読書とベンチャーに関わる徒然

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2012.05.13
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経営者が頼りにするのは、経営経験(社長経験)をもった人物のアドバイスであるという。特にベンチャーの世界では、道なきところに道を作るのであるから、本人が描く信念あるいは仮説をどれだけ強く奉じるか、がポイントとなってくる。
こんな時、「秀才」は弱い。受験に強い人間は先例に弱く、解答を既存の事例の中に求めてしまう。もちろん”模倣”は非常に重要な手段であるから、これ自体も意味がある。しかし、市場を本当に一から創造はできない。
こう書いてみると、しごく常識的であるかのごとく響く。しかし、私自身、ベンチャー分野で働いてきた経験からして、この「自分の頭で悩みぬく」が一番重要であることは、間違いない上、それを貫ける人間のなんと少ないことか、と思う。

本書で著者は「自らの頭で”戦略”を練ること」の経験談を豊富に語っている。まさしく、凡人にとり気づきに満ちている。

しかし、あえてひとこといえば、その著者のアプローチも「既存の巨人」をどう崩すかが基本であると申し上げたい。もちろん市場で大きな割合をとるというのは、非常にクリエイティブな発想をベースとするから、世の基準では十分”ユニーク”である。
しかし、本当の本物、例えばiTuneをベースにしたiPhoneビジネスは彼の頭からは出てこない。これは、一種「東大」脳の限界なのだ。「改善」がキーであるから。

もちろん、私を含め一般の凡人は、「東大脳」のクリエイティブさにさえ、およばない。ましてやシリコンバレーで名を成すなど、夢のまた夢である。
ただ、グローバルでの生き残りは、このレベルでの勝負を求められている。

以上が本書に触れる方にとり、著者が設定するレベル感・基準の理解に役立てばうれしい。





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最終更新日  2012.05.13 11:10:36
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