あめぷり!ジュニアテニスUSA

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June 25, 2004
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「おー!朝から熱いねー、兄ちゃん」@サッカーEURO2004

  アメリカのメディアでは味わえないもののひとつが
  サッカーへの熱狂ぶりだ。

  実家の整理を一緒にしているうちの兄貴、サッカーフ
  ァンで、テレビのスポーツニュースを見ながら、スー
  パープレイに朝から声をあげている。

  「あー、ベッカム、また外した~!」

  (あんた、CM出過ぎだよ>ベッカム様)

  サッカーの熱さ。



  プロの世界各地のチームで、世界レベルの選手が
  自由にプレイできるそのボーダレスなシステム。

  そして、国対抗のビッグイベント。

  それらの相乗効果によって、ここ数年、日本国内に
  も、ファンが増えてきている。

  (と、これを書きながらも、目がテレビ画面に・・)

  「・・・・うーむ、ワザあり」

  イングランドとポルトガルのPK戦の熱さに、サッカー
  をフォローしていない私でさえ、その醍醐味を味あわせ
  てもらえる。

  サッカーの面白さは、何もフィールドの上だけではない。


  ツの重要なエレメント。

  今回、日本に来る飛行機の中で、もっとも熱くグローバル
  な展開をしているこのサッカーの歴史と、これらの世界的
  イベントマネージメントするFIFAの戦略のドキュメン
  タリーが上映されていた。


  世界的なサッカーの普及戦略。

  日本に来る前にダンナと見たニュースか何かで、ペレが出
  ていた。

  「あのボール、ペレが死んだら、価値が上がるかなあ」

  そう。

  うちには、ペレのサインしたFIFAの公式ボールがある。

  94年のアメリカでのワールドカップで、パサデナのロー
  ズボウルでメディアセンターのボランティアをした時、
  ペレのスポンサーであるマスターカードのプレス向けの
  イベントがあり、その会場のお手伝いをした。

  「歩くマスターカード」と誰が言ったんだっけ?

  スポンサーのご機嫌を取るためではないだろうが、ペレは
  誰にでも笑顔を振りまき、紳士的に対応していた。

  ボランティアの私達にも、マスターカードのその会場の
  ディレクターを通じて、それぞれの名前の入ったサイン
  入りのボールをくれることを約束してくれた。

  そのボールが届いたのは、それから数ヶ月後だったけど
  それは確かに私の名前が入った公式ボールだった。

  ペレを初め、多くのサッカー選手は、貧しい境遇の中か
  ら成功してきている。

  そのためか、サッカーのFIFAが、半世紀以上も前か
  ら、サッカーの世界での普及のために取った戦略は、ジ
  ュニアプレイヤーの育成と同時に、社会的貢献として
  それぞれの地域で大きな影響を与えてきた。

  アフリカのケニア、難民キャンプに出来たサッカー選手
  養成キャンプ。

  タイの貧民街の、食料供給プログラムと一緒に作られた
  サッカーのユースチーム。

  南米ボリビアのスラムから子供達を守るために立ち上が
  ったサンタクルスのアカデミー。ノーベル平和賞に3度
  もノミネートされたという。

  そういうふうに考えていくと、日本の中で、ジュニアテ
  ニスに力を注いでいる人達というのは、テニスによって
  何を子供達に与えようとしているんだろう、という素朴
  な疑問が沸いてきた。

  子供達を強くする、その先には何があるんだろうか?

  世界に通用する「日本の」テニスプレイヤーを生むこと?

  それで何が起こるんだろう?

  最近、オリンピックに出る卓球の愛ちゃんを見ながら、
  やっぱり疑問が沸く。

  確かに愛ちゃんは強くなった。世界に通用するレベルに
  なった。

  SO WHAT?

  いつもお疲れ気味の愛ちゃんの表情に、どうしても、
  社会的な意味を見出せないこの頃。

  日本のメディアにも問題はあるんだろうなあ。

  個人技であるがゆえに、テニスにも卓球にも、選手個人
  への負担が競技以外の場でも大きくかかる。

  スーパースターになるということは、同時に、社会的責
  任を負うことでもあるという事実。

  特にテニスのように心の成長段階であるティーンエイジャ
  ーでも世界のトップに立てるという前例を持つ世界では、
  その社会的なプレッシャーがどんなに選手に影響を及ぼす
  かは、カプリアティの例を出すまでもない。

  ジュニアテニスのサポーターは、サッカーのように、
  スタジアムの応援席で騒ぎ立てるわけには行かない。

  この辺りで、テニスというスポーツのサポーターとして
  静かな熱狂スタイルというのを確立するためにも、戦略は
  必要になってくるなあ・・・・

  (沈黙3分)

 ーふと、顔をあげるかっぱ母(シナリオ風に)

  窓の外からは雨上がりに鳴き始めた鳥の声。

  「シューゾー君はどうしてるんだろう?」

  ふと、日本一テニスに熱くなれる男を思い出す、梅雨明け
  間近の朝。

  「日本のテニス界の梅雨明けは来るのだろうか?」

  (お蝶夫人パパ、竜崎コーポレーション、夏木勲の後ろ姿
   を想像してください)

  ローズボウルのVIPルームで見た、FIFAの色とりどり
  のメンバー(黒人が半分以上だった)の顔を思い出す。

  テニス界版FIFA、ウイリアム姉妹が引退する頃なら
  実現するかもね。





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Last updated  June 25, 2004 08:22:35 AM
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