可及的ゆるやかに。
1
秋田名物,といえば「きりたんぽ」。本体そのものは「たんぽ」で,切って鍋にして「きりたんぽ鍋」。秋田ケンミンは「今晩,たんぽにするべ」って感じで気軽に食べてます。・・・もんだと,ずっと信じておりました・・・。秋田県北部出身のワタシは,モノゴゴロついたときには,季節を問わず,きりたんぽを食べていました。真冬だけだと思うでしょう?真夏でも食べますよ~地元では,真夏でも鍋用のフルセット(欠かせない香味野菜のセリも)が常に店頭に並んでいます。就職しまして,5名の同期入社の仲間のうち,県北出身はワタシだけ。ほかのみんなは,仙北・横手方面の県南出身でした。大変仲が良かったので,実家に泊まりで遊びに来てもらったのですが,おもてなしはもちろん「きりたんぽ」。ところが・・・夕食時みんなの箸が進まないなんだか無理して食べてる雰囲気・・・。話しを聞いてみると,みんな「きりたんぽって嫌いなんだよね・・・★」とのことで,同じ秋田ケンミンなのに!?なぜ??とびっくり。そのとき初めて,秋田県内でも,きりたんぽを食べない地域があることを知ったのでした。秋田の秋の遠足は「鍋っこ遠足」と称して,ハイキングして現地で鍋を作って食べるというのが定番です。ワタシの小学校でも,きりたんぽを背負っていって,山の中の貯水池のほとりで,がんばって作って,美味しく食べたものでした。同期たちに「じゃあ,鍋っこ遠足のときは,何食べるの??」その答えは「芋の子汁に決まってるべ~☆おにぎり持っていってや~☆」いや~大ショック。「芋の子汁」って,山形の芋煮会で食べるようなアレかと思ったら,県南では,里芋に,牛肉ではなく鶏肉・醤油味で作るんだそうで,それじゃ途中まで,きりたんぽと一緒じゃん!なんできりたんぽが嫌いなのかと尋ねると,「せっかく炊けたごはんをつぶすなんて,気持ち悪い」と全員が。さすが秋田県の穀倉地帯。そういう考えもあるのね★そういえば,県南のツレ実家でも,この20ン年間きりたんぽが出たことがなく。近くのスーパーでも売ってないような。あるときツレ母が電話で「今晩たんぽ3本買って,鍋にした~。まま(ご飯)も炊いたどもや~」えっ!!ご飯ベースなのに,白ご飯も炊くんですかっ!?しかも単位が3本って,二人分でも少なくない??・・・とツッコミたかったのですが,そこはヨメ。「あ~,そ~なんですか~。たまにはいいですよね~。」と無難に。だって地元では,10本単位の焼きたてホカホカのしか見たことなかったので・・・そうすると,冒頭の写真で,かまくら(横手=県南)をバックにきりたんぽ鍋って,ありえない光景な気がしてきますが,秋田のイメージとしては,まあ,いいのか(苦笑)ちなみにこのお店の通販パックには,ツレ実家自慢の長ネギが入っております(宣伝)。前置きが長くなりましたが,地元民にきりたんぽを語らせると熱くなってしまってで,「冷やしきりたんぽ」のお話。小学生の頃,地元の商工会議所が,「新しい△△(地名)名物を作ろう!」と,一番の老舗店に試作させたというので,商工会館での試食会に父と二人で行きました。有料でしたが,はっきり覚えてます。一杯800円「だから家族ではワタシしか連れてこなかったのか,父よ・・・」と思いながら,配膳されたそれは,いつものきりたんぽのお皿から湯気が出ていない,ひんやりした文字通りの「冷やしきりたんぽ」。まずは冷た~いスープから・・・うっ,美味い~~~~~たんぽにもしっかりスープがからんで「作ってただ冷やしただけ」ではないことが,子どもの私の舌でもはっきり分かる,上等で上品な味。どうりで800円・・・そして,その後,新定番とならなかったことを見ても,製作にはかなりの手間とコストがかかってしまうのでしょう。はじめてで最後の「冷やしきりたんぽ」。ほんとに美味しかったな~いま夏場でコレを出せるお店があったら,即食べにいくのにな~最後になりますが・・・関東の人にきりたんぽ鍋を食べさせると,必ず白菜を入れたがるそうです。鍋=白菜という図式が出来てるからなんだそうで,シメにうどんも入れたがるんだそうな・・・。そんなにたくさん入れないのが,基本形なのだ~
2011.08.31
閲覧総数 1176