今日(11月1日)行われた早稲田大-慶応義塾大の2回戦は、慶応大がスコア
7-4で早稲田を破り連勝、3つ目の勝ち点を挙げた。また早稲田が勝ち点を
失ったことで、明治大の3季ぶり33回目の優勝が決まった。
(2回戦、11月1日)
慶 040 200 001 =7
早 000 000 013 =4
(慶)小室-松尾拓、(早)大石-福井-松下-斎藤佑
■まさか奇策はないだろうと思っていたが、早稲田の先発は 大石達也
(3年、
福岡大大濠高)。まさに奇策! (ホントかよ?)
ただ、この奇策は見事に外れた。
大石という投手は先発に向かないようだ。
2回、慶応は無死一・三塁のチャンスを作ると、 山本良祐
(4年、岡崎高)、
漆畑哲也
(4年、慶応高)、 山口尚記
(3年、慶応高)の適時打で一気に4点を
挙げ、序盤で勝負を決めた。
■慶応のワンサイドゲームに見えたこの試合。だが終盤に早稲田が粘りを見せる。
まず8回、代打で登場した 藤原誠人
(4年、観音寺一高)がライトフェンス直撃の
3塁打を放つ。三塁ベース上で雄叫びを上げる藤原、出場機会に恵まれなかった
鬱憤を晴らす一打となり、他の4年生たちの心に火を点けた。
9回は一死一塁で、4年の 大前佑輔
(社高)が代打で登場。迷うことなく初球を
叩いて、右前に安打を放ちチャンスを広げる。塁上の大前も目から大粒の涙が
こぼれていた。そして一人置いて次の代打は、主将の 山川陽祐
(中京高)。
カウント2-3と追い込まれたものの、その後にファールで4球粘り10球目を左前
に運んだ。山川も塁上ではベンチに向かって左手を突き上げていた。いつも
冷静そうな山川の表情が、少しだけ紅潮して見えた。
この試合が最後になった4年生。特に藤原、大前、山川らは下級生にポジション
を奪われ、出場機会に恵まれない選手たちだった。なのに、この試合で与えられた
わずかなチャンスに自身の最高のパフォーマンスを示して見せた。
数えてみると、早稲田の4年生部員の内、背番号さえつけていない部員が24名
いる。藤原たちの安打は、スタンドにいた同級生たちの悔しさや期待を背負った
一打でもあった。
■4年生の気持ちは慶応も同じ。特に、 相場勤
監督は今シーズンを最後に引退が
決まっている。勝利インタビューでは 「最後の早慶戦でしたが・・・」
と聞かれ、言葉
を詰まらせた相場さんの姿が印象的だった![]()
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