動を行っている。通所者の増加を受け、教員を配置できる多様化学校も含めた議論を始めた。 初会合では、市教委が東京都内の多様化学校視察を報告。スクールカウンセラーを中心にコミュニケーションを学ぶ授業など、特色ある取り組みを紹介した。福田裕生教育長は「どんな子にも居場所と学びを担保できる、よりよい在り方を検討したい」と意気込む。 ◇不登校とは 文部科学省は、病気や経済的理由がなく1年間で30日以上欠席することを不登校と定義する。2023年度の問題行動・不登校調査では、全国の小中学校で不登校だった児童生徒は、過去最多の34万6482人。鹿児島県内の公立小中高校でも、6年連続最多の5432人だった。文科省は同年3月、不登校対策の指針「COCOLOプラン」を公表。分校、分教室でも開校できる「学びの多様化学校」のほか、校内教育支援センターの設置、オンラインといった多様な学びの場の確保など支援体制の整備を促している。 南日本新聞社【YAHOOニュース】受け皿を大きくすればするほど、現場での教員不足は明確であり、益々混乱しそうですね。☄にほんブログ村にほんブログ村
2024.11.10
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教員が足りない…広がる発達障害への理解と裏腹にケアは手詰まる。「怠けているだけ」。無慈悲な言葉が孤独を加速させる発達障害の子どもたちへの指導や支援を含めた特別支援教育がスタートして今年で18年目となる。学校関係者や保護者らに広く知られるようになり、特別支援学級などで学ぶ児童生徒は急増。教員不足や学びの質といった課題も見えてきた。鹿児島県内の現状を報告する。(シリーズ・かわる学びや@鹿児島~特別支援教育の今=10回続きの②より) 「特別支援学級から外れてもらっていいですか」。鹿児島市で中学3年の長男を育てる母親(53)は進級前、学校からの突然の要請にショックを受けた。理由を問うと「先生が足りない」の一点張り。「高校へ行きたいなら支援級では合格できない」とも言われた。長男は3歳になる前に自閉症スペクトラム障害の診断を受け、地元小学校では6年間、支援級に通った。中学も2年生まで一部教科を支援級で受け、卒業まで在籍を望んでいた。 コミュニケーションに課題があり、たまにパニックになってしまう。これまでも同級生のいじめや嫌がらせに傷つき、修学旅行には参加できなかった。 3年になり、通常学級の授業だけに。ついていけない教科もあり、塾通いが必要になった。「ひとりぼっちの時間が増えて、教室で孤独を感じる」と漏らす。気軽に教員に相談できないのも悩みだ。 外見から周囲との違いは分からない。母親は「やればできるのに怠けていると思っている教員も少なくない。生きづらさを抱える子どもたちに、学校は時間を割けないということだと受け止めた」と肩を落とす。「『支援級を利用できない可能性がある』とくぎを刺されて慌てている。どうしたらいいのか」。県内でスクールカウンセラーを務める40代女性は今年、複数の母親から相談を受けた。小中学校への就学相談で、教育委員会から告げられているという。支援者仲間の間でも驚きが広がっており、「教員や教室が足りず、支援級を増やしたくても増やせない状況になっているのでは」と推測する。 県内では、支援級が2けたに上る大規模校や、半数近くを占める小規模校も珍しくない。内壁で仕切って教室を増やす学校もある。 県教委は23年度、ニーズの高まりを受け、義務教育課内の特別支援教育室を課に格上げした。萩之内靖課長は「そもそもの全体の教員が足りていない」ともどかしげに語る。教科担任制の中学校では、支援級が一つ増えることで担任1人だけでなく複数教科の教員が必要となる学校もある。一方、保護者の理解が得られず、支援につなげられない児童生徒は今も少なくないと、学校現場の関係者は口をそろえる。 小学校で特別支援教育コーディネーターを担う40代女性教員は、子の障害を受け入れられなかったり、周囲の目を気にしたりして葛藤する保護者を多く見てきた。「親自身も何かしら発達障害的なものを抱え、うまく社会生活が送れていないケースもある」という。 子どもだけでなく、家庭に寄り添い、ケアできる態勢整備は道半ばだ。 ◇発達障害とは 生まれつきの脳機能の障害とされる。特定の物事にこだわりがあり対人コミュニケーションが苦手な「自閉症スペクトラム障害(ASD)」、落ち着きがなかったり衝動的に行動したりする「注意欠陥多動性障害(ADHD)」、読み書きや計算が苦手な「学習障害(LD)」などの総称。知的な遅れを伴うこともある。言葉の遅れや多動など、親が子どもの発達に違和感を覚えたり、自治体の乳幼児健診で指摘されたりして発覚するケースが多い。いずれも障害の程度は個人差が大きく、必要な配慮もそれぞれ異なる。【南日本新聞】特別支援教育が始まって18年、丁度長男が高専を卒業した頃で、全くわが家はその恩恵を受けることはなかったけど、その間も、学校現場では試行錯誤が多方面で模索されているようですね。枠組みだけ用意して配置される教員不足では、全く事が運びませんね。☄にほんブログ村にほんブログ村
2024.11.09
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自閉症の姉を持ち「発達専門」の小児科医になった女性 自分の子にも“発達特性”が発覚し決断した「新たな道」姉が最重度自閉症だったことがきっかけで、発達専門の小児科医になった女性がいる。自閉症への理解がまだ進んでいなかった時代に、妹としてさまざまな「悔しさ」を感じ、医師を志して夢を実現させた。だが今度は、自身が出産した長男に発達特性があることが発覚する。現実が受け入れられず、泣きじゃくった日々を経て、女性は医師として当事者の母として「新たな道」を歩み始めた。発達専門の小児科医・西村佑美さん(42)。仙台市に育った西村さんは、2歳年上の姉が最重度自閉症だった。 時代は昭和で、インターネットもない情報不足の世の中。自閉症への理解もあまり広まっておらず、逆に「親の育て方が悪い」「愛情が足りない」などの偏見にさらされることもあった。西村さんの母親に注がれる視線も、例外ではなかったという。 「大変なお姉さんを持った、かわいそうな妹」「不幸な家族」 西村さん自身も、周囲の大人たちに勝手なレッテルを貼られた。本人の思いは、真逆だったにもかかわらずである。「生まれた瞬間から姉と一緒ですから、私にとってはすべてが当たり前のことでした。自分がかわいそうだなんて思ったこともありません。会話はできませんが、姉はいつも自由にふるまって、キラキラしている。母が私より姉に目をかけるので、姉をうらやましいとも感じていました」 それでも周囲の大人たちは、「話しても何も分からない子ども」だと決めつけ、赤ちゃん言葉で姉に話しかける。 言い表すことのできない「悔しさ」を感じていた西村さんだったが、そこはまだ幼い子ども。大人たちから、姉は普通の人とは違うんだと刷り込まれるうちに、思春期に入ったころには、西村さん自身も「姉は自分とは違う存在」と思うようになってしまっていた。「障害当事者と家族に、寄り添う医師になりたい」 そう決意したのは高校2年の時のことだ。 姉が暴れないように、主治医は鎮静剤を処方していた。眠気が強く出るため、姉が鎮静剤を嫌がっていると感じた母は、主治医に治療法を変えるように願い出たが、聞き入れてもらえなかった。 キラキラさを失った姉と、娘を守ることができず「情けない」と何度もこぼして苦しむ母の姿を、目の当たりにしたことがきっかけだった。■姉はどれほど悔しかっただろうか 2年の浪人生活を経て、医学部に合格。2011年には大学病院の小児科で勤務を開始し、発達障害の診療について学び始めた。 自ら選択した道を突き進んでいた西村さんだが、その時、予期せぬ現実に直面する。 すでに結婚していた西村さんは、12年に第1子となる長男を出産した。その長男が1歳半のころ、ある事実に気が付く。 言葉の発達が遅い。自分と目を合わせない。他の子どもより動き回る……。医師として、長男に自閉症の特性があることを認めざるを得ない状況。だが、その一方で、ひとりの母親として、簡単にその現実を受け入れることはできなかった。「当時の自分がどんな様子だったのか、まったく思い出せないのですが、夫に聞くと、寝ている長男のそばで毎日泣いていたそうです」 だが、そんな西村さんに転機が訪れる。ひとつは発達支援をする臨床心理士に、長男への接し方を学んだことだ。 ほめ方や、叱り方などについて、使う言葉や態度を少し変えてみるだけで、長男は驚くほど変わっていった。できることが増え、かんしゃくを起こす回数も減った。 もうひとつは、重度自閉症の日常をつづった本がベストセラーになった作家・東田直樹さんの存在を知ったことだ。 東田さんは会話はできないが、文字盤を使って意思表示ができる。その事実に、西村さんは大きな気付きを得た。「接し方を変えただけで成長した長男もそうですが、言葉を話せない=なにも分からない、では決してないんですよね。話せなかったり、体が上手に動かなくて意思表示ができないだけで、ちゃんと分かっているんです」 思えば、姉こそがそうだった。 違うと思っていても、言葉で表現できない。身ぶりでも伝えられない。主治医から処方された鎮静剤も、嫌だったけど、伝えられなかっただけではないのか。 「勝手に『話しても何も分からない人』にされて、姉はどれほど悔しかっただろうか。分かっていることを分かってもらえなくて、絶望していたんじゃないだろうか。妹なのに、そのことを理解してあげられなかった自分自身にも、悔しさを覚えました」■「ママ友ドクター」としても寄り添いたい その後、都内の大学病院の小児科で発達専門外来を担当するようになったが、当事者の母でもある西村さんは、次第にジレンマを感じるようになった。医師は患者のプライバシーに立ち入らないという不文律があり、診察室で当事者家族と向き合うだけでは、抱える不安に寄り添いきれていないのではないか。 専門医として、同じ当事者の家族として、今よりもっと寄り添いたい――。医師を目指すことを決意した「原点」への思いが、さらに強くなった。 20年、3人目の子どもの産休に入ったことをきっかけに、診察室から“旅立つ”決心をする。自らを「ママ友ドクター」と名乗り、発達障害などの子を持つ母たちに寄り添う活動を始めた。 オンラインや対面で、母親たちとつながる。「ドクター」ではあるが、医療行為はしない。専門医として培ってきた知見を生かし、子育ての仕方についてのアドバイスしたり、子供が診断を受けていない場合、受診する必要性の有無を判断し、信頼できる医療機関を紹介したりするなど、対応する幅は広い。 「専門医であり、当事者家族でもある自分だからできる、新たな発達子育て支援サービスをつくる」。それが西村さんの目指した形だ。今年10月には「日本小児発達子育て支援協会」として社団法人化し、代表理事に就いた。 当事者の母親同士は、初対面でも打ち解けるのは早い。普段は言えない思いを吐露し、涙する母親もいる。西村さんが大切にするのは、そんな母親の不安に寄り添う姿勢である。 向き合っている母親が、何に一番苦しんでいるのか、ていねいに話を聞く。彼女たちが抱きがちなネガティブな思いを、前向きな言葉に変換して、視線を上げてもらう。どうしていいのか分からない、という不安の壁を少しずつ崩しながら、一緒に前に進む道を模索する。 発達特性のある子どもを育てる親は、より大変なことが多い。それでも、西村さんはこう話す。 「長男は言葉の成長が遅かったですが、その分、私に口答えするようになったことですら、涙が出るほど感動するんです。私たちの子育ては、とても大変だからこそ、ほんの小さな成長にめちゃくちゃ感動できる。大変さに、お釣りがくるくらいだと感じています」 同じ当事者の母として、なによりも伝えたい思いだ。 AERA dot.【YAHOOニュース】兄弟児さながらに生きる人生もまた、輝いていて素敵ですね。☄にほんブログ村にほんブログ村
2024.11.08
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障害者グループホーム「恵」事業所を神戸市の法人に一括譲渡へ組織的に利用者から食材費を過大に徴収していたとして、国からいわゆる「連座制」の適用を受けた障害者向けグループホームの運営大手の「恵」の全国のおよそ100の事業所などについて、神戸市の法人に一括譲渡することで合意したと厚生労働省が発表しました。東京・港区に本社がある障害者向けグループホーム運営大手の「恵」をめぐっては、ことし6月に利用者から組織的に食材費を過大に徴収していたとして厚生労働省がいわゆる「連座制」を適用したことから、事業所としての指定の更新などができず、順次、運営できなくなります。厚生労働省によりますと、恵が運営するグループホームは愛知や埼玉、千葉など12の都県におよそ100事業所があり、利用者の希望を踏まえた上で継続的に福祉サービスを確保するよう国から行政指導を受けて、恵は事業の譲渡先の調整を続けていました。その結果、神戸市に本社があり、介護や障害福祉事業などを行う「ビオネスト」にすべての事業を一括譲渡することで8日合意したとの報告を受けたと厚生労働省が発表しました。譲渡するのは障害者向けのグループホームを含む全国の障害福祉サービス事業所など、あわせて246か所で、来年1月末をめどに譲渡を完了する方針で調整を進めることにしています。「ビオネスト」は希望すれば現在のグループホームの従業員なども受け入れ、運営を引き継ぐ方針だということです。新たな運営事業者として事業所のある自治体の指定を受けるための手続きを進め、指定が認められると希望する利用者は現在のグループホームで引き続きサービスを受ける形になる見通しです。厚生労働省は「指定が行われればそれで終わりというわけではないので運営を引き継いだあとも円滑に事業が行われているか、国としても随時把握していきたい」としています。東京・港区に本社がある「恵」は、平成24年に名古屋市で設立されて以降、愛知県内や関東地方を中心に障害者向けグループホームなどの障害福祉事業を拡大していきました。厚生労働省によりますとことし6月の時点では、12の都県であわせて104のグループホームを運営し、定員はおよそ1800人にのぼりました。関係者によりますと、ほかの施設で利用を断られた重度の知的障害者などを積極的に受け入れ、暮らしの場を求める障害者や家族のニーズを背景に急速に事業を拡大させていたということです。こうした中、愛知県内のグループホームで利用者の食事の材料費が過大に徴収されていた疑いがあることが発覚し、厚生労働省は去年6月以降、恵のグループホームがある各地の自治体に対し、食材費の過大徴収や障害福祉サービスの報酬について不正請求していないかなどについて確認するよう通知しました。そして厚生労働省が法律に基づいて特別監査を行った結果、食材費の過大徴収は、ことし6月時点で、全国104の事業所のうち77か所で行われ、過大徴収の総額は、2億9900万円あまりにのぼることがわかりました。厚生労働省は会社が組織的に利用者から食材費を過大に徴収して売り上げに計上していたと認定し、ことし6月、いわゆる「連座制」を適用することを決めました。これによって恵の全国の事業所は指定の更新が認められなくなり、順次、運営ができなくなることからグループホームで暮らす障害者の家族などからは行き場の確保を求める声があがっていました。104の事業所のうち、愛知県内の3か所のグループホームについてはすでに別の法人へ事業譲渡していて、今回は残りの事業所すべてが一括して譲渡されることになりました。利用者家族 “今より少しでも環境がよくなって欲しい”愛知県内にある「恵」のグループホームに自閉症の息子を預けている父親がNHKの取材に応じ、「息子が継続してグループホームを利用できることはありがたい。今より少しでも環境がよくなって欲しい」と心境を語りました。愛知県内に住む60代の男性は、自閉症の30代の息子を県内の「恵」のグループホームに預けています。このグループホームは、食材費を過大に徴収し、サービス報酬の不正請求も行っていたとして、自治体から行政処分を受けました。過大に徴収した食材費として40万円あまりが「恵」から返金されたということです。男性は「息子からは食事への不満を聞いていた。実際の食事がどのようなものかわからなかったが、過大徴収の知らせを受けて息子の体重を計ると入居時と比べて8キロやせていて、職員への不信感が募った」と話しました。このまま息子を預けていいのかいまも悩んでいますが、ほかの法人が運営するグループホームは満床で入れないということです。譲渡先のめどがついたことについて男性は、「私たちも高齢になるため、息子の面倒を見切れず、生活できる場はグループホームしかない。継続して利用できることはありがたい」とした上で、「十分な食事がとれて普通の生活ができるよう、新しい会社にはしっかりとやってもらいたいし今より少しでも環境がよくなって欲しい」と話しました。そして、「これまでは息子の世話をしてもらっている以上、言いたいことを言えなかった。私たちが死んだ後も、息子が不自由なく暮らしていくために、新しい会社にはどのような運営をしようとしているのかを問い、要望も伝えていかなければならないと思う」と話していました。グループホームの運営大手「恵」の担当者は、神戸市の法人への事業所の一括譲渡について、「施設の利用者やご家族にさまざまなご迷惑をおかけして非常に申し訳ない。事業の譲渡先に関しては、厚生労働省や専門家の意見を聴いて決めており、適切なサービスを継続してもらえることは確認している。きちんと譲渡ができるように、努めていきたい」と話していました。専門家“業務管理体制 しっかり構築を”障害福祉に詳しい日本社会事業大学専門職大学院の曽根直樹教授は「利用者に対する継続的なサービス提供が確保される見通しがたち、事業継続の『スタートライン』に立った状態だ。ただ、およそ100か所のグループホームを一気に管理することになるため業務量も増えることから、運営は簡単なことではない。譲渡先の企業には利用者一人ひとりを尊重し、それぞれの障害の特性に応じた支援ができる職員を育成し、業務管理体制をしっかり構築していくことが求められる」と話していました。また、恵に対しては「まずは利用者や家族に謝罪をして、今後の不安を取り除くことが必要だ。譲渡が完了するまでは恵に運営の責任があることから改善できることは今からでも取り組むことが求められる」と指摘していました。その上で「障害のある人の住まいについて支援の質を確保しながら事業所数を増やしていくためにはどうしたらいいのかということを今回の教訓を踏まえて考えていくことが求められる。業務管理体制の強化や運営の透明性の確保、自治体による事業者への指導や情報共有の強化などを国や自治体が行っていく必要がある」と話していました。【NHK NEWSWEB】漸く朗報ですね。恵の最後の責任ある対応を願うばかりですね。☄にほんブログ村にほんブログ村
2024.11.07
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障害者の学びでシンポジウム 福祉と教育が急接近 文科省出向の社協職員が企画文部科学省に出向した社会福祉協議会職員の企画によるシンポジウムが10月26日、都内で開かれた。テーマは障害者の生涯学習。学校以外の場で障害者が学ぶ機会を増やそうと、各地の実践事例を通じ「共に学ぶとは何か」を議論した。文科省の実践研究事業に社会福祉法人が参加する動きがあるほか、厚生労働省が来年度、障害者の生涯学習のモデル事業を始めるなど、福祉と教育が急接近してきた。シンポジウムはピープルデザイン研究所(田中真宏代表理事)と文科省の共催イベント「超福祉の学校」のメニューの一つとして開催。オンラインで生配信し、障害者がボランティアと一緒に働く喫茶店が入った公民館(東京都国立市)などの取り組みを紹介した。厚労省がモデル事業企画したのは、文科省総合教育政策局の障害者学習支援推進室に2年間出向した長野県社協の福澤信輔さん。公民館や図書館といった社会教育施設を障害者の学びの場として有効活用するため、福祉分野の機関や人物との橋渡し役を担った。その後任で10月1日から同室に出向したのは横浜市社協の別田果菜子さん。社協では中高生向けのボランティア読本の制作に携わった。同室の星川正樹室長は「障害者の生涯学習を進めるには多様な人材が必要だ」とし、社協での経験に期待を寄せる。「障害者の生涯学習」は国連の障害者権利条約第24条に明記され、文科省は2017年度、障害者学習支援推進室を新設。学びの場をつくる実践研究事業には和歌山県の社会福祉法人一麦会も参加している。厚労省は25年度予算に障害者の生涯学習モデル事業として1億円を計上した。生活介護事業所が特別支援学校教員OBを雇用し、学習プログラムを実施するもので「画期的なこと」(星川室長)という。【福祉新聞】まさに社会の中での多様化ですね。多方面の方が関わることで一気に進む状況を生みますね。594万アクセス達成しております。いつもご訪問にコメント感謝です。☄にほんブログ村にほんブログ村
2024.11.06
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差別解消の県条例なのに「障害のある人とない人を区別」 新潟で物議新潟県が制定を目指す障害者差別解消条例の名称をめぐって議論が起こっている。県は有識者会議での意見をもとに「障害のある人もない人も共に暮らしやすい社会づくり条例」を仮称としたが、タウンミーティングで複数の参加者から「障害のある人とない人を区別している」との意見が出たという。県は別の名称も含めて検討している。 この問題は、9月26日の県議会で小泉勝県議(リベラル新潟)が取り上げた。条例案は、「障害のある人が受ける制限や差別が、社会における様々な障壁(バリア)によって生じるものであることへの理解を深め」ることを求めている。小泉県議は「ある人とない人、と明記していること自体差別を感じる。(障害の)ある、ないは障壁の有無や立場で変わるもので、ひとりの人をある、ないで決め付けるものではない」と指摘した。 花角英世知事は「障害の有無によって分け隔てられることなく、相互に人格と個性を尊重し合いながら共生する社会、という条例が目指す姿をよく表している」などの理由で有識者会議では賛成意見が多かった、と議会で説明。一方で、障害の有無で区別しているという意見や、差別解消という趣旨が明確に伝わる名称の方がいいという意見もあるとして「県としては引き続き、様々な立場の方の意見を聞きながら、条例の名称案についても検討していく」と答弁した。 県によると、今夏に県内7カ所で行ったタウンミーティングでこうした区別を懸念する意見があったほか、有識者会議でも趣旨を明確にした名称の方がいいとの意見があったという。県は今年度中の条例制定を目指し、パブリックコメントを実施した上で最終的な有識者会議を開き、条例名の案を決めていくとしている。 障害者差別解消条例は、9月1日時点で全国41都道府県が制定している。全国では「障害者差別解消推進条例」という直接的な名称と、「障害のある人もない人も」という文言を入れた名称が混在しているという。【朝日デジタル】拘れば拘るほど、難儀な問題ですね。☄にほんブログ村にほんブログ村
2024.11.05
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障害者就労支援の新資格 創設に向け具体案(厚労省)厚生労働省は10月23日、障害者就労支援人材の資格創設に向けた具体案を「職場適応援助者の育成・確保に関する作業部会」(主査=小川浩大妻女子大副学長)に示した。総合的な知識、技能を検定する中級レベルの資格(仮称=障害者就労支援士検定)とし、学科試験を行う。今後、試験科目や範囲など詳細を詰め、2025年度以降にモデル問題の作成や検証をし、将来的に国家資格化も視野に入れる。 厚労省の「障害者雇用・福祉施策の連携強化に関する検討会」が21年3月にまとめた報告書に、専門人材の社会的、経済的地位を向上させるため、障害者就労支援人材の資格化を検討することが盛り込まれていた。23年度に作業部会が資格化に向けた課題を整理し、それを踏まえて厚労省が具体案を示した。 資格創設の目的は、障害者就労支援人材の認知度を高め、人材確保や処遇改善につなげる。各種研修と組み合わせて円滑な人材育成ができるようになり、障害者就労支援体制を強化することだ。 受検対象は障害者就労支援の実務経験3年以上の人、または職場適応援助者(ジョブコーチ)養成研修を修了し、障害者就労支援に従事している人。試験科目や範囲などの試験基準は25年度に開始予定の「基礎的研修」を参考に年内に議論する。関係機関などが業界団体を設立して検定を運営することを想定。将来的に初級、上級レベルも創設し、国家資格化も検討する。 ■研修体系を整理 基礎的研修の創設も、21年3月の検討会報告書に盛り込まれていた。就労系障害福祉事業所を含め、初めて障害者雇用、福祉に携わる人が基礎知識やスキルを学ぶ。14科目、900分、オンラインと集合研修で行われる。将来的に同事業所の支援員らに受講を必須化することを検討するとされている。 また、基礎的研修受講後、上級ジョブコーチ研修(25年度創設予定)、障害者就業・生活支援センター就業支援担当者研修などの専門研修を受けられるよう、研修体系を階層化する。福祉新聞【YAHOOニュース】就労者支援が充実してくると、就業体系も整ってくることでしょうね。☄にほんブログ村にほんブログ村
2024.11.04
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「秘境駅清掃にハマってる」_JRから感謝状、発達障害男性と母親の人生を変えた掃除とは数多くの「秘境駅」があり、「秘境路線」として鉄道ファンに知られるJR飯田線。愛知、静岡、長野の3県にまたがる路線の人里離れた駅を毎週のように訪れ、無償で清掃している発達障害の男性がいる。愛知県半田市の髙橋祐太さん(28)。「僕にとって秘境駅清掃は娯楽」と、3年あまりたった一人で取り組んできた。その活動はいま、障害に悩み続けた母との関係を変えたばかりか、地域も巻き込んだ大きなイベントとして花開こうとしている。無人駅を一人で清掃静岡県浜松市北部のJR飯田線小和田(こわだ)駅。1936年12月の開業当時は、近くを流れる天竜川の水運の要衝として栄えていた。いまは近くに民家もなければ、駅に通じる自動車道もない。市によると2022年の1日あたりの乗客は5人に満たず、全国の秘境駅マニアがときおり訪れる程度だ。髙橋祐太さんはその無人駅に、往復8時間ほどかけて毎週末のように訪れ、ボランティアで清掃活動を続けている。2022年8月のある週末も、祐太さんは肩にかけたブロワ集塵(しゅうじん)機で、コンクリートの細道を覆う落ち葉を吹き飛ばしていた。駅周辺を管理している浜松市の担当者は「行政による環境整備は、住民が暮らしているエリアが優先になり、過疎地にはなかなか手が回らない。ボランティアで作業いただけるのはありがたい」と話す。祐太さんは、「掃除をした後の爽快感がたまらなくて。僕にとって娯楽の一部なんです」と楽しそうだ。そんな祐太さんは、子どもの頃から母親を悩ませてきた。自閉スペクトラム症発達障(ASD)や注意欠陥多動性障(ADHD)と呼ばれる発達障害の特性で、外出先で大声を出しながら走り回ったり、一つの行動だけに執着したりすることが絶えなかったからだ。息子の行動に悩む母親発達障害などをもつ児童生徒の特別支援学級の在籍者は、2007年度からは毎年約6,000人ずつ増えているという( 国立特別支援教育総合研究所調べ)。印刷業を営む両親のもと、名古屋市に生まれた祐太さんも特別支援学級で過ごした一人だ。母の明美さん(59)は、祐太さんの小学生時代をこう振り返る。「小学校の体育館に全校生徒が集まって校歌を歌う時、彼には周りの歌声が通常の5〜6倍の音に聞こえるようで、それに耐えられなくて逃げ出してしまったりすることもしょっちゅうでした」。外出先でのとっぴに見える行動で、周囲から好奇の目で見られることも多かった。セミプロとして音楽活動をしていた明美さんの影響もあり、ピアノ教室に通ったこともあった。ところが教室で走り回ってしまい、レッスンどころではなかった。「周りに迷惑をかけてはいけない」と思い、続けたかった教室は辞めさせた。このことを当時通っていたクリニックの医師に話すと、医師は「続けるのを我慢していたらいつか後悔してしまいますよ」と答えてくれた。「いつか『待っててよかった』思える未来が来る。そう思って崩れそうになる自分を励ましていました」と明美さん。祐太さんに変化が見え始めたのは、高校に入学してからだった。愛知県立春日井高等養護学校(現・春日井高等特別支援学校)は自主自立を重んじる校風で知られ、主体性を育む教育を受けた。2年生の時、就職活動のための自己分析を終えた祐太さんが語ったこんな言葉を、明美さんははっきりと覚えている。「自分はいろんなことに自信がついたり、自分で行動したい気持ちが増えてきた」ただ、その言葉が現実となるのには、それから数年を要した。祐太さんは学校の推薦で、自動車部品の製造・販売会社に一般雇用で就職。約3年間、名古屋市の自宅から半田市の工場まで通勤していた。障害の特性で、部屋の掃除など身の回りのことをうまくこなせなかったためだ。突然の自立宣言そんなある日、会社から帰宅した祐太さんが明美さんにこう告げた。「母さん、僕、うちを出るよ。少しずつでもできることを増やして自立したいんだ」すでに単身者向けの部屋を仮契約してきたという。祐太さんは明美さんに相談したら止められると思い、黙って準備を進めてきたのだという。驚く明美さんに、夫も「祐太が『一人暮らしをしたい』と思ったなら、やらせれば?」と賛成した。明美さんは「祐太が『自分で行動をする時』がいよいよ来た」と思ったという。2021年2月、祐太さんが一人暮らしを始めて間もなくのころ。アパートへ様子を見に行った明美さんは、ある変化に気付く。散らかった祐太さんの部屋の中に、見慣れないバールがいくつも転がっていたのだ。「これ、一体何に使ってるの?」。不安げに尋ねた明美さんに返ってきたのは、思いもよらぬ言葉だった。「最近、秘境駅清掃にハマってるんだ」祐太さんは週末のたびに、一人で各地を回るようになっていた。特に関心を寄せたのが山間部の豊かな自然。ガイドブックで小和田という秘境駅があることを知った祐太さんは、さっそく訪れた。自然の中の未舗装路を走るトレイルランが趣味だった祐太さんは、隣の中井侍(なかいさむらい)駅までの山道を走った。その時、ふと疑問がわいた。「この道はもっときれいなはずではないのか?」最初は近所のホームセンターで買ったバールで道に落ちた岩をたたき割り、山道からどかしていた。やがてブロワ集塵機やチェーンソーなどを購入。土砂や落ち葉、落石や倒木処理などを一人でするようになった。「交通費とか機材購入とかで給料の20万円くらいを秘境駅清掃に使ってましたね。完全に赤字でした」新たな出会いと広がる交流小和田駅近くの長野県天龍村で理容室を営む伊藤喬次さん(88)は、週末のたびに大量の清掃道具を背負って駅に現れる青年を、不思議に思っていた。「最初は何をやってるのか不思議でしたね。でも話してみたら不器用だけど良い青年で。ボランティアで清掃してるっていうから、『うちの空き家を使うか?』と聞いたんだよね」こうして祐太さんは、現地での活動拠点を得た。小和田駅を訪れた旅行者からも、感謝の言葉をかけられることが多くなった。地元の食堂「栃の木」は、祐太さんのために駅まで特別に弁当を配達してくれるようになった。「いろんな人の思いや支えの中で自分の活動が成立しているんだなって気付かされましたよね」と祐太さん。親子の間に生まれた変化当初は、ただただ楽しいというだけで始めた活動だった。しかし、村の人々との交流の中で、次第に責任感と誇りが芽生えていく。明美さんも、そんな祐太さんの変化を感じていた。「村の人々との交流が増えたからなのか、コミュニケーション能力が向上しているのを感じました。昔は私との会話も満足に成立しなかったのに」現地を訪れるようになった明美さんは、多くの人々と会話し、感謝される息子の姿を目の当たりにする。成長した息子の姿を見ることができて、本当にうれしかった。一方、不安もあった。祐太さんが清掃している秘境駅周辺の山道には、崖崩れの跡があちこちにある。清掃に同行した時にも落石があった。ヒルにかまれることも日常茶飯事だ。いつかは事故にあってしまうのではないか。そんな不安を解消するため、祐太さんの位置情報を明美さんがスマホで常に追跡できるようにした。明美さんは定期的に祐太さんの部屋に通い、掃除や洗濯、料理などを手伝うようにもなった。2人の関係は、確実に変わってきた。「信じてもらえば、人は最大限の力を発揮する」と専門家親子の関係はなぜ変わってきたのか? 東京で発達障害専門クリニックの院長を務める神尾陽子さんはこう説明する。「お母様のスタンスは、祐太さんの成長を信じつづけてこられたという点ではずっと一貫しているのではないでしょうか。発達障害かどうかにかかわらず、人はだれしも、信じてもらい、理解してもらえれば、持っている力を発揮したいという気持ちになり、その人の持っている最大限の力を発揮できるものです。祐太さんのことを深く理解し、信じておられたというのが、祐太さんにちゃんと伝わっているのではないかな、と思いました」神尾さんはまた、祐太さんの思いと行動は、母親だけでなく、地域の人や出会った人をも変えているのではないかという。「いつかはここでトレイルランを」祐太さんが危険を省みずに活動に没頭するのには、もうひとつ、大きな理由がある。「いつか、トレイルランのイベントをここで開催して、多くの人たちに山村の景色を楽しんでもらいたいんです」すでに計画は動き始めている。2022年8月、祐太さんはトレイルランのコースなどを企画書にまとめ、天龍村役場を訪れた。祐太さんの活動にかねて関心を寄せていた永嶺誠一村長(61)は、役場の職員らを会議室に集めて迎えてくれた。小和田駅から中井侍駅まで、山道約30キロを走る。祐太さんの説明に、村の職員は「走る人だけではなくウオーキングだけでも参加できれば、地域の高齢者たちも参加できて良いのではないか?」と応じた。永嶺村長は「実施するには村の方々との交流を重ねて、チームを編成していくべきではないか? 一人ではなかなか難しいよ」と助言した。そうした交流の機会を作ってくれる人も現れた。地域おこし協力隊員として活動していた小幡季輪(おばた・きりん)さん(当時60。2024年に病気のため逝去)だ。祐太さんの思いに胸を打たれた小幡さんは、地域の人々に祐太さんを紹介して回ってくれた。祐太さんも夢の実現に向け、ほかの地域のトレイルランイベントにボランティアスタッフとして参加し、運営のノウハウを学んでいる。駅周辺の整備だけではなく、高齢化で行き届かなくなってしまった近隣の茶畑の整備なども手伝い、地域住民らとの交流を重ねている。具体的な計画はまだまだだが、「数年内にイベントを開催したい」と意気込む。JR駅長からの感謝状「あなたは飯田線を愛し秘境駅を美化するとともに、秘境駅の魅力を内外に発信していただくなど日頃から弊社の業務に深いご理解と多大なるご尽力をいただいております。よってここに深く感謝の意を表します」2024年6月。JR東海飯田駅の駅長が祐太さんに感謝状を手渡した。祐太さんの地道な活動が認められた瞬間だった。深々と頭を下げて賞状を受け取る祐太さんの後方には、温かく見守る明美さんの姿があった。「祐太が小さい頃にいろいろと辛抱していたときのことを振り返ると、本当に成長したなと思います」発達障害がどのように表われるかは人それぞれだが、代表的なのは社会的関係の持ちづらさやコミュニケーション難しさだ。これらが当事者の日常生活にさまざまな困難を与えている。しかし、周囲の人があるがままの姿を受け入れ、時には支えてくれることで困難は少しずつ取り除いていくことができる。祐太さんの秘境駅清掃は、そのことを伝えてくれているようだ。【この動画・記事は、Yahoo!ニュース エキスパート ドキュメンタリーの企画支援記事です。クリエイターが発案した企画について、編集チームが一定の基準に基づく審査の上、取材費などを負担しているものです。この活動はドキュメンタリー制作者をサポート・応援する目的で行っています。】【YAHOOニュース】(動画あり)動画からも祐太さんの活躍の様子が窺えます。こんなにも地域に貢献し、交流を果たし、感謝状まで贈られるとはすてきなことですね。☄にほんブログ村にほんブログ村
2024.11.03
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療育が広がり認知上がる発達障害、保護者の抵抗感も減る? 特別支援学級の在籍数7.3倍に、顕著な「自閉症・情緒障害」は21倍 鹿児島県内の公立小中鹿児島県内の公立小中学校と義務教育学校で、特別支援学級(支援級)に在籍する児童生徒が2024年度、最多の9442人に上ることが2日、県教育委員会への取材で分かった。全児童生徒の7.4%に当たり、発達障害の子どもを加えた「特別支援教育」が本格導入された07年度の1300人に対し7.3倍となった。全国的に増加傾向で、県内はより顕著に表れている。特別支援教育に対する保護者らの理解が進んだことなどが影響しているとみられる。 県内の内訳は、小学生が24年度6975人で07年度880人の7.9倍。中学生は24年度2467人で、07年度420人の5.9倍だった。学校基本調査によると、全国の国公私立の小中学校と義務教育学校では23年度37万2795人で、07年度11万3377人の3.3倍となっている。 県内の障害種別の内訳は「自閉症・情緒障害」学級の児童生徒が24年度5200人となり、07年度の248人から21倍と大幅に増えた。「知的障害」学級は24年度4111人(07年度1028人)、「肢体不自由」57人(同17人)、「病弱・身体虚弱」43人(同4人)、「難聴」29人(同3人)、「弱視障害」2人(同0人)。 支援級の児童生徒数増に比例し、学級数も24年度は最多の1994(小学1443、中学551)となった。07年度484(小学318、中学166)の4.1倍に上り、教員の確保が課題となっている。 県教委特別支援教育課は、発達障害などに対する保護者の理解が深まったことや医学の進歩で診断が進んだことに加え、県内の特徴として就学前の療育の広がりを指摘する。 厚生労働省の調べで、0〜6歳児1000人当たりの児童発達支援事業所数が19年度、鹿児島県は2.05で、北海道、徳島県に次いで3番目に多かった。全国平均は1.02。同課は「手厚い療育を受け、学校でも引き続き特別な支援や配慮を望むのではないか」と分析した。◇「診断を受ける子どもが増え、保護者の抵抗感減った」神戸大学大学院・赤木和重教授(発達心理学) 特別支援学級(支援級)に在籍する子どもたちが急増した理由は、研究が進んでいないが、さまざまな要素が複合的に絡み合っていると推測できる。発達障害の認知度が上がり、検査や診断を受ける子どもが増えた。支援級で教育を受けることに対する保護者の抵抗感も、以前より減っている。学力向上へのプレッシャーや同調主義に押され、結果として通常学級に不適応とされてしまう子もいる。「ちゃんとしなければ」「できるようにならなければ」という意識が、立場の弱い子たちを追い詰めているのではないか。【dmenuニュース】無理して通常学級に入学しても、小学校は6年間あるので、加齢とともに学習面において可なりの努力を強いられるのも現実ですね。子どもにあった居場所の選択、今後も必要不可欠ね。☄にほんブログ村にほんブログ村
2024.11.02
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発達障害、現場の警察官に求められる配慮とは 体験談など紹介 滋賀県警がセミナー発達障害の特性について理解を深める警察官向けのセミナーが、このほど大津市の滋賀県警本部であった。約50人が参加し、当事者の体験談などを通じて、現場で求められる適切な声かけや接し方を学んだ。 障害のある人への配慮を知って業務に生かそうと、県警が企画した。ともに自閉スペクトラム症の子を育てる、一般社団法人「チャレンジドLIFE」(草津市)代表の畠中直美さん(44)と、副代表のmikiさん(46)が講師を務めた。畠中さんは発達障害の特性として、相手との距離感が分からない▽言われた言葉通りに受け取る▽おうむ返しをする―などの傾向を挙げ、「現場の警察官にどう応じたらいいか分からず、トラブルにつながることもある」と指摘した。警察官とのやりとりを巡って、当事者が実際に体験した事例も紹介。職務質問されパニックになったケースでは、突然事情を聴くのではなく、名乗った上で「お困りのことはないですか?」と声かけしてもらえると、落ち着いて対応できると助言した。参加者同士でもどう接するべきか意見を交わした。 参加した県警捜査1課の東日下(あさか)榮子警部補は、普段から発達障害の人に対応することがあるといい、「相手の話をじっくり聞き、自分の言葉で話してもらうことが大切だと実感した」と話した。 畠中さんは「トラブルに巻き込まれないか家族は不安な思いを抱えている。困った言動には必ず原因があるので、一緒に解決のヒントを見つけてほしい」と呼びかけた。【京都新聞】質問されて答えられるかどうかなど障がいの程度に寄っての関わり方も身に付けて頂きたいですね。☄にほんブログ村にほんブログ村
2024.11.01
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品川区内のグループホームに暮らす、知的障害のある人の投票を支援する取り組み衆議院選挙の投開票日の前日、11月26日、東京・品川区内にある、知的障害がある人が暮らすグループホーム「わいわいてい」では、入居者が期日前投票に行く準備が行われていました。共有スペースである、リビングルームの机の上には、アクリル板に紙を貼って立てて三方を囲み、中に、立候補者の顔写真と名前、比例の政党名などを書いた紙が椅子の前に用意されていました。これは、事前に自分が選んだ候補者をメモに書いておくためのものです。候補者の数が多いと、投票所で、自分が選んだ名前を書き写しているうちに、どの名前かわからなくなり、書けなかったことがあるということで、こういう方法を使って投票する入居者がいるんです。 「わいわいてい」のスタッフが「きょうは衆議院選挙です。自分たちの生活を良くしてくれる人を選びます。選挙行きますか?」と一人ひとり、投票に行く意志を確認します。そして、一人の入居者がアクリル板の囲いの中で、誰にも見えないように、選んだ候補者の名前を紙にメモしました。紙は半分に折り、封筒に入れて、投票所に持ってゆきます。このあと、近くの期日前投票所に行き、封筒からメモを取りだして見ながら、自分で投票用紙に書いて、投票しました。 2013年までは、重い障害があって、後見人がついていると選挙権はありませんでした。 納得がいかない当事者と家族が訴え、最高裁の違憲判決が出て、投票できるようになったのです。それ以後、「わいわいてい」の中では、投票のサポートについて、様々議論していたところに、2016年、「津久井やまゆり園」の事件が起きました。 「わいわいてい」を運営するNPO「もやい」の山崎幸子さんは、事件の犯人の「意思疎通ができない人は、要らない」という言葉から、障害者の意思の表現をどうサポートするか、より考えさせられたと言います。「毎日のことで、自分自身の意思をきちんと持ってるはずなのに、その意思をまず表現する手立てが、私達は普段からできているかどうか。選挙も選んでいくことの一つで、選挙のサポートを考えていく中で、私達も選挙について、考えなくちゃいけなくなった。わかりやすい言葉で伝えるっていうことが一番大事で、でもそれは、私達もわかりやすく選挙を理解していくことに、つながっていきました」。 「わいわいてい」で暮らす5人の入居者の障害の度合いや特性は様々です。文字が書けない人は、投票所の職員に意思を伝え、代わりに書いてもらう「代理投票」という制度を使います。一人の入居者は、選挙公報を利用した、スタッフ手作りの候補者一覧の紙を持って行き、それを、指でさして意思を伝えます。投票所の職員がそれを受けて、代わりに投票用紙に書きます。 品川区では、今回から、郵送される入場整理券と一緒に、「支援カード」が入っていました。何らかの投票のサポートが必要な人が記入するものですが、これまでは、投票所で渡されていました。事前に郵送されることで、サポートしてほしいことをゆっくり考え、事前に書いておくことができるようになったのです。この入居者が持ってゆくカードには「指をさして意思を伝える」以外に「ゆっくり説明してください」といったことも書いてありました。 「わいわいてい」のスタッフが期日前投票所まで付き添いますが、投票所の中には入れません。支援カードを投票所の職員に渡し、サポートを委ねます。しっかり投票できたようで、終わった後、崎山記者が聞くと「選挙に行きました!」と力のこもった声で繰り返しました。この他の「わいわいてい」の入居者3人も、それぞれがやりやすい状況の下、それぞれの方法で投票しました。ただ、最高裁の裁判官の国民審査は、一人を選ぶのではなく、ふさわしくないと考えた人に×印をつけます。スタッフが、事前に制度の意味や方法を説明しましたが、投票とやり方が違うので、5人がうまく自分の意思を表せたかは難しかったかもしれません。 「わいわいてい」では5年前から、実際の投票のサポートに取り組んでいますが、山崎さんは「選挙は彼らの生活を良くしてくれる人を選ぶためのものです。この候補者はこういう人だ。別の候補者はこういう人だということを伝えられているかどうかも課題です」としながらも、「本当に、言葉が皆さん多くなりましたね。それは聞かれることが多くなったんだと思うんです。これがいい?こっち好き?こっちどう?といった風に、普段から聞いている中で、言葉が多くなってきました」と話していました。 サポートが必要な障害者や高齢者への対応は、各自治体ごとに異なります。投票所側の対応も少しずつ改善されていますが、品川区内の知的障害のある人の親のグループは、例えば、当事者が投票に慣れるため、「模擬投票」を普段から実施するよう要望し続けています。 今回の取材を通じて、あらためて選挙について、そして、日常生活の中で、自分で決める、選ぶ、とはどういうことか、誰もが考えることにつながると感じた崎山記者でした。【TBSラジオ「人権TODAY」】しっかりと手引きされての選挙のサポート、クループホームならではですね。最高裁の裁判官の国民審査は、説明してもなかなか難しいことです。文中の日付けが11月とありますが、恐らくは10月の誤りでしょう。☄にほんブログ村にほんブログ村
2024.10.31
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障害者向け施設の不正請求「背景に国や自治体の責任放棄」労組が制度改善を要請障害者向けグループホーム(GH)を運営していた株式会社恵(めぐみ)による、食材費の過大請求などの不正問題を受け、社会福祉の現場で働く労働者で構成される労働組合、「全国福祉保育労働組合」(福祉保育労)が10月30日に会見を開いた。出席者からは、恵による問題の実態と、背景にある国や自治体の責任放棄について語られた。全国のGHで2億9926万円の食材費を過大徴収株式会社恵の問題では、まず2023年に、同社が愛知県内で運営していたGHで、利用者に対して食材費の過大徴収が行われていたことが発覚。その後、愛知県などが実施した調査で、自治体に対する、障害福祉サービス報酬の不正請求も判明した。過大徴収された食材費の総額は、愛知県内だけで約2億1800万円、全国では2億9926万9487円にのぼり、愛知県と名古屋市は今年6月、同社が運営する県内5か所のGHに対し、指定取り消しを決定した。また、厚労省は、食材費の過大徴収について、恵による組織的な関与を認定。障害者総合支援法第36条第3項第6号では、指定取り消しの理由となった事実について、事業者の組織的な関与が認められる場合、その事業者の他の事業所についても、指定・更新を認めない「連座制」を規定しており、厚労省は恵に対する連座制の適用を決定した。全国99か所のGHが2029年度までに更新期限を迎えることになり、今後は事業の譲渡が行われる予定だ。「ありえない数字」愛知県内だけで約8億円返還へこの日の会見では、福祉保育労東海地方本部の西田知也書記次長が、恵問題の概要とこれまでの福祉保育労による対応について説明した。「食材費の過大請求という経済的虐待が報じられ、その後も不正請求の問題や労務管理のずさんな実態が明らかになっていく中で、問題が大きくなるのではと危惧し、愛知県や名古屋市に対する要請行動を開始しました。過大請求、不正請求による自治体への返還額は愛知県内の分だけで約6億円になり、さらに、愛知県内では恵が運営していた放課後等デイサービスでも、指定が取り消されたことからさらに2億円が追加され、返還額は約8億円になりました。通常の場合、多少の過誤があったとしても、返還額がここまでの数字に膨れ上がることはありえません」「問題の背景に国や自治体の責任丸投げ」より実態を知り行政への要請につなげるため、西田書記次長らは昨年11月から、職員や元職員、利用者家族らを対象にした投稿フォームを開設。「寄せられた声の中には『何も指導がないまま現場の支援請求業務をやらされる』といった不正の実態を表すものや、利用者家族からの『今の施設は熱心に対応してくれるが、今後は行き場がなくなるのでは』と不安を訴えるものもありました。障害のある人の支援を熱心に考えている施設であれば、このような問題はありえなかったと思います。ですが、恵は1年間で30か所ずつ施設を建てる一方、職員の確保や育成に関しては、場当たり的な対応をとっていました。にもかかわらず、恵では、国からの補助金を増やすため、知識の少ない職員では対応の難しい、重たい障害を持つ人をどんどん受け入れるなど利益を追求しており、結果として経済的虐待や不正請求にもつながったのではと考えられます。このように、2005年の自立支援法の成立以降、国や自治体が「障害者ビジネス」を容認し、民間企業に福祉に関する責任を丸投げしてきたことも、今回の問題の背景にはあるのではないでしょうか」愛知県以外でも施設運用に問題「30人以上の職員が離職」会見では続けて、神奈川県で恵問題の対応にあたった、福祉保育労神奈川県本部の寺田典子氏が事例共有を行った。「聞き取り調査をしたところ、利用者に対する暴言や、本来、障害福祉の現場では避けるべき、異性介護などが確認されました。また、働いている職員についても、残業代の未払いや16時間の1人夜勤、なかには約1年半で30人以上が離職している施設もありました。利用者はこのような環境の中でも、施設で毎日暮らしています。ですから今後も行政に対する働きかけなどを通じて、よりよい施設に変えていきたいと思います」国に制度改善を要請も「積極的な対応は得られず」この日、福祉保育労は厚労省に対する要請行動を実施。恵のGHが今後他の事業者に譲渡される際に、利用者や職員への不利益がないよう対応することや、監査の充実、障害福祉施設の指定基準見直しなど制度改善を求めた。福祉保育労の清水俊朗副委員長は、厚労省側の受け止めについて「誠実に対応してくれたものの、現状制度の説明に終始していて、より踏み込んだ積極的な対応は得られなかった」と評価した。会見の最後に、西田書記次長は自治体と恵の責任について、以下のように訴えた。「本来福祉は公的なものであり、障害福祉施設への指定を行っている以上、自治体は責任を負うべきで、仮に責任を持てないのであれば、安易に指定するべきではありません。また、恵も今回の問題について、組織的に問題に関与していたのだから、会見で説明し謝罪するなど、社会的な責任を果たしてほしい」(この記事は、公開日時点の情報や法律に基づいて執筆しております。)【弁護士JPニュース】ここまで事態が悪化する前に、何か取れる手段はあったはずですね。☄にほんブログ村にほんブログ村
2024.10.30
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岡山県内 障害者511人が解雇に A型事業所24カ所廃止 3~8月 障害者が働く「就労継続支援A型事業所」の廃止や解雇が相次いでいる問題で、今年3~8月に岡山県内で廃止が24カ所、解雇者数が計511人に上っていることが31日、分かった。経営状況が悪ければ補助を減額する国の報酬改定の影響が拡大。今後も解雇は増える見込みで、行政などの支援強化が求められそうだ。 県や関係機関による県自立支援協議会の部会が岡山市であり、事業所が加盟するNPO法人「A型事業所協議会」が報告した。解雇の内訳は岡山市318人(廃止13カ所)、倉敷市125人(5カ所)、両市を除く県68人(6カ所)。7月末時点は計388人(18カ所)で、1カ月間で123人(6カ所)増えた。 NPOによると、多くは雇用保険の失業給付を受けながら最低賃金が保障されない「B型事業所」に移っている。廃止を視野に入れたA型事業所の相談も続いており、解雇者数はさらに膨らむとみられている。 部会の意見交換では、失業給付がなくなると生活が一層厳しくなるとして「年明け以降、受給が終わる人の相談が増える可能性がある。積極的な支援が必要」とする声が上がった。一方「自治体の事業所指定の審査が甘かったのではないか。第三者機関を設けるべきだ」との意見も出た。 国は4月、3年連続で賃金を収益で賄えない場合などは減点する報酬改定を実施。全国的に事業所の廃止が相次ぎ、岡山県内では国や自治体が就職面接会、経営改善のセミナーに取り組んでいる。[山陽新聞]似たような事案が全国規模で展開していますね。☄にほんブログ村にほんブログ村
2024.10.29
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2024年7月にガイドラインが改訂された「児童発達支援」。制度から支援内容、活動プログラムまでを徹底紹介!『PriPriパレット 12・1月号』10月29日発売の『PriPriパレット 2024-2025 12・1月号』では、障害や支援が必要な子が通う「児童発達支援」を大特集。そのほか、就学前にできる「学習障害(LD)」への手だてや自閉傾向のある子との絵本を介した関わりなど、すぐに実践できる発達支援の情報が満載です。特集1 どんなことをしているの? 児童発達支援のナカミ、教えます!「児童発達支援」の事業所数は年々増えており、利用する子どもの数は10年で3倍以上に。今号では、2024年7月に改訂したガイドラインに沿った制度、支援内容など、児童発達支援の全容を紐解きます。事業所で実践されている児童発達支援5領域に対応した「活動プログラム」もご紹介!特集2 学習障害(LD)かもと思ったら? 就学前にできる支援聞く、話す、読む、書く、計算するなどの特定のものの習得と使用に著しい困難を示す発達障害のひとつ学習障害(LD)。未就学児の場合、読み書きの学習は必須ではないため表面化しにくいですが、早期に気づき、支援することが理想です。まずは、学習障害(LD)への理解と、園でできる支援を知ることから始めましょう。特集3 自閉傾向のある関わりを持ちづらい子と 絵本でつながる子どもに対して「関わりを持ちづらい」「どう関わればよい?」と不安や戸惑いを感じたことがある保育者は多いのではないでしょうか。そんなときに、無理せず、楽しく、子どもとコミュニケーションを図るのにぴったりなのが絵本です。絵本が果たす役割と読み聞かせを通した関わりについて、おすすめ絵本13選とともに、詳しく解説します。『PriPriパレット』とは保育業界にはじめて誕生した、発達障害など「困った」を抱える子のための保育情報誌。季節や行事に合わせて、“今”知りたい情報を、写真やイラストをたっぷりに、わかりやすくお届けします。障害理解、視覚支援、保護者支援など、多岐にわたるテーマを網羅。毎号、コピーして使える! ダウンロード可能! 1.絵カードなどの支援ツール 2.めいろ・ぬりえ・パズルなどのあそび素材がついています。・・【PRTIMES】PriPriパレット2024-2025 12・1 (別冊家庭画報) [ PriPriパレット編集部 ]こういう情報誌が出来ていたんですね。育児に役立つ内容ですね。☄にほんブログ村にほんブログ村
2024.10.28
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被告の女は起訴内容認めるも弁護側は発達障害を理由に量刑を争う考え 乳児を殺害後に遺体燃やす2023年5月、静岡県沼津市で出産したばかりの赤ちゃんを殺害・遺棄したとされる女の裁判員裁判が開かれ、女は起訴内容を認めました。弁護側は発達障害があることなどを指摘し、量刑を争う考えを示しました。殺人などの罪に問われているのは住所不定・無職の女(25)です。起訴状によりますと、女は2023年5月、沼津市の女子トイレで出産した女の赤ちゃんの口や鼻をふさぎ放置して殺害したうえ、市内の海岸で遺体を燃やし遺棄したとされます。地裁沼津支部で10月28日に開かれた初公判で、女は「間違いありません」と起訴内容を認めました。続く冒頭陳述で、検察側は被告について「交際相手の態度に失望や苛立ちを感じ、赤ちゃんを殺して捨てようと考えた」と指摘し「強固な殺意をもった残虐な犯行」と主張しました。これに対し弁護側は、被告の知能指数が低いことや注意欠如多動症「ADHD」の特性があることを指摘し、量刑を争う考えを示しました。【FNNプライムオンライン】(動画あり)折角この世に生まれた命、親の都合で死なせてしまったのは居たたまれないです。本人の障がいに関係なく、交際相手にも何かしら責任を求めてもいいような事件ですね。593万アクセス達成しております。いつもご訪問にコメント感謝です。☄にほんブログ村にほんブログ村
2024.10.27
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坂東龍汰「交流した男の子の力が大きい」 ドラマ「ライオンの隠れ家」で自閉症の青年を熱演俳優坂東龍汰(27)がドラマ「ライオンの隠れ家」(TBS系、金曜後10・00)で新境地に挑み、その好演ぶりが話題だ。自閉スペクトラム症の青年・美路人の心を理解しようと、撮影前に発達障害がある子供が集まる教室に出向くことを提案。1、2話の放送後、SNSで「素晴らしい」と称賛された目線やしぐさは「交流した男の子の力が大きい」と感謝する。 主演の柳楽優弥(34)と兄弟役。決めた日課を繰り返す2人のもとに、子役の佐藤大空(5)が務める謎の男の子・ライオンが現れ、生活が変化していく。「お母さんは死にましたか?」など美路人のピュアな探究心が物語を動かすが「これはあえてのこと」とニヤリ。大活躍する3話以降も「胸熱な展開がある」と自信を見せた。 「ドラマが終わったらロスになっているかも」と不安になるほど、のめり込んでいる。スポニチ【YAHOOニュース】名演技も恐らくは、生まれ持った才能なんでしょうね。☄にほんブログ村にほんブログ村
2024.10.26
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脳科学の視点から、発達障害や、脳と心のつながりについて学べる!『みんなちがって、それでいい! 脳のはたらきとニューロダイバーシティ』10月24日発売。東京書籍株式会社は、10月24日に書籍『みんなちがって、それでいい! 脳のはたらきとニューロダイバーシティ』(ルイーズ・グッディング/著 岡田 俊・林(高木)朗子/日本語版監修 上原昌子/訳)を発売いたしました。解説だれもが脳を持っている。脳は、脳の持ち主の意見や性格、好き嫌いなどを生み出している。「何をしたほうがいいか」「何をしてはいけないか」を教えてくれるのも脳なんだ。世界中を見渡しても、ほかのだれかとまったく同じ脳はないんだよ!さぁ、これからニューロダイバーシティの世界を紹介するよ。・・コンテンツすばらしい働きをする脳脳の世界脳ってすごい脳科学脳の基本とつくり脳の部分とその働き脳と感情メッセージの伝達神経伝達物質とホルモン脳と体これ、どういう意味?さまざまな個性のある脳だれもがオンリーワンシンボルマークと適切な言葉マスキング自閉スペクトラム症(ASD)注意欠如多動症(ADHD)発達性協調運動症(DCD)ディスレクシア共感覚ディスカリキュラディスグラフィア聴覚情報処理障害(APD)と言語症睡眠障害不安症うつ病強迫症(OCD)双極症チック症てんかん発作とてんかん脳性麻痺(CP)“ちょっと個性的な脳”を めぐる歴史ニューロダイバーシティの歴史歴史に残る、すばらしい脳の持ち主たち現代の考え方と変化“ちょっと個性的な脳”を持つ人たちケリー・バーネルリアン・チュウエヴィー・メグ・フィールドマイケル・フェルプスハーシュ・ソングラオスモ・タピオ・ライハラスティーヴン・ウィルシャージョナサン・ヴァン・ネス脳のメンテナンスをしようこれは始まり、終わりじゃない用語集・索引・・PRTIMES【BIGLOBEニュース】みんなちがって、それでいい! 脳のはたらきとニューロダイバーシティ [ ルイーズ グッディング ]脳の多様性を踏まえての内容、同じ人間は二人と居ない、個性は様々ですね。☄にほんブログ村にほんブログ村
2024.10.25
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障害者差別解消区民講演会「発達障害理解と見えにくい障害差別の解消に向けて」発達障害を含む精神障害は一見して分かる障害ではないために、「普通の人」「普通の子」と思われることが多く、無理解による叱責を受けたり、いじめにあったりします。発達障害を正しく理解することで、人々の心に棲んでいる差別感情を取り除くことができます。この講演会では発達障害分野の第一人者であり、差別解消啓発にも取り組んでおられる本田先生のお話を伺います。私たち一人ひとりが障害差別のない社会に向けて努力してまいりましょう。日時令和6年12月7日(土曜日)午後2時から4時まで場所中目黒GTプラザホール(目黒区上目黒二丁目1番3号)講師本田 秀夫氏(信州大学医学部子どものこころの発達医学教室教授、医学博士・精神科医、NPO法人ネストジャパン代表理事)対象目黒区在住・在勤・在学のかた参加費無料定員100名(先着順)講演会チラシ障害者差別解消区民講演会チラシ(PDF:519KB)申し込み方法申し込みフォームまたは電話でお申し込みください。申込期間令和6年11月2日(土曜日)から11月30日(土曜日)(必着)手話通訳を希望するかたは、「手話希望」と明記し、令和6年11月20日(水曜日)までにお申し込みください。保育を希望するかたは、「保育希望」と明記し、令和6年11月20日(水曜日)までにお申し込みください。6か月以上の未就学児が対象。先着6名。必要事項下記1から5までを明記またはお伝えの上、お申し込みください。件名「障害者差別解消区民講演会」氏名住所連絡先(電話番号とメールアドレス)所在(目黒区に在住・在勤・在学)申し込みフォームで申し込み電話で申し込み目黒区発達障害支援拠点ぽると(電話:03-6412-7151)【目黒区】(チラシや申し込みfホームはリンク先よりどうぞ)興味深い講演ですが、珍しく目黒区内のイベントです。本田先生の登場もかなり増えてきましたね。☄にほんブログ村にほんブログ村
2024.10.24
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「顔写真で自閉症を識別」AIアプリが物議 倫理の指導、置き去りに子どもの顔写真をもとに自閉症児かどうかをAI(人工知能)が識別する――。そんなアプリケーションが8月、「倫理的に問題がある」と物議を醸した。プログラミング講座のなかで受講生が作成した。AIスキルを学ぶ人が増えるなか、開発におけるリスクや倫理の指導も課題となっている。 議論を起こしたのは、民間のオンラインプログラミング講座を受講していた20代女性がつくったアプリ。機械学習を用いて画像認識や自然言語処理などのAIウェブサービスをつくる講座で、子どもの顔画像を入れると、自閉症の可能性が「高い」か「低い」かを判別するものを試作した。 女性はプログラミング未経験で、約165時間分の講座を受講。学び始めてから2カ月でアプリを完成させた。・・・(この記事は有料記事です)【朝日デジタル】講座のきちんとした指導にフォローが必要ですね。どういう意図で、こういうアプリを作ったのかも気になります。☄にほんブログ村にほんブログ村
2024.10.23
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全障スポに向け佐賀県警が「障害者への配慮を学ぶ」勉強会 福祉に詳しい県職員が講師【佐賀県】 10月26日に開幕する「全障スポ」に向け、佐賀県警は福祉に詳しい県職員を講師に招き、障害者への配慮を学ぶ勉強会を開きました。 この取り組みは、10月26日に開幕する全国障害者スポーツ大会で、障害のある人が多く来県することから障害者への理解を深めようと行われたものです。講師には手話通訳者で県の障害福祉課職員の神代君枝さんを招き、県警から、オンラインを含め約70人が参加しました。【県警察本部警備部警衛警備対策課総括補佐 小池貞幸警部】 「皇室の方も来られますので、特に全国障害者スポーツ大会ということで障害のある方々が来られる可能性が非常に高いということで、国スポよりもそういった知識をいっぱい身につけてサポートしていきたい」勉強会では、時代と共に社会の中での障害者への対応が変わってきたことなどが説明され、警察の職員は、障害のある人への多様な配慮の大切さを学びました。サガテレビ【YAHOOニュース】明日は我が身、親身になって対応して頂きたいですね。☄にほんブログ村にほんブログ村
2024.10.22
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知的障害・発達障害のある子供と家族が対象、神戸でアニメ映画「FLY!」上映会開催知的障害や発達障害のある子供と家族を対象にした映画の上映会が、11月30日に兵庫・OSシネマズ神戸ハーバーランドで開催される。今回はアニメーション映画「FLY!/フライ!」が日本語字幕付き吹替版でスクリーンにかけられる。「ミニオンズ」「ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー」のイルミネーションが手がけた「FLY!/フライ!」は、小さな池で暮らすカモの一家が、3000km離れた楽園ジャマイカに向けて飛び立つ物語。吹替版には堺雅人、麻生久美子、黒川想矢、池村碧彩、ヒコロヒーらが出演した。この企画では「上映環境を整備することで、これまで映画館で映画を観たことがなかった方への鑑賞体験を提供したい」との思いから、通常興行よりも音量を下げ、シアター内の照明も明るめに設定される。大きな音が苦手な人向けに、受付にて数量限定でイヤーマフの貸し出しも行っている。知的障害や発達障害のある子供と付添い(18歳以上)は2名1組まで無料招待され、3名以上での参加の場合は1人あたり18歳以上1000円、3歳から17歳までは500円の参加費が必要。参加費は全額障害者支援団体などに寄付される。現在、専用フォームにて、11月11日まで参加申し込みを受け付けている。募集人数は110名程度の予定で、応募者多数の場合は抽選となる。 なおこの取り組みは、OSシネマズを経営するオーエスが、阪急阪神ホールディングスグループの社会貢献活動「阪急阪神 未来のゆめ・まちプロジェクト」の一環として実施しているもの。誰もが映画を楽しみ、感動を分かち合える社会の実現を目指して2009年から行われており、これまで39回の上映に累計5000人以上が来場した。■ 阪急阪神 未来のゆめ・まちプロジェクト 第40回上映会2024年11月30日(土)OSシネマズ神戸ハーバーランド 受付 9:00 / 開映 9:30<上映作品> 「FLY! /フライ!」日本語字幕付き吹替版 ※知的障害や発達障害のある子供とその付添い(18歳以上)2名1組まで無料招待 ※3名以上で参加の場合は1人につき18歳以上1000円、3歳~17歳500円の参加費が必要※応募者多数の場合は抽選、当選者発表は11月15日予定映画ナタリー【YAHOOニュース】応募者が多くなることでしょうから、こういう企画は全国展開で今後も増やして欲しいですね。☄にほんブログ村にほんブログ村
2024.10.21
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障害者「雇用代行」が拡大 1200社利用「数合わせ」懸念法定率満たすため農園作業法定雇用率の達成が困難な企業に代わり、障害者が働く場を提供するビジネスが拡大している。障害者が本業とは直接関係のない農園などで働く仕組みだ。「事実上の雇用代行だ」との指摘もあるが利用企業は1200社を超える。上昇が続く雇用率と障害者の業務確保の難しさの間で企業がジレンマに陥っている。「キャリアアップの機会がなく『就労』とは言えない」。精神障害のある50代女性は2023年12月、2年半勤めた企業...この記事は会員限定です。登録すると続きをお読みいただけます。[日本経済新聞]こういう仕組みはどこかで改善しないと、ですね。☄にほんブログ村にほんブログ村
2024.10.20
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6、7人の子どもが授業中に寝そべり…衝撃の教育ルポ「勝手に教室から出るのも特性?」学級崩壊の実態コロナ禍を経て、「学級崩壊」が増えている。 かつて学級崩壊といえば、子どもたちが先生に反抗したり、暴力を振るったりして学級運営を意図して妨げる行為を示していた。だが、現在は少々異なる。そうした暴力が減ったものの、授業中に歩き回ったり、奇声を上げたり、教室からいなくなったりする子どもたちによる学級崩壊が増えているのだ。実際、小学校の保護者会へ行ったところ、子どもたちが勝手に教室から出て行ったり、タブレットでユーチューブを見てひとりごとを言っていたりするのを見て、保護者が驚いたという声も多い。現在の学級崩壊は、「静かな学級崩壊」と呼ばれることがある。一体なぜ、そんな現象が起きているのか。 近著『ルポ スマホ育児が子どもを壊す』(新潮社)では、学校現場の先生たち約200人にインタビューをすることによって、今の子どもたち特有の変化と生きづらさを明らかにした。そこから、学級崩壊のあり方について見ていきたい。◆「教室の〝圧〟がやばいから」 ある公立小学校では、35人いる子どものうち6~7人が授業中も普通に立ち上がり、歩いていた。何も言わずに教室を出て行ったり、床に座ってユーチューブを見たり、廊下に寝そべったりしていたのだ。不登校で5人が休んでいたため、実質的に4~5人に1人がそんなことをしているのである。 彼らは先生に反抗して、そのような態度をとっているわけではなかった。家の部屋で過ごすように、当たり前のように教室を出て行ったり、急に床に座り込んだりするのである。 先生は次のように話していた。「これが最近の学校の風景です。彼らは授業の邪魔をしたくてやっているわけではありません。彼らなりに何か思うことがあるらしいのですが、それをうまく表現できないので、急にバタっと床に倒れるなど変わった態度をとるのです。教室から出て行く子も同じです。理由を尋ねても『教室の〝圧〟がやばいから』『人が多くて疲れるから』と答える。大半の子は校内をうろついてまたもどってきますが、中には帰宅してしまう子もいるので事故が心配です」 昔と異なるのは、子どもたちがこうした行動をとっても、先生があたかもその子が存在しないような態度をとることだ。生徒が床に大の字になって横たわっていても、教室を出たり入ったりしていても、先生は視界に入らないかのように無視して何も言わないのだ。 これは他のクラスメイトも同じである。隣の席の子が床に座っていても目を向けようとしないし、教室を去っても何も言わない。この人はこの人、自分は自分というように、一線を引いてかかわろうとしないのである。 なぜなのか。周りが何も言わない一因が、発達障害との関係にあるそうだ。先生は次のように述べる。 「クラスには発達障害の子がいます。彼らが教室にいることに耐えられなくなると、変わった行動をとることがあるのです」 文部科学省の2022年の調査では、小中学校の通常学級に通う子どものうち、発達障害の可能性があるのは8.8%とされている。35人学級なら3人いる計算だ。 特性や障害の程度はそれぞれだが、集中力が続かない、音や臭いに過敏になる、自己表現が不得意など、集団行動が難しいケースが少なくない。 現在の学校では、発達障害のある子どもの特性を認めようという流れになっている。発達障害は先生が指導して改善できるものではないので、この方針は間違いではないだろう。だが、これが今の学級崩壊を招く一因となっているらしい。 先の先生は言う。「発達障害の特性を持つ子どもが教室から出て行っても、『あの子の行動を認めるしかない』と考えて放っておきます。ただ、そうすると発達障害ではない子にも影響が及ぶ。教室から出て行く子が続出するのです。注意をすると『なんであいつは良くて俺はダメなんですか。それって差別ですよね』という声が上がるので何も言えません。この子は発達障害で、この子は違うという明確な区分があれば、それなりの対応ができます。しかし、知的や身体の障害と違って、発達障害は診断を受けていない子もいるし、グラデーションの幅がとても大きいので一筋縄ではいかないのです」◆無視して授業 発達障害は、介護認定やがんのステージのようにレベルが明確に決まっているわけではない。人なら誰もが持っている特性の“出方の違い”なのだ。 専門家でもない先生が、35~40人に上る子どもたち一人ひとりの特性を細かく分析して、それぞれに合った対応を決め、他の子どもたちにも納得させて授業を進めていくことは不可能に等しいだろう。 そうなると、先生は子どもたちの行動を注意できず、無視するしかなくなる。だから、教室を出て行ったり、床に座り込んだりする子を放っておき、席についている子だけを相手に授業をする――。 こうした現状を先生方はどう考えているのか。本書で取材した小学校の副校長は次のように話していた。 「偉い研究者や有名人は、メディアを通して『子どもの特性を認めよう』『授業中に立ち歩きたくなるのは当たり前のことなんだ』『子どもを押さえ込む先生は間違っている』と言います。もちろん、発達障害のある子どもに対してはそうでしょう。でも、今はこうした声が大きくなりすぎているように思います。これをすべての子どもに当てはめたら、そもそも授業にならなくなりますよね。それなのに、授業の進み具合が遅ければ、先生が無能だと批判される。じゃあ、どうすればいいんでしょうか? 一部のスペシャルな先生がスペシャルなことをしてうまくいったからといって、全員がそうできるわけではありません。受け持つ子どもも毎年違う。結局、こうすればいいという方法論をまったく示さないまま、特性だけを認めようと言っているので、現場としてはお手上げになっているのではないでしょうか。特性を認めようというなら“こういう状況ではどうすればいいのか”を明確に示してもらわないと何もできない先生が少なくない。この現実を知ってもらいたい」 この副校長の言葉が、どれだけ先生方の気持ちを代弁しているかは定かではない。ただ、本書の取材で痛感したのは、あちらこちらで新しい形での学級崩壊が起きているにもかかわらず、大勢の先生方が解決策を持たないため、事態の悪化を招いてしまっているという事実である。 そして今、こういう子どもたちに加えて新たに増えているのが「ほめてほめて症候群」の子どもたちだという。彼らもまた学校で問題を起こす存在となっているらしい。詳しくは【後編:ルポ学級崩壊「子どもたちが秘密警察化する」ホメられ中毒の現実】で見ていきたい。 取材・文:石井光太’77年、東京都生まれ。ノンフィクション作家。国内外の文化、歴史、医療などをテーマに取材、執筆活動を行っている。著書に『絶対貧困』『遺体』『「鬼畜」の家』『43回の殺意』『本当の貧困の話をしよう』『格差と分断の社会地図』『ルポ 誰が国語力を殺すのか』などがある。FRIDAYデジタル[YAHOOニュース]ルポ スマホ育児が子どもを壊す [ 石井 光太 ]正にこれが現実であり、日々校内を巡回して教室から出て仕舞う児童を見守る状況です。インクルーシブ教育が主流となり、当たり前の授業が模索状況である事、教育現場での危機を感じざるを得ませんね。☄にほんブログ村にほんブログ村
2024.10.19
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<医の目>注意欠陥多動性障害 子の良い行動見つけ、ほめて10月は注意欠陥多動性障害(ADHD)啓発月間ですので、今日はADHDについて書かせていただきます。 ADHDは、不注意や多動・衝動性を主な特徴とする発達障害の一つです。学校では、不注意から授業に集中することが難しく、ケアレスミスや忘れ物などが見られるほか、多動・衝動性から授業中に立ち歩いたり、ついおしゃべりをしたりするため、周囲からしかられることが多くあります。...(この記事は会員限定です)【中日新聞】決して我が儘ではなく、こういう障害があると言うこと、知っておくだけでも、対応も変わってきますね。☄にほんブログ村にほんブログ村
2024.10.18
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知的障害者向けのグループホームを強制廃止! ハズキルーペ会長が理事長、武蔵野東学園が「残った入居者」を無視して廃止届を出していた 学校法人武蔵野東学園が、利用者の行き先が決まっていない状態で知的障害者向けのグループホームの廃止を届けていたことが「週刊文春」の取材で分かった。 武蔵野東学園といえば、今年3月、「ハズキルーペ」で知られるHazuki Companyの松村謙三会長が理事長に就任。これまで週刊文春は7回にわたり、松村氏が生徒や保護者に暴言を吐いたり、生徒に謝罪文の提出を強要して刑事告訴されたりした事実を報じて来た。知的障害者向けのグループホームを“強制廃止” そして今回、同法人が運営する知的障害者向けのグループホーム「友愛寮」が廃止されていたことが明らかになった。この施設では、かねてから学園側と保護者の間で軋轢が生じていた。 ある保護者はこう憤る。「グループホームの事業をやめるには、利用者全員の次の行き先を決め、廃止の1カ月前までに東京都福祉局に『事業廃止届』を提出しなければいけません。ところが8月末時点で、ウチを含め複数の利用者の行き先が決まっていなかった。そんな状態にもかかわらず、廃止届が提出されてしまったんです」 一体、何があったのか――。「週刊文春電子版」では、廃止の詳しい経緯や利用者に対しての“追い出し”、東京都側の対応などを詳しく報じている。文春オンラインなんとも後味の悪い結末になったこと、残念でしかないけど、これも今後の学園を背負う者たちが選んだ道。ただ、教育現場や介護施設でこういう強行手段に出るのは何より非常識で、許しがたいことです。☄にほんブログ村にほんブログ村
2024.10.17
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【東京+オンライン・11月9日】「障がい者週間」の集い・講演会NCC「障害者」と教会問題委員会①講演会「障がい児も共に普通学級でーーその教育実践を学ぶ」②交わり日時:11月9日(土)後1時半~4時場所:日本聖公会聖マーガレット教会(東京都杉並区)講師:片桐健司(日本バプテスト連盟・元小学校教員)申込方法:名前、所属、対面かオンラインでの参加かを明記の上、メールにて申込。申込締切:10月25日(金)Eメール:kts.hidaka@gmail.com。℡090-4399-8379(同主催・日高)【KiriShin】明記されていませんが参加費はないようですね。☄にほんブログ村にほんブログ村
2024.10.16
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堺市で生活保護費の支給漏れ 一斉調査で新たに50世帯 重度障害者のいる世帯への加算金が適切に算定されず重度障害のある子どもがいて生活保護を受給している堺市の女性が、600万円以上の支給漏れがあったとして全額の追加支給などを求めた問題を受け、一斉調査をした堺市が、同様の支給漏れが新たに50世帯見つかったと発表しました。 女性の代理人によりますと、堺市在住の女性は2人の重度障害者の子どもがいるひとり親世帯で、2007年から生活保護を受給しています。 女性は住んでいた区の生活保護費の算定で、在宅の重度障害者がいる場合の加算分などが支給されておらず、17年間で約625万円の支給漏れがあったとして不支給分と遅延損害金を請求しました。 堺市は時効だとして、過去5年分の約212万円分のみ追加支給したことから女性は代理人を通じて、大阪府に行政不服審査を請求しました。 問題の指摘を受け、堺市は重度障害がある人がいる生活保護受給世帯の加算金について適切に算定されているかを一斉に調査したところ、ほかにも50世帯で同様の支給漏れが見つかったということです。 50世帯に対しては、今年1月までの3ヵ月分の支給漏れを認定し、既に追加支給したもののそれより前の期間については確認中だということです。 永藤市長は15日「事態を重く受け止め、再発防止に取り組む。適切な生活保護費が支給できていなかった方には丁寧な対応が必要」とコメントしています。ABCテレビ【YAHOOニュース]二重に確認すれば防げた事態、なんともお粗末ですね。592万アクセス達成しております。いつもご訪問にコメント感謝です。☄にほんブログ村にほんブログ村
2024.10.15
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「自閉症を抱えた小さい子が自分の中にいて、それを冷静に捉える僕もいる」。15歳、自閉症当事者が書き下ろす自伝エッセイの著者にインタビュー2023年末、「自閉症を持つ私から見た日常」という一つの作文が大きな話題となった。自閉症当事者である中学生の男子が綴ったもので、自身が経験した外見や行動が相手に与える誤解、コミュニケーションに生じる不調や、脳の特性による世界の見え方などを紹介し、SNSでも広く拡散された。その作者であり、現在は高校生となった藤田壮眞さんが、自身初の書籍となる「わたしは、あなたとわたしの区別がつかない」を刊行した。今回は本人に直接インタビューし、自身のことや著作にまつわるエピソードなどを聞いてみた。インタビューにおいてはまわりの音に邪魔されない静かな環境が希望とのことだったので、某レンタルスペースにて対面で実施。インタビュー中はとくにコミュニケーションにおける違和感はなく(強いて言うなら目が合わなかったことくらいで)、本人が自分の言葉で真っすぐに回答していたのが印象強かったことを付記しておく。――まずは簡単に自己紹介をお願いします。藤田壮眞、高校1年生です。僕は4歳のときにASD(自閉スペクトラム症)と診断されました。幼稚園のころは「自分がまわりと違う」とか感じてなくて、単に暴走している状態でした。今思えば変なところだらけなんですけど、よりハッキリ違いが出てきたのは小学校低学年あたりで、「整列しましょう」と言われているのに一人だけずっとブランコに乗ってたりとか。中学あたりで「僕ってこんなに(まわりと)違ったんだ」ってわかりました。好きなことはパソコン。中学のときにお母さんのパソコンを借りてイラストとか描いてました。それも楽しかったんですけど、パソコンの構造とかが気になってきて。中学校で(まわりと)パソコンの話をしていくうちに、だんだんパソコンが好きになりました。――小さいころの行動は、今となっては違和感がある?違和感があります。自宅のパソコンに残ってたんですけど、幼稚園の運動会のときに演技を失敗して転んじゃって、そのあとで全速力でお母さんのところに走って、そのまま(お母さんを)蹴り上げてたんですよ。そういう映像を見て、今は自分で「えっ?」って思うんですけど、当時は「お母さんは壊れないもの」という認識があって、たぶんそんな感じでやった気がします。あと、卒園式のときにウロウロ立って歩いていたりとか、入学式で脱走しようとして先生に止められたりとか、明らかにおかしいなと今はわかります。――現在の学校生活はどんな感じですか?正直なところ、授業の受け方というのがいまだによくわからないのがつらいです。学力はなんとかしましょうという感じなんですが、小学校のときに授業中は床に寝てたりしていて、何も学ばないまま卒業しちゃったんで、それが今も後遺症みたいな感じで残っていてつらいなーって。友達関係については僕の低身長をいじられるくらいで、いたって平和に過ごしています。――小学生時代にベースができていないから今もしんどい?はい。中学校も入学当初は本当に大変で、友達との付き合い方もよくわからなくて。新しい環境になれなくて、混乱したりしました。そういうことがあって「直していかなきゃ」と思っていて。今は修正段階なんだと思っています。――「自閉症」と聞くと、喋れなかったり、じっと座っていられなかったりすることをイメージする人も多いかと思いますが、今の藤田さんはそういう感じではありません。自閉症の中でも特殊なのでしょうか?かかりつけの精神科では「何らかの能力を使って会話(できる能力)を補填している」と言われました。でも今も友達と会話すると「お前は日本人じゃない」って言われるし、お母さんにも「今言ったでしょ!」と何回も怒られたりします。自分でしっかり意識して話すことが難しいです。高校になってからは少しマシになりました。「これはいい」「これはダメ」ということを中学3年間で学び直したんで。小学生のときは支援級で感情とか集団行動とかを習ってたんですけど、まじめには聞けなくて。「しょーもねーな」って感じで反抗心がすごかったんですけど、中学になってからは「これって大事だな」って思い直しました。――文部科学大臣賞を受賞した作文「自閉症を持つ私から見た日常」が昨年話題になりました。作文はもともと得意な方ですか?小1のときに作文を書いたことがあって、覚えているのは「面倒くさい」「なんでこんなことやってるの?」という気持ちです。小6までは「とりあえずやっとけばいいか」くらいに思っていて、文章を書くのは面倒くさくてやりたくなかったという感じでした。中学のときに、僕と似た障害を持った人が作文で賞をもらっているのを知って、「じゃあ自分もこの題材で書いてみるか」って感じで書いてみました。で、そのとき、いきなり作文用紙に書いたら絶望するほどの出来で。作文用紙は無駄になるし、僕自身も心が折れるから、何度でも修正がきくパソコンでやろうと思って、そこからはパソコンで書くようになりました。タイプして直す、を何回も何回も繰り返します。今は文章を書くのは好きなんですけど、思い出を語ろうとすると昔の記憶がフラッシュバックしてつらいことも多いです。(受賞した)作文を書いているときは、かなり不機嫌になりながら書きました。今回の本の執筆では文以外に絵(イラスト)も描きました。文を書くのは気持ち的にかなりつらくなったりもするんですけど、絵を描くと自分の気持ちを取り戻せます。文は現実と戦っている感じで、絵は現実のパロディなので、文を書いて気持ちが下がったら絵を描いて、というのを繰り返して。絵のおかげでメンタルを持ち直した感じがありました。――中学受験でも作文があったそうですが、それについてはどう思いましたか?うれしいことではなかったですが、でも希望する学校に行くためには頑張らなきゃと思って、とりあえず「やる」「やる」「やる」「やる」という気持ちで向き合いました。小学校のときは好きではなかったんですけど、それでも塾で作文を褒められたこともありました。でも適当にやってたんで、中学の受験で作文とあって「やばい」って焦って。対策のために練習をするんですけど、まあ、口語になっているし、誤字脱字も多いし、話が重複しまくってるしで。まるで僕の鏡みたいな感じになっちゃっていて。それに対して、先生が誤字脱字を直してくれて、作文のノウハウをイチからたたき込んでくれた感じでした。お母さんに言われたのはまず「頭を真っ白にしていろんな視点から書いてみてください」というもので。僕、物事を一つの方向からしか見れないんで、「一方のことしか書かないから内容が重複するんだ」って言われて、「なるほど」と思って書いてみたらそれがうまくいって。そこで初めて作文を「おもしろい」と感じました。中学受験を合格したあとも課題があって、そこでも文を書かなければならなかったんですが、そのあたりからは文章に対して前向きになりました。一年間限定の作文課題で、「一日の終わりにこのお題で書いてみましょう」というのがあったんですけど、それを提出していくうちに文の書き方を学んでいった感じです。――そしてご自身の著書が刊行となりましたが、率直な感想を聞かせてください。正直、まだ信じられていないです。僕の思いって消えているんじゃないかなとか感じることがあって、ちょっとむなしかったりもしていて。誰かに僕のことを知ってもらいたい一心で中3のときに作文を書いてみたら、そのときにバーッと広がって賞までもらえました。「こんな風に受け取ってくれる人がいるんだ」って、ちょっとうれしかったんですよ。今回は作文ではなくて本になって、僕の気持ちのスペースが書店にできるというのがうれしくて。買った人が読んでくれたり、本棚に入れてくれるっていうのは、僕の気持ちを理解してくれる場所を作ってくれるっていう風に認識していて、それがうれしいなと思います。――「わたしは、あなたとわたしの区別がつかない」というタイトルに込められた意味を教えてください。これが僕の一番の特性なんだろうなと思ってこのタイトルにしました。最初に感じたのは小6のときで、「自分とお母さんとその他」ってマップを書いたんですよ。そのときに「あれ?待てよ」と思って。お母さんに日々いろいろと喋るけど「え?知らないよ」と言われることがずっとあって。そのときに思っていたのは]「いや、お母さんは知っているでしょ」っていう感じで。例えば今日学校で起こったことをまるで知っているかのように喋ってしまって、それは「僕とお母さんは同一人物である」「お母さんは僕のクローンであるからきっと知っているに違いない」という思考で。今は自分と他者は違う人間だという区別が一応ついているんですが、それがわかったのも中学時代に教科書を配られたときで。風景だと思っていたまわりが次々に教科書に名前を書いていって、「あれ、ちょっと待てよ、人じゃん」ってそのときに生まれて初めて気づいて。中2、中3になっていくにつれて、友達との接し方もマニュアル車みたいにガチャガチャガチャとシフトコントロールして喋るということを学んでいって、友達って「怒っているときはこのように話さなければいけない」「笑っているときはこう」「悲しんでいるときはこう」というルールを作っていくうちに、「気持ちを持っているんだな」ってわかりました。幼稚園のころに見た図鑑の中に「人間とは」という難しい欄があって、そのときにその記憶とくっついて「あ、(まわりはみんな)一人の人間なんだな」って気づいて、今にいたっています。でも、まだ今も頭ではわかっているけど、少しあいまいに感じる部分はあります。――自閉症の特性を持ちながらの執筆について「どんな風に書いているのだろう」と気になる人もいるかと思います。今回の本の執筆の仕方、過程について教えてください。「まずこの章を書きます」と自分で設定したら、とりあえずノートにダーッと(思いつく)単語を書き出していきました。書き出したらとりあえず必要なものに丸をつけていって、使わなかったものももしかしたら後で使うかもしれないので付箋に書いておいて保留しておきました。そのあとパソコンに向かって文章を打ち込んでいくんですけど、書いたり消したり追加したりを繰り返して、やっと出来上がったなというところで自分で一度読みます。読んだときにちょっと変だなと思ったら直していきます。で、お母さんにも「これどう思う?」って見せます。「ここ変じゃない?」とか言ってくれるんですけど、そのときに怒ってしまうんですよね。自分で聞いておきながら、お母さんに反抗的な気持ちになって。そうやって不機嫌になったときは、絵を描いて持ち直していました。――執筆にあたっての苦労話があれば教えてください。いくつもあるんですが、とくに中学校の最初のころのことを書くのが本当に大変で。一番しんどかった時期なんで、それを思い出すのはかなりつらくて。パソコンをバンバンと叩きながら書いていたというのが正直なところで。苛立ちながらも書いてを繰り返して。思い出したくないからパソコンを閉じて見ないフリすることもありました。――本のあとがきに「わたしたちは、ゆっくり成長するのだ。いつまでもずっと同じ自閉症ではない」とあります。自分から見てどんな風に成長できていると思いますか?まず床に寝なくて授業を聞けるようになった、人の話を聞けるようになった、というのが成長かなと思います。でも、いまだに授業の完全理解というのができていないし、お母さんに八つ当たりするし、挙動不審な対応をして友達から呆れられます。理由としてはお母さんに対するのと同じで、友達に対しても「自分が知っていることは知っている」と思って接してしまうから、それが違和感になって表れて。そのあたりは今後成長していきたいところです。――自分が自閉症であることをどんな風に考えていますか?これまでで一番逃げ出してしまいたかったことが自閉症でした。これさえなければ友達と遊べた、車にもぶつからなかった、こんな不自由さを感じることもないし、まわりからの不信感も招かなかったって、ずっとマイナス思考でした。ただ、この本を書いてからはわりとプラス思考になって。「違う自分を許すことなんだね」っていう結論にいたった感じで。自閉症であることからは逃げられないし、逃げようとしてもついてきちゃって離れられない存在なんで、じゃあ一緒に生きていくしかないよねって感じです。自閉症を抱えた小さい子が自分の中にいて、それを冷静に捉える僕もいる。そんな感じで考えています。――最後に読者へのメッセージがあればお願いします。自閉症にもいろんなタイプがいることを知ってもらえたらうれしいです。僕なんかは「お前、自閉症じゃないだろ」とか言われるし、精神科でも珍しいタイプと言われるんですけど、こういう自閉症もいるっていうことも知ってほしいなって。僕の気持ちが伝わったらいいなって。それでも僕は自閉症の当事者なんでこういう風に考えているよっていうのがわかってもらえたらいいなって。そんな風に思います。【藤田壮眞プロフィール】4歳の時に自閉スペクトラム症の診断を受け、小学校では支援級に在籍。中学受験を経て現在は私立高校に通う。中学3年時に夏休みの課題の作文「自閉症を持つ私から見た日常」が文部科学大臣賞を受賞。自身が経験した、外見や行動が相手に与える誤解、コミュニケーションに生じる不調や、脳の特性による世界の見え方などを綴り、SNSでも大きな話題となった。[Walkerplus]わたしは、あなたとわたしの区別がつかない [ 藤田 壮眞 ]受賞した作文さながら、自分のことをよく分析し、向き合っていてそんな風に自分を理解しながら成長していく姿は障害の有無に関わらず理想的な歩みなんでしょうね。☄にほんブログ村にほんブログ村
2024.10.14
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現代の自閉スペクトラム症のリアル『ライオンの隠れ家』プロデューサーが考える“愛の掛け違い”攻略法金曜ドラマ『ライオンの隠れ家』では、市役所に勤める小森洸人(柳楽優弥)と彼の弟で自閉スペクトラム症の青年・小森美路人(坂東龍汰)きょうだい、その2人の元に現れた<ライオン>と名乗る少年(佐藤大空)の3人の暮らしが描かれる。「社会で感じることを表現できるドラマを制作したいという気持ちが強い」と明かす松本友香プロデューサーは、<現代の自閉スペクトラム症のリアル>を切り取るため、発達障害教育と長年向き合っていた「さくらんぼ教室」での交流などを通し、お互いの理解を深めていった。SNSの発達や多様性の価値観が変わり続けることにより、心と心の距離感を掴むことが難しくなっている現代において、完全オリジナル脚本で描く本作が伝えようとしていることはなんだろう。作品が走り出すまでの経緯を紐解きながら、作品への希望と願いを聞いた。 ■自閉スペクトラム症に興味を持ったきっかけ ――家族の物語が描かれる脚本の本作が生まれたきっかけは何でしょうか? ドラマの企画を考えるなかで、物語の中心となる登場人物に自閉スペクトラム症の方が当たり前にいるという設定から考えてみたいなと思ったことが始まりです。これまで私が好んで観てきた作品のなかには、自閉スペクトラム症の方を描いている作品が比較的多かったように思います。私が小学生の頃に発売された漫画『光とともに…』。後にドラマ化されましたが、これを図書館で読み、自閉スペクトラム症を知ることになりました。その後、高校時代に寮生活をしていたとき、ルームメイトの妹さんが自閉スペクトラム症で、リアルなきょうだいの話を聞いた経験も大きかったのかもしれません。――本作を制作するにあたり、リサーチされたことや準備したことはありますか? 自閉スペクトラム症関連の勉強は、TBSで『マラソン』(2007年)という自閉スペクトラム症の青年がマラソンに挑戦する実話をもとにした単発ドラマを当時プロデュースしていた山崎恆成さんにまず相談し、監修としてさくらんぼ教室の伊庭葉子先生を紹介してもらったのがスタートでした。そこから脚本家チーム、スタッフ、俳優部も勉強のために何度も伊庭先生とさくらんぼ教室の生徒さんと会って準備を始めました。また、伊庭先生の紹介で自閉スペクトラム症の権威と言われている本田秀夫先生に勉強会を開いてもらったり、『マラソン』の監修に入っていた中京大学の辻井正次教授ともお話しできる機会を頂いたり、とても頼もしい環境で勉強させていただきました。■さまざまなつながりを経て、自閉スペクトラム症を学ぶ ――準備期間で印象的だった出来事はありますか? 本田教授や辻井教授からも話を聞いて、現代はとても療育が進んでいることも知りました。そこで、「今の映し方をしてほしい」という助言をいただき、これまでの映像作品のイメージより、現代の自閉スペクトラム症のリアルを切り取ることを意識しました。美路人くらいの年齢の方々は当たり前のようにスマートフォンを持っており、ご家族とスマートフォンで連絡を取り合っている様子や中身まで見せて頂きました。洸人と美路人がスケジュールを共有する描写があるのですが、そういうところはすごく参考にしています。 ――美路人を演じる坂東さんもさくらんぼ教室に行かれたということですが、その経験が反映されていますか?はい、すごく反映されていると思います。坂東さんとご一緒するのは本作が3作目で、彼が勉強熱心で探求心のある役者さんだと知っていましたし、今回も実際に教室へ見学した方がいいと思いお声がけしたら、スケジュールが許す限り行きたいと返信をもらい、何度も一緒に行きました。どう美路人という人物像を作っていくか、坂東さんとスタッフ陣でコミュニケーションをたくさん取りました。■アプローチの面白さが際立つ柳楽優弥さんの芝居 ――本作で洸人を演じる柳楽さんの魅力はどんなところでしょうか?洸人をキャスティングするときに真面目で受け身な洸人をどなたが演じたら素敵か考えていたのですが、普段の役のイメージと意外性のあるアプローチも面白いのかもと思ったんです。そこで、柳楽さんの名前を挙げました。個性が強い役が多い印象があったのですが、映画『さかなのこ』で演じられていた不良なのに心の優しさが溢れる、温かさのあるお芝居がすごくかわいらしく見えて。その雰囲気がストレートに美路人との掛け合いでも表現できるに違いないと考え、洸人役をお願いしました。――実際に撮影が進むなかで、柳楽さんと坂東さんの掛け合いは想像していたものと一致していますか?いい意味で一致していないです。洸人は真面目で受け身な人だから、ある程度「こういうアプローチなのかな」と想像しましたが、私の想像の範囲が狭かったです。やっぱり柳楽さんの味があって。想像を超えた言い回しや雰囲気が出てくるんです。「なるほど!こういうアプローチも洸人だ」という面白さがあってとても素敵な<柳楽さんの洸人>になっていると思います。――柳楽さんと坂東さんのインタビューで、<愛の掛け違い>という言葉が出てきたのですが、これはドラマのキーワードになるのでしょうか? この物語をひと言で表すとどういう表現になるだろうという話が出て、本打ち(脚本打ち合わせ)のなかで出てきたのが<愛の掛け違い>。それぞれへの思いや執着がちょっと形を変えると怖い方向にも行くし、それがすごく愛情深い、温かい方向にも行くよねと話が広がっていったんです。そんな経緯から、このドラマはいろいろな愛の掛け違いが生んだサスペンスなのかもしれないという意識が生まれ、顔合わせのときに泉正英監督が「このドラマのテーマは<愛の掛け違いです>」と言ったんです。そのフレーズがキャストの皆様にしっくりきたようで、みんなで使っています(笑)。 ■<愛の掛け違い>に必要になること ――現代は、様々な局面で<愛の掛け違い>が生まれやすいのではないかと思います。掛け違いを起こさないためにはどんな意識が大切だと思われますか? 様々なコミュニケーションツールがあるなかで、いかにストレートに、相手に感情を表現できるかというところが大切なのかなと思います。洸人は最初はすごく受け身で自分の色が出てこないのですが、ライオンたちに巻き込まれることによって、ちゃんとものを言えるように変わり、成長していく。言葉がスムーズに出ない美路人が、言いたいことを頑張って言おうとしている姿も描いていきますし、今の時代ならではの<ちゃんと伝え合った方がいい>という意識は自分のなかでは思っています。――松本さん流の<愛の掛け直し術>を教えてください。 何事も、掛け違う前にうまく立ち回ろうと考えるほうではあります。自分がストレートに意見する代わりに、言っているだけの人ではないようにしようと思います。――松本さんはこれまで「変わらない現状に不安を覚えた」というお話をされていましたが、そこも落とし込まれているのでしょうか? わりと洸人に重ねている部分はあります。洸人は30代で、美路人との落ち着いた環境を守ることができればいい、それ以上は求めないと考えてはいても、美路人の今後や自分自身の未来も考えないといけない状況が目の前にあると思うんです。そこは、30代になって仕事も落ち着いてきて、自分のなかである程度のポジションも見つけて腰を据えて…という年頃の人と同じなのかなと。そうなると新しいことに挑戦したいと思っても、現状から抜け出そうとすると一気にハードルが上がるんですよね。ポジティブに自分の意志で変えようと思ってうまくいかなくても、周りに巻き込まれたなかで気づくことができる成長を描ければいいなと思っています。■何かを感じることができる作品を作りたい ――ドラマ制作に携わる松本さんにとって、ドラマとはどういう存在でしょうか? 以前と今では全く違う気がします。最近は、自分が娯楽として見るときは、日常生活から得られない涙や喜びやキュンキュンする気持ちを得ようと見ている感じがあって。一方で、作り手としては、入社したときからブレていません。何かメッセージを発信したいというおこがましさはないのですが、観てくださった方が何かを得られる作品を作りたいという気持ちはあって。やはり、私がいるのは報道機関でもあるテレビ局。社会の切り取り方には様々なアプローチがありますが、そのなかで、ドラマというジャンルで社会で感じることを表現できる作品を制作したいという気持ちが強いんです。実は私、金曜ドラマのプロデュースは初めてなので、この枠でどんなことができるのか、そこは楽しみの一つです。――では、この作品が社会にどのように受け止められたら良いなと感じますか? 今回の物語は、家族ときょうだいの愛と絆が変化していく様を描くヒューマンサスペンスです。いろいろなキーワードがありますが、<変化>がとくに大事なのかなと思います。人生、うまくいくことだけじゃないし、後退することもある。そうやって、波があることが変化だと思うんですね。そして、その波のなかで<掛け違い>が起きないように生きていく。キャストの皆さんもそうですが、このフレーズがみなさんの心にふっと入っていくのは、誰もが掛け違える状況になることがあるからなんだと思います。そういう意味で、<愛>を広くとらえることができるドラマになるのではないかと思っています。 さまざまな愛の形があり、その愛が掛け違わないようにコミュニケーションを取ることが大事だと語ってくれた松本プロデューサー。そのコミュニケーションによって紡いだ絆が1つの作品を作る基盤となっていることは確か。そして、ただ巻き込まれていくだけでなく、時代に合わせて柔軟に変化していくことで、新たな愛の形を見つけることができる作品になるだろう。コミュニケーションツールが発達する一方、他者とのかかわりが希薄になりがちな昨今。『ライオンの隠れ家』には、あらためて身近な人との関係を見つめ直すヒントが<隠されて>いるかもしれない。 自閉スペクトラム症の弟がいて、そんな彼を大切に思う兄がいる。そんな彼らを取り巻く周囲に起こる様々な出来事──。そこにはさまざまな愛の形があり、その愛が掛け違わないようにコミュニケーションを取ることが大事だと語ってくれた松本プロデューサー。そのコミュニケーションによって紡いだ絆が1つの作品を作る基盤となっていることは確か。そして、ただ巻き込まれていくだけでなく、時代に合わせて柔軟に変化していくことで、新たな愛の形を見つけることができる作品になるだろう。コミュニケーションツールが発達する一方、他者とのかかわりが希薄になりがちな昨今。『ライオンの隠れ家』には、あらためて身近な人との関係を見つめ直すヒントが<隠されて>いるかもしれない。TBS NEW SDIG[YAHOOニュース]松本プロデューサーはかなり深く事前に自閉症について勉強された完成度が番組から窺えますね。自閉症に愛のテーマこそ掛け離れた感じがしますが、自閉症が時代とともに理解が進んでいること、何より嬉しく感じます。☄にほんブログ村にほんブログ村
2024.10.13
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「自閉症の画家」石村嘉成さん自伝映画 新居浜の全児童にチケット贈呈「自分生かした活動を」【愛媛】「自閉症の画家」。愛媛県新居浜市の石村嘉成さんのこれまでの人生を描いた映画が18日から公開されます。この映画の観賞チケットが10日、新居浜市の全ての児童にプレゼントされました。この映画は「新居浜のひかり物語 青いライオン」。自閉症という発達障害がありながら画家として才能を開花させた石村嘉成さんと、家族の絆をドラマとドキュメンタリーで描いています。市役所では、映画の製作を支援した地元の日光商事・川井祐介社長が石川勝行市長に、市内16校の全ての児童分の映画鑑賞チケット5792枚の目録を渡しました。「映画には新居浜への思いがたくさん詰まっている。まず新居浜の子どもに見てほしい」との思いです。 日光商事・川井祐介社長:「たくさんの人が自分の個性を活かして、世のため人のために活躍することが豊かになることに繋がって来ると思います。この映画を見て自分も自分の特徴を活かした活動をしようというきっかけになっていただいたら」この映画は新居浜市のTOHOシネマズ新居浜で10月18日から先行上映され、順次全国各地で上映される予定です。テレビ愛媛[YAHOOニュース]RSK70周年記念映画・新居浜ひかり物語「青いライオン」制作発表会地元の商社の社長さんが映画製作の支援をされた作品、小学生に無料鑑賞券を配布されたり、大手の映画館で順次放映とは、素晴らしい御縁ですね。☄にほんブログ村にほんブログ村
2024.10.12
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【幻冬舎】『改訂版 発達障害でIT社長の僕』(齋藤 秀一[著]/幻冬舎)の動画公開!株式会社幻冬舎ゴールドオンライン(本社:東京都渋谷区千駄ヶ谷二丁目30番1号 ベネッセビル2階、代表取締役:山下征孝)は、同社が運営する「話題の本.com」(https://wadainohon.com)にて、『改訂版 発達障害でIT社長の僕』(齋藤 秀一[著]/幻冬舎)の動画を公開しました。障害は才能に変えられる「発達障害の特性は環境次第でいくらでも仕事に活かせる」その想いのもと、自身も発達障害である著者が、農業×福祉×ITで障害者たちが活躍できる場を創出する――発達障害は一見して「障害」と分かりにくいため周囲から理解されにくく、それゆえに生きづらいという苦しみがあります。著者は幼いころからその苦しみのなかで孤立し、自分には生きている価値がないとまで思い詰めていました。しかし、「人と違うことはすばらしい!」という父の言葉を受け、マイナスでしかないと思っていた障害をむしろ「活かして」世の中とつながることができると考えるようになります。そして好きだったIT分野の仕事に取り組み、ついには業界初の障害福祉事業者向け施設運営管理システム(HUG)の開発に成功、全国の児童発達支援・放課後等デイサービス事業者にシステムを販売するIT会社の社長になったのです。さらには放課後等デイサービス運営を行う新会社を設立し、卒業後の子どもたちの働く場をつくる農業事業を始めるなど、かつての自分と同じように苦しむ人たちと共に働く場を創出しようと奮闘を続けています。本書は、著者が自身の発達障害の特性をネガティブなものにせず、才能に変えることができるようになったきっかけと考え方、社長になってからの取り組みをまとめた前著「発達障害でIT社長の僕」(2021年 幻冬舎)の改訂版です。障害のある人たちが働いているより具体的な様子に加え、農林水産省が推し進める「農福連携」への取り組みなどさらに広がる著者の活動について記しています。発達障害に苦しむ人やその家族だけでなく、自身のマイナス面に悩み生きづらさを感じている人たちへ、「ハンデを才能に変える」ヒントと、新たなことに挑戦する勇気を伝える一冊です。著者齋藤 秀一(さいとう しゅういち)株式会社ネットアーツ 代表取締役株式会社まなぶ 取締役会長株式会社ココトモファーム 代表取締役不登校だった少年時代を過ごし、社会人になってからは自分の居場所を見つけられず転職を繰り返すも、自身の特性が特技になることに気づき2001年にITシステム開発会社の株式会社ネットアーツを創業。全国4500以上の自動発達支援・放課後等デイサービス事業者などに施設運営システムHUG(ハグ)を提供。さらに2015年には自ら障害福祉施設を運営する会社の株式会社まなぶを創業し、愛知県西尾市で放課後等デイサービスココトモを8施設運営。こうしたITと障碍者支援の自社ノウハウを活かし、2019年に愛知県犬山市で農業と福祉を連携するための農業法人・株式会社ココトモファームを創業する。ココトモファームでは「ココでトモダチになろう」をテーマに、自社栽培した米を使用した米粉100%グルテンフリーのバウムクーヘンを製造・販売。農業と福祉、工業、商業を連携させ、生産から販売までの一貫下ものづくりを通して、誰ひとり取り残さない社会創りを目指している。49歳のときに心理検査を受け、ADHA(注意欠如・多動性障害)だと診断された。[NEWSCAST](動画はリンク先から覗けます)改訂版 発達障害でIT社長の僕 [ 齋藤 秀一 ]ここまでくると発達障害も一つの個性の範囲内で、世の社長の中には、こういう経歴を持った方、意外に多いのかもしれませんね。☄にほんブログ村にほんブログ村
2024.10.11
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発達障害、早期の発見・支援へ 5歳児健診、大田区が導入の方針東京都 大田区 が 未就学児らを対象にした無料の「5歳児健診」を導入する方針を固めたことが分かった。すでに、試行的に区内の保育園で始めていて、2026年度にはすべての未就学児を対象にしたい考えだ。現在実施している就学時健診より精神面の発達に力点を置き、時間をかけて検査する。発達障害の早期発見と支援につなげることが狙いだ。 現在、法律が自治体に義務づける小学校入学前の健診は、1歳6カ月と3歳児、年長の秋から冬ごろにかけて原則、集団で行われる就学時の三つ。5歳児健診は自治体の判断に任されている。ただ、5歳児健診で学童期の不登校発生数が減少したという研究結果もある。子どもの言葉の理解力や社会性が高まる時期に、「発達」に重きを置いて行うことで、発達障害の早期発見につながることが期待されている。 大田区の関係者によると区では今月から六つの保育園で、5歳児健診のモデル事業を開始。来月からは保育園に通っていない未就学児を対象に健診を始める予定。いずれも保護者の同意を得た上で行うという。 モデル事業では、子どもの精神面に関するアンケートを保護者らに実施。子どもの様子を集団の中で観察したり、保育士から聞き取ったりするなどし、発達に特化した健診を行う。(この記事は有料記事です)[朝日デジタル]就学時検診では、間に合わないケースでも、5歳児検診で早めに対応できれば多少は入学後の困難も防げそうですね。☄にほんブログ村にほんブログ村
2024.10.10
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「空の旅あきらめないで」 発達障害の子の搭乗体験 大阪空港発達障害のある子どもは空港での搭乗手続きや機内で過ごすことが難しい場合があります。空の旅をあきらめてほしくないと5日、大阪空港でこうした子どもや家族を招いて本物の航空機に乗り込む体験会が開かれました。これは発達障害のある人たちにあらかじめ搭乗のステップを学んでもらうことで空港での緊張やパニックを抑えることにつなげようと日本航空の子会社、ジェイエアが企画したもので大阪空港には事前に応募した発達障害のある子どもや若者とその親、9人が集まりました。はじめに参加した人たちはカウンターの前で荷物にタグをつけるなどの手続きを体験し、その後、保安検査場に進みました。そして、仮のチケットをかざして実際に運航している航空機に乗り込み、客室乗務員から運航中はさまざまなアナウンスがあることや離着陸の際は照明が暗くなるといった説明を受けました。また、機内のトイレは外気との気圧差を利用して汚物を吸い込むため大きな音が出ることなどを確認していました。池田市の小学6年生の男の子は「トイレの音はびっくりしたけど知れてよかった。飛行機が好きになりました」と話していました。この航空会社ではことし30組ほどの親子に体験会に参加してもらう予定で、企画したジェイエアの平田文音さんは「シートベルトに強い抵抗を感じる子どもがいることを体験会で初めて知り、私自身も学びを深めている。どのスタッフも適切な対応ができるようにしていきたい」と話していました。関西 NEWS WEB[NHK NEWS WEB]こういう体験会は、今後、実際に空の旅に出るきっかけ作りになりますね。☄にほんブログ村にほんブログ村
2024.10.09
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小中高教員の8割が特別支援教育経験なし 採用10年以内で全国の小中高校の教員のうち、採用後10年までに特別支援教育に関する経験がない教員が全体の80%に上ることが、文部科学省が9月6日に公表した特別支援教育に関する調査結果で分かった。特別支援教育のニーズが年々高まる中、同省は全ての教員が10年以内に特別支援教育を複数年経験する措置を取るよう各都道府県教育委員会などに求めており、今回の調査結果を受けて同日、改めて各教委に速やかに人事上の措置を求める通知を出した。 同省の「特別支援教育体制整備状況調査結果」(2023年5月1日時点)によると、今回初めて採用後10年までの小中高校の正規採用教員のうち、通級指導や特別支援学級担任など特別支援教育に関する経験が2年以上ある教員の割合を調べたところ、「いずれも経験なし」の割合が、小学校85.5%、中学校63.6%、高校92.9%で、全体では80.8%に上った。比較的経験者が多かったのは、中学校の特別支援学級の教科担任の教職経験で29.2%だったが、その他はいずれも10%に満たなかった。 教師の特別支援教育に関する専門性の向上を巡っては、同省は22年3月、全ての新規採用職員がおおむね10年以内に特別支援教育を複数年経験するよう求める通知を全国の教委などに出している。このため今回の調査結果を受けて、改めて各教委に速やかに人事上の措置を求める通知を出した。 また、障害のある児童生徒への支援の在り方を検討する「校内委員会」の設置率や実態把握の実施率など他の調査項目については、いずれも達成率が前年度を上回り、小中学校では9割以上となった。通級指導を受ける児童生徒数は過去最多一方、「通級による指導実施状況調査結果」(22年度通年で調査)によると、小中高で通級による指導を受けている児童生徒数は全国で19万8343人と、前年より1万4464人増えて過去最多に上った。これは全国の小中高校に在籍する児童生徒数の1.6%に当たる。 ただし、同省が22年度に行った調査で「学習面または行動面で著しい困難を示す」とされた児童生徒は小中学校全体で8.8%となっているのに対し、今回の調査で通級指導を受ける児童生徒が在籍する公立中学校は全体の約半数にとどまっていた。このため同省は、必要な通級指導が十分行われていない都道府県もあるとみて、今回の通知で、「全ての中学校に特別な教育的支援を必要とする児童生徒が在籍している可能性があることを前提に、指導体制の充実に努める」ことを各教委に求めている。 また、公立高校においても通級指導を受けている生徒が在籍する学校が全体の10%にとどまっていた。同省は、高校での通級指導の制度化が2018年度と日が浅いことなども背景にあるとみて、各学校で通級指導の制度やその意義などを本人や保護者に周知することを求めている。教育新聞[YAHOOニュース]なかなか教員の教育まで行き届かないのが現状のようですね。☄にほんブログ村にほんブログ村
2024.10.08
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発達障害当事者団体の全国ネットが年度内に発足 法制定20年、歴代担当官もエール発達障害のある人の意見を年金や就労支援といった国の政策に反映させようと、各地の当事者団体が全国ネットワークをつくることが9月22日、発達障害者支援法の制定20周年を記念するフォーラムで分かった。今年度内に会則を決め、ホームページを立ち上げる。 当事者の意見を集約できる代表性を持った組織が、政策立案する上で必要だと判断した。従来は親や医師らが発達障害のあるこどもの代弁をすることが多かった。 フォーラムは発達障害当事者協会(新孝彦代表、東京)が都内で開いた。大阪や名古屋など各地で当事者会を主宰する人が登壇。発達障害者に関する厚生労働省の歴代の担当官と「ピアサポート」「手帳制度」などについて意見交換した。担当官は全国ネットの発足に期待を寄せた。 ■診断は推計87万人 発達障害は自閉スペクトラム症(ASD)や注意欠如多動症(ADHD)などの総称。厚労省の「生活のしづらさ調査」によると、医師から発達障害と診断された人は2022年12月時点で推計87万2000人。16年12月の調査と比べ、約39万人増えた。 特定の物事に強くこだわったり、他人との意思疎通が苦手だったりする。そのことが引きこもり、うつ病、依存症につながり、副次的な生きづらさを生むこともある。 知的障害を伴わない発達障害の人が成人になると、福祉施設に通って支援や訓練を受けるというよりも、就労、結婚、出産、育児、余暇活動といった場面で周囲の配慮を必要とすることが多い。 発達障害者支援法は04年12月、議員立法により成立。障害特性やライフステージに応じた支援を国・自治体・国民の責務として定めた。 制定当時、厚労省の専門官だった大塚晃・元上智大教授は「私はこの法律に『障害』という言葉を使うことに疑問があったが、将来、この言葉を使わなくても必要なサービスを受けられるよう改革する狙いがあった」と振り返った。福祉新聞[YAHOOニュース]20年経ってようやくの全国ネット発足、これも一つの節目ですね。☄にほんブログ村にほんブログ村
2024.10.07
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「自閉症の僕が家を建てた理由」豊橋市在住の池田さん親子が本を出版/〝子どもを育てる親の力になれば〟豊橋市に在住の池田侑生さん、信子さん親子が、「自閉症の僕が家を建てた理由」(発行・中央法規出版)を出版した。自閉症の侑生さんは、自分の自立の形を探り、家を建てることに決め、自分が働いてためてきたお金で実家の敷地内に家を建てた。本書では自立のために家を建てるいきさつ、そしてそもそもそういう考え方をするように育ったこれまでの経緯を丁寧に書いている。 信子さんが侑生さんの異常を感じたのは生後半年くらいからで、3歳で自閉症と診断された。年子の兄との子育てでは、「自閉症の子が、自閉症のまま、自閉症らしく、自分の人生を歩み続けること」を意識してきた。兄の背中を追いかけてきた侑生さんは、高校卒業時から自立を考えるようになった。アパートで一人暮らしなども考えたが、25歳の時、家を建てる決意をする。2021年、30歳で完成した家で、現在侑生さんは一人で暮らしている。 信子さんは「発達障害の子どもと家族を支援する会『ほがらか』」を立ち上げ、現在は児童発達支援や親と子どもの健全育成事業を行っている。「この本が子どもを育てるすべての親の力になれば」と語る。 各書店で販売しているほか、アマゾンでも注文できる。定価は税抜き2000円。[東日新聞]自閉症の僕が家を建てた理由 家族で考えた自立のかたち [ 池田侑生 ]こういう自立の形もあるんですね。自分で建てた家なら納得ですね。☄にほんブログ村にほんブログ村
2024.10.06
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障害者の就労先に“ビール施設”整備目指す東京 江戸川区東京・江戸川区は、障害がある人などが安定して働ける場として、新たにビールの醸造やビアホールなどの施設の整備を目指すことになりました。「Edogawa Beer Project」は、江戸川区内の障害がある人や引きこもり状態の人の安定的な就労先をつくろうと、区が新たに始める取り組みです。区では、ビールを代表的な飲料の1つと位置づけ、売り上げが期待できるとしていてプロジェクトでは、ビールの醸造のほか、つまみなどの商品開発にも取り組みたいとしています。今年度は、区と東京芸術大学でチームを立ち上げて経営の手法や商品のイメージなどを検討して準備を進め、来年度からは、既製品のビールをブランディングして地元のまつりなどで販売を始める計画です。将来的には区内にビールの醸造所やビアホールといった施設の整備を目指したいとしています。当面の資金は、区内の男性から寄せられた寄付金のうち、およそ3000万円を活用したい考えです。江戸川区障害者福祉課の上坂かおり課長は「働きたい思いがあっても働く場所が限られる人たちに就労の機会を作りたいと思っています。こうした人たちと多くの区民が商品を通じてつながり、相互理解を深めてほしい」と話していました。首都圏 NEWS WEB[NHK NEWS WEB]資金ともなる寄付を寄せられた区内の男性には感謝しかありませんね。☄にほんブログ村にほんブログ村
2024.10.05
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TBS連ドラ『ライオンの隠れ家』新キャスト発表 自閉スペクトラム症の一般の男の子が出演坂井真紀、宮崎優、大角英夫の出演も発表俳優の坂井真紀が、10月11日スタートのTBS系連続ドラマ『ライオンの隠れ家』(金曜午後10時)に出演することが20日、分かった。坂井は柳楽優弥演じる主人公の母親役を演じる。また、新キャストとして、宮崎優、大角英夫、自閉スペクトラム症の一般の男の子・加藤竣志君の出演も発表された。 本作は、柳楽演じる市役所で働く平凡で真面目な優しい青年・小森洸人(こもり・ひろと)と坂東龍汰演じる自閉スペクトラム症の美路人(みちと)の兄弟が、突然現れた「ライオン」と名乗る男の子との出会いをきっかけに“ある事件”に巻き込まれていく完全オリジナルストーリーのヒューマンサスペンス。 柳楽は今作がTBSドラマ初主演となり、柳楽、坂東、子役の佐藤大空のほか、齋藤飛鳥、柿澤勇人、入山法子、岡崎体育、尾崎匠海(INI)、桜井ユキ、岡山天音、でんでん、向井理の出演が決定している。 このたび、新たなキャストと、坂東演じる小森美路人が作中で描く絵画として、自閉スペクトラム症の画家・太田宏介氏が協力することが決定した。 8年前に交通事故でこの世を去った洸人と美路人の母親・小森恵美(こもり・えみ)役を演じるのは坂井。小森家にとって恵美は太陽のような存在であった。美路人が自閉スペクトラム症と診断されてからは、発達支援の塾に通わせたり、絵の才能に気づき絵を描ける環境づくりをするなど、熱心に寄り添っていた。その分、同じだけ愛情はあっても、洸人は兄として我慢することが多く、それが今の洸人の性格を作り上げた一因になった。 出演に際し坂井は「私たちは役をいただくときにその作品の『企画書』というものを見せていただきますが、この『ライオンの隠れ家』の企画書の情熱量は感動的にものすごいものでした。そして、ものすごい情熱そのままに、愛あふれ、心震える人間ドラマとして誕生しております。柳楽優弥さん演じる洸人や坂東龍汰さん演じる美路人が歩んできた道が、どんな風景だったのか。この兄弟を知ってもらうための1つの大事なピースとなるよう、彼らが両親と過ごした時間を大切に演じたいと思っています」とコメントしている。登場人物が描く絵画として自閉スペクトラム症の画家の作品が登場また、幼少期の小森家に関係するキーパーソンとして宮崎優の出演も決定。演じる宮崎は、2019年にドラマデビューしてから、白石和彌監督や藤井道人監督など名だたる監督の映画に立て続けに出演。最近ではNetflixシリーズ『グラスハート』のヒロインとして大抜てきされたことも発表されており、ネクストブレイク必至の俳優のひとり。役柄は詳しく明かされていないが、本作でも重要な役を担う。 そして、幼少期の洸人を演じるのは、連続ドラマ初出演の大角英夫。オーディションでこの役を勝ち取った注目株だ。 また幼少期の美路人を演じるのは、自閉スペクトラム症の一般の男の子・加藤竣志君。本作で自閉スペクトラム症監修を担当している伊庭葉子氏が代表を務める発達障害をもつ人たちのための専門塾「さくらんぼ教室」に通っている生徒である。 美路人を演じる坂東は、「さくらんぼ教室」でレクチャーを受けただけでなく、撮影前から何度も通い、生徒たちと交流を続けてきた。撮影現場には伊庭氏だけでなく、複数の先生が帯同し、美路人を演じる坂東の役作りや、台本監修、芝居に初挑戦した竣志君のケアなどを担っている。 また、美路人が描く絵画として、自閉スペクトラム症の画家として活躍中の太田氏の作品が登場する。絵を描いて表現することが好きだという坂東は、福岡県にある太田氏のアトリエまで足を運び、太田氏が実際に絵を描いている姿を見学。生活の様子も見せてもらい、コミュニケーションをとってきた。太田氏の斬新な色使いで表現される力強い絵画が、劇中で美路人の作品となって、本作に明るい光を差し込んでくれている。このドラマのために太田氏が描き下ろした作品にも注目だ。※宮崎優の「崎」の正式表記はたつさきENCOUNT[YAHOOニュース]テレビでも予告が流れていますが、いよいよ今夜からですね。591万アクセス達成しております。いつもご訪問にコメント、感謝です。☄にほんブログ村にほんブログ村
2024.10.04
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「売り場に出る?」ユニクロで働く33歳、知的障害の私が広げた仕事「スポーツ系のインナーをお探しなら、この商品がおすすめですよ。昨年から少し変わった点は……」。 お客さんと会話をしながら、その人が何を求めているのかを、懸命に考える。商品を案内して、「これを探してたのよ」と言ってもらえると、何よりうれしい。 ユニクロ 吉祥寺店の佐々木沙弥さん(33)。2011年に入社し、パートとして働いて14年目になる。勤務は週4日、1日約8時間。売り場の品ぞろえに目を配り、お客さんの要望に耳を傾ける。今や女性インナーの売り場の、頼りになる存在だ。 他の従業員と少し違うところがあるとすれば、うまれつき知的障害があり、障害者雇用で働いていること。 キャリアを重ね、仕事の幅を広げてきた。「続けてきて、本当によかったと思います」と笑う。「ひとりで生きていけるように」母の教え 小中学校は特別支援学級で学び、特別支援学校を経て、働くために必要な知識や技術を学ぶ就労移行支援事業所に入った。 「働く」を意識したのは、母の教えから。「お母さんたちがいなくなっても、ひとりで生きていけるようにしなさい」と、高校生のころから言われてきた。接客が好きで、はじめはパン屋さんで働きたいと思っていたけれど、事業所の支援員のすすめもあり、ユニクロの障害者求人に応募した。一般の店舗で、障害のない従業員たちとともに働く。時給は他の従業員と差がないという。実習を経て、採用が決まった。 最初に担当した仕事は、バックヤードで商品をポリ袋から取り出す「袋むき」が中心だった。ところが半年ほどしたある日、上司から「売り場に出てみない?」と声がかかった。「え、私が売り場に出ていいんですか?」と迷った。でも、せっかくもらったチャンスに「頑張ります」と応じた。 売り場で、品出しをする仕事が加わった。 そこからが、地獄だった。「助けて」が言えず…ストレスでフラフラに(この記事は有料記事です)[朝日デジタル]有料記事で先が読めずに残念ですが、近隣の店舗なのでチャンスがあれば覗いてみたいです。☄にほんブログ村にほんブログ村
2024.10.03
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西木めいさんが「発達障害のある子を支える、担任と保護者の連携ガイド」習志野市在住のスクールカウンセラー・西木めいさんが8月29日、発達障害の子どもを育てる教員と親を応援する単行本「発達障害のある子を支える、担任と保護者の連携ガイド」(明治図書)を出版した。(習志野経済新聞) 西木さんは国立大学教育学部特別支援学科を卒業後、小学校(通常の学級)の教員・特別支援学校で担任を務めた。その後、通常の学級の担任や特別支援教育コーディネーターとして16年間の経験を経て、スクールカウンセラーに転身。得意・苦手の差が大きいことから、「発達でこぼこ」といわれる、発達障害を持った子どもを育てる教員や親を助ける「発達でこぼこ支援コンサルタント」として、これまで約2300人にコンサルを実施したという。小学生の保護者100人以上が集まる子育て講演会も開いた。SNSの総フォロワー数は6万人を超える。 今回の出版に際し、西木さんは「幼い頃から図書館に一日中いたくらい本が大好きで、本を書くのが夢だった。本が売れないこの時代だが、本に助けられている人は絶対にいる。これまでもブログやSNSで文字にして発信してきたが、本という実態があるものだからこそ、お守り代わりに手元に置いてほしいという願いがある」と話す。 「春休みになると、本屋の教職用の棚がにぎわうが、先生たちの不安が反映されていると思う。たまたま、同じ棚に並べてある目当てでない本を見つけて、考えが広がったり救われたりすることもある」とも。 西木さんは「今、『発達でこぼこの生徒とどう接したらいいか分からない』『学校の先生が分かってくれない』と悩んでいる発達でこぼこの子どもを育てる先生と保護者の皆さん、この本には私の失敗談も多く載っているので、ぜひ手に取ってほしい。この本が何かのヒントとなれば」と期待を込める。 仕様は四六判192ページ。価格は2,156円。みんなの経済新聞ネットワーク[YAHOOニュース]学校・先生と家庭をつなぐ! 発達障害のある子を支える担任と保護者の連携ガイド (特別支援教育サポートBOOKS) [ 西木めい ]まだお若いのに素晴らしい経歴の持ち主ですね。多くの経験は一生の宝ですね。☄にほんブログ村にほんブログ村
2024.10.02
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【新刊】『発達障害にクスリはいらない』を刊行しました専門書を中心とした書籍の出版を手掛ける三和書籍(所在地:東京都文京区音羽、代表取締役:髙橋 考)は、『発達障害にクスリはいらない』(1980円+税)を刊行しました。 全国の書店やAmazon、楽天ブックスなどのインターネット書店でお求めいただけます。詳細は、以下のURLからご覧いただけます。https://sanwa-co.com/9784862515643-2/子どもの脳と体を守るレシピ40内山葉子、国光美佳 著A5判 296ページ価格1980円+税ISBN978-4-86251-564-3 ★発達障害の本当の改善法を公開! ★①炎症 ②有害物質 ③栄養不足 ④ストレス は子どもを蝕む4悪! ★ADHD・アスペルガー・自閉症スペクトラム・学習障害……困りごとには理由があった ★じっとできない フニャフニャ 好き嫌いが多い 大きな音が苦手 キレやすい おなかの調子が悪い 寝ない 怖がり 太りやすい 太れない ★脳と腸の炎症を食事で抑える! ミネラル補給に役立つ「天然だし粉末」と美味レシピ40 ★発達障害の成り立ちとメカニズムを解説! 話題の「メチレーション回路」とは? 「どうしてうちの子は、じっとしていられないんだろう?」「なぜうちの子はキレやすいんだろう?」「どうしてうちの子は寝ないんだろう?」「なぜうちの子は、こんなにも好き嫌いが多いんだろう?」 ここに挙げたような症状は、わけもなくお子さんに起こっているのではありません。これらの症状を起こすには、きちんとした「理由」が あります。 精神面の症状がクローズアップされがちな発達障害ですが、実はたくさんの身体症状を伴うことがあります。それにも、やはりれっきとした理由があるのです。 それらの理由を知ることが、適切な対策の第一歩になります。 ですから本書では、発達障害のお子さんを持つ親御さんが抱く疑問や不安に、まずお答えできるようにしました。 そして、もう1つお伝えしたいのが、 発達障害に対しては「クスリを使う前に」あるいは「すでにクスリを使っていても」、食事の改善をはじめとして、できることがたくさんあることです。 一昔前に比べると、多くの子どもたちに安易に診断が下され、すぐにクスリが処方されるケースがふえています。 けれども、実際には、クスリを使う前に、日ごろの食生活を見直したり、脳を適切に刺激するために自宅でできることを取り入れたりして、改善できるケースも多いのです。 本書でそのことを知って、ぜひ家庭でできる対策に取り組んでいただければと思います。実際に、できる範囲から食事を変えていくと、発達障害の症状が劇的によくなっていくお子さんが多くいます。 食事の参考のために、子どもの脳と体を守るレシピを多数紹介しています。ぜひお役立てください。目次この本について・対談第1章 「発達障害」とはどのようなものか第2章 発達障害の本当の改善法第3章 クスリに頼らず発達障害がよくなった例第4章 発達障害をよくする食事~子どもの脳と体を守るレシピ40第5章 発達障害のメカニズムをくわしく解説著者プロフィール内山 葉子(ウチヤマ ヨウコ)関西医科大学卒業・大学病院・総合病院で腎臓内科・循環器・内分泌を専門に臨床・研究を行った後、福岡県北九州市で葉子クリニックを開設、院長を務める。医学博士、総合内科専門医、腎臓内科専門医。全人的な医療に基づき、自然医療や漢方・機能性食品などの補完・代替医療と西洋医学、心のケアなどを統合的に行い、さまざまな分野の難治性疾患の治療を行う。著書に『子どもの病気は食事で治す』『毒だらけ』(評言社)、『免疫力をととのえる 薬膳酵素ごはん』『デジタル毒』『改訂増補版 おなかのカビが病気の原因だった』(ユサブル)、『腎臓をよくする食事』(三和書籍)などがある。 国光 美佳(クニミツ ミカ)大妻女子大学家政学部児童学科卒業後、幼稚園、学童保育所に勤務。女子栄養大学文科省認可通信講座「栄養と料理一般講座」を修了。NPO法人「食品と暮らしの安全基金」勤務を経て、「食育心理研究所」設立。発達障害、低体温、うつ症状、睡眠障害などミネラル補給による改善例の発信、レシ 監修、および食生活と心のケアの両面から家庭教育相談、「家庭」×「給食」×「教育」の3本柱で子どもたちの育ちを支えるミネラルハート実践講座、出張授業、講演活動などを展開している。監修書に『奇跡の食育②』(美健ガイド社)、共著に『食べなきゃ、危険!』『脳にも悪い違反食品』 (三五館シンシャ)がある。育児雑誌「クーヨン」(クレヨンハウス)にて「ミネラルオーガニック相談室」を連載中。一般社団法人国際食学協会理事。 【三和書籍について】本社:〒112-0013 東京都文京区音羽2-2-2代表者:代表取締役 髙橋 考設立:1989年8月26日資本金:1000万円Tel:03-5395-4630Fax:03-5395-4632URL:https://sanwa-co.com/事業内容:専門書を中心とした書籍・電子書籍の出版 [valuepress]発達障害にクスリはいらない 子どもの脳と体を守るレシピ40 [ 内山葉子 ]一旦服薬を始めるとなかなかやめられないので、始めから飲まないで済めば一番ですね。丸1ヶ月更新がずれてしまいましたので、1ヶ月繰り上げて更新を続けます。いつもご訪問にコメント感謝です。☄にほんブログ村にほんブログ村
2024.10.01
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障害者施設待機者調査の詳細示す 10月実施、人数も把握 障害者の入所施設やグループホームに空きがなく、多数の入所待機者がいる問題を受け、厚生労働省が実施するとしていた実態調査の概要案が9月19日の「障害者支援施設の在り方に係る検討委員会」に示された。10月に都道府県、指定都市、中核市を対象に、待機者の把握有無、把握方法、基準、人数などを調べる。結果は来年1月に開く次回の委員会に報告される。 全国に2万人を超える待機者がいることがNHKの調査で判明したが、待機者の中には複数の施設に申し込んでいる人、将来に備えて入所を希望する人、入所を申し込みつつも支援があれば地域で暮らしたい人などが混在する。そのため、厚労省は待機者の定義などを整理するため実態を調べる。 都道府県などに過去3年以内に待機者を把握しているか聞き、把握している場合はその頻度、把握方法、人数を調べる。待機者の基準や考え方を設定しているかも聞き、設定している場合は、入所希望は本人か家族か、入所希望時期はいつか、希望をどうやって確認しているかなどを調査する。 また、待機者を把握していない都道府県などにはその理由、今後の予定、市区町村の状況を聞く。 概要案について委員会では「どのような課題を感じているか、地域資源の不足感も把握してほしい」「職員不足で定員を満たせない実情を把握すべき」「入所を断られるケースが浮き彫りになる調査にしてほしい」などの意見が出た。事務局は意見を踏まえて調査項目を設定する。 ■地域移行で本人調査 同日は、施設に入所している障害者の地域移行を進めるための実態調査の概要案も示された。調査は10月に全障害者支援施設(2524カ所)を対象に行い、基本情報、利用者の生活環境、施設の役割や機能、地域移行後の障害者の地域支援を聞く。 また、ヒアリング調査は、地域移行に取り組んでいる10施設程度を想定。職員、入所中で地域移行を目指す障害者、すでに地域移行した障害者を対象に11月に行う。障害者への調査は職員が同席するなどして落ち着いて会話でき、本音を聞けるよう配慮する。[福祉新聞]大掛かりな調査だけに実際に対応策が講じられるのはまだまだ先の話ですね。☄にほんブログ村にほんブログ村
2024.08.31
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障害者支援施設で虫歯の治療中に男性死亡 歯科医師を書類送検大阪市淀川区の障害者支援施設で、入所者の男性が虫歯の治療中に死亡した事件で、歯科医師と看護師が書類送検されました。業務上過失致死の疑いで書類送検されたのは、大阪・阿倍野区の歯科医師の61歳の男と兵庫・西宮市の看護師です。2024年5月、大阪・淀川区の障害者支援施設「アンダンテ加島」で、入所していた知的障害のある69歳の男性が虫歯の治療中に意識がなくなり、病院に運ばれましたが、胸や腹の圧迫による「急性呼吸障害」などで死亡しました。 警察によりますと、治療の際、嫌がって暴れる男性に対し、看護師や職員ら5人が馬乗りになるなどしていたということです。男性との意思疎通は難しく、医師は本来麻酔をするなどの対応をとるべきところ、体をおさえつけて治療を続けた結果、男性は死亡したとみられています。調べに対し医師の男は「身体の拘束は指示していないが反省している」と話しているということです。TVOテレビ大阪[YAHOOニュース]つい先日、堺市でも似たような事故があったばかり、人の命を余りにも軽視し過ぎていますね。まるで実験台に乗せられたようで亡くなられた方はまだ69歳、無念極まりないでしょうね。ご冥福をお祈り致します。☄にほんブログ村にほんブログ村
2024.08.30
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