6月21日 事前調査ではコラブ山の詳細な資料や地図が手に入らなかったがラドマイヤ村から登れることが分かったので、前日の車のトラブルを乗り越えてグーグル地図で見ていたHotel Radomiraに無事着いた。主人に聞くと、ここからコラブ山に登ることができると教えてくれた。ホテルも空いていたので2泊することにした。他にパジェロの3人組と西洋人夫婦が泊まっていた。
6月22日 翌日、アルバニア側からは、私たちを含めて7人がコラブ山に向かった。私たち2人が先行したが、ところどころで道標のマークが発見できずウロウロさせられた。コラブ山に続くコルの方向を見ると、どこからアプローチしたのか分からなかったが雪渓を避けるルート上に3人の登山者が遠望できた。そこで彼らの姿を追いかけることにした。でも不思議なことに頂上では彼らの姿を見ることはなかった。私たちが頂上から15分ほど降りたところで、西洋人夫婦に会ったので、あと20分ほどの登りだとエールを送った。
アルバニア側は険しい山容で雪渓もかなり残っていたが、マケドニア側は穏やかな草原帯で多くの人が登っていた。多分、マケドニア国籍者には内務省からの特別許可は不要なのだろう。マケドニア側からの方が楽な様子である。アルバニア側からは標高差1500mを往復する距離の長い登山となる。
アルバニアはユーゴスラビアにも属さず、社会主義のもとで1991年まで鎖国状態を続けてきたため自由化されたとは言え開発の及んでいない村々や牧畜を営む素朴な村人の姿に触れることができた。思い出の多い山旅となった。