全日本大学選手権(今年6月)で「日本一」に輝いた法政大が、東京大を
相手によもやの「大接戦」を演じてしまった。その原因は打線の不振。
(※不振を極めた昨年までの打線に戻ったよう・・・)
序盤は完全に法政のペース。ワンサイドゲームの可能性も十分にあったが、
肝心のチャンスに適時打が出ない。中盤からは東京大・ 前田善博
(3年、
栄光学園高)の緩い変化球攻めにあって、まるで「金縛り状態」。なかなか
追加点を奪えず、結局試合がもつれる結果となった。
ただ法政に光明もあった。全日本で日本一になったものの「蚊帳の外」だった
加賀美希昇
(3年、桐蔭学園高)が先発し、見事に復活を果たしたこと。
お得意の緩急自在な投球術で東京大打線を封じ、7回途中までは無安打
ピッチングを続けた。だがスタミナ切れか9回に連打を浴び、守備の乱れも
あって同点に追いつかれたことが残念。
延長10回は 三上朋也
(2年、県岐阜商高)が登板。危ういシーンもあったが
昨季同様の好投を見せ、東大の反撃を断った。法政、加賀美の復活もあり
投手陣は優勝した昨季以上に安定していると見た。
(今日の加賀美の成績)
9回、被安打4、奪三振8、与四死球1、自責点1。
(開幕試合 1回戦)
法 100 010 000 2 =4
東 000 000 002 0 =2
(法)○加賀美-三上、(東)前田-●揚場-西村
<試合の経過(詳報)>
■法政は初回、この試合で1番に入った 石川修平
(4年、小山西高)の三塁打が
飛び出し、2番・ 和泉将太
(4年、横浜高)のセンターへの犠飛であっという間に
先制した。
続く2回表、2連続ストレートの四球と野選で一死満塁のチャンスを迎えた法政
だったが、1番・石川の打球は投手ライナー。一塁走者が飛び出し1-3の
ダブルプレーでチャンスが潰えた。
そして法政は5回表、石川の死球と和泉の二塁打で一死二・三塁のチャンスを
つかむと、3番・ 多木裕史
(1年、坂出高)がライト前に安打を放ち1点を追加した。
■9回裏、東大が反撃を見せる。この回先頭の1番・ 古垣弘人
(4年、開成高)と
2番・ 岩崎脩平
(2年、海城高)の連続安打で無死一・二塁のチャンス。
送りバントで二・三塁に走者を進めると、4番・ 堀口泰幹
(3年、高崎高)がレフト
に犠飛を打つ。
三塁走者が生還し1点、レフトから本塁に返球される間に二塁走者の岩崎は
三塁を狙う。それを見た石川捕手は三塁へ送球したものの、和泉三塁手が
ベースに入るのが遅れて、球はレフトへ転々・・・。岩崎は悠々生還し、土壇場
で東大が同点に追いついた。
■同点で迎えた延長10回表、東大の2番手・ 揚場皓
(3年、開成高)の調子が
良くない。 4つの連続四球
(※)を与えて降板し、3番手の 西村育人
(4年、
相模原高)から法政の4番・ 松本雅俊
(4年、関西高)がライトへの犠飛で1点。
続く5番、途中出場の 喜多薫
(4年、伝習館高)が三遊間に内野安打を放ち、
2点目を追加。東大を突き放した。
※ 「4つの連続四球」
があったものの、その途中に盗塁失敗があり、法政は
この時点で1点も奪えていない。揚場投手の制球が乱れている中、なぜ強引
に盗塁を狙ったのか疑問が残った。
■延長10回裏、東大はまだ諦めない。この回から登板した三上から2連続三振
を喫したものの、8番・ 田中淳
(2年、武生高)が浅めに守っていたライトの頭上
を超える二塁打で出塁(定位置にいたら平凡なライトフライ?)。続く9番、代打
の 秋末康佑
(4年、浅野高)がセンター前に安打を放ち、二死二・三塁。
続く1番・古垣はフルカウントから四球を選び満塁に。一打同点の場面だったが
2番・岩崎が三振に倒れてゲームセット。粘る東大だったが、最後に力尽きた。
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