「戦争力」(外交力、政治力、軍事力を含めた意)というフレームをまず設定することから自分の頭を整理しようと考えた。
なかば歴史を辿ろうと、様々な作品に触れたシミュレーションゲーム。かって実際に昭和16年に行われた戦争シミュレーション同様、開戦の先に日本の未来をどう描くか探っても、ゲームを通じてほんのわずかな方向性の光さえ考え付かなかった。
現在に至るまでの戦後史の軌跡を振りかえった結果、「非戦」という戦略の有効性を、真剣に検討すべきと思うこのごろである。間接的な参加は否定できないが、直接に銃をとって国際奮闘での戦闘に参加した経験は無いことが、日本の特徴である。発展途上国に対して、彼らが米国・中国とどう付き合うべきか、あるいは欧米ないしキリスト教国にどう対峙すべきかを考える際、独自のアプローチを提供できうるのが日本である。
ただ、それらのアプローチを構築する前提あるいは世界と付き合うための基礎知識として、不得意な軍事面で最低限何を理解していなくてはいかないか、この点を教えてくれる本である。その意味で必読本といえる。