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そばにいなくても一緒にいるみたい思い出だけでずっと生きていけたらいいのに →
2006.01.31
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じゃあ思い出させてやるよ →
2006.01.31
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そんな覚えはないけどな →
2006.01.31
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入ってこいよ俺のコだろ? →
2006.01.31
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あと二つですべてのクルスが揃う。さすがにふえてきた、テスの胸元の首飾りを眺めながら、タイミルは愚痴をこぼしていた。「お前、選ばれてたらどーしたの?」王子はひかえめな娘がご所望だったので、コンテストの準備段階から、審査の対象になっていたのだ。ドレスやメイクには、まったくの興味がないテスは、立派に候補にあがっていた。「だから、選ばれるわけないって言ってるじゃない。」実際にはそうだったのだが、それはタイミルが友人である王子にこっそり頼んだからで、本当なら、妻には選ばれなかったとしても、多数いる王子の恋人にはなっていたのかもしれない。「お前わかってんの?王子が気の向いた時にだけ会いに来る、その他大勢になってたかもしれないってのに。」「いいじゃない別に。」テスは、しつこいタイミルにうんざりしながら、適当に答えていた。「家族みたいで楽しそうだし。 そしたらこの首飾り全部、あんたにあげたわよ。」「なに言ってんの?」もしや、とタイミルは思う。テスの願いとはそういうことなのか。「それならそれでよかったのよ、 お城の奥に大きな建物があって、たくさんの人と暮らせるんだって・・・。」そのシステムをマーニャに聞いたのだろうか。テスは別に何もわかっていないわけではないようだ。「まったく、やっぱり自分の力でなんとかしないと、 神様なんて信用できないわね。」もうすぐ手に入りそうだった理想の状態を惜しんで、彼女はため息をついた。何者にもゆるがない大地の上、タイミルが持っているボロボロの麻袋に負けないくらい、ボロボロの格好をして二人は歩き続ける。しばらく行くと立て看板に”幸福の谷”と書いてある場所にたどりついた。「なにが幸福なのよ!」見上げれば崖のてっぺんに子供が、今にも落ちそうにぶら下がっている。あわててかけあがり、テスが子供の手を掴んだと同時に、テスの胴体をタイミルが支えた。「今助けてあげるから!」叫び声で子供にそうテスが伝えると、なぜかガクンと、男の子の体が重くなった。「おい、なんだよ!」「知らないわよ!」それをテスごとささえているタイミルもたまったものではない。「お前・・・クルスが・・・。」手に力を込めながら、近くにある木につかまって、タイミルはテスの胸元にある、複数の首飾りが光を放っていることに気が付いた。「今・・・それどころじゃないでしょ?」必死で男の子を抱こうとしいるテス「関係あるぜ、そのコの手の先見てみな。」掴んでいないほうの子供の手には、クルスが。新たなクルスが握られ、同じように光っていた。「お姉ちゃん、重いよ、どんどん重くなって行くんだ。」下にむかってひっぱられている子供が声をあげる。「捨てなさい!手を離して!」テスが言うけど、離れないのだ。磁石のように、クルスは子供の手にくっついている。「もう限界だぞー、枝が・・・。」疲労してきたタイミルが言うと、バキリ、と音を立ててつかまっていた木の枝が折れてしまった。その瞬間、“神様!”とテスは心の中で叫んだような気がする。不思議と落ちていく感覚はなかった。フワフワした感覚がして、目を開けるとお互いに掴まりながら、クルスの力に支えられるように、三人は空中に浮いている。「浮いてる・・・浮いてるわよ・・。」「ああ・・そうみたいだな。」(ラピュタ?)はるかに下に見える草原をゆっくりと見渡す。ゴツゴツした岩場や、あざやかな森の緑が視界全体に広がる。広がる。言葉をなくしたまま、三人は下におりるまで、その景色を充分に眺めていた。子供の名前を呼ぶ母親の声が聞こえて、男の子はたちあがると無言で手に持ったクルスをテスにさしだす。そして彼が走っていく後姿を二人はぼんやりと眺めていた。「なぁ、神様だって、たまには信じてみるもんだろ?」疲れきったタイミルが、ごろんと横になり、大空を眺めながら言った。「・・・・うん、そうね。たまにはね。」テスも同じように力を抜きながら、遠くに見える、青い青い空につぶやいた。 libra-結接蘭・破接蘭- →
2006.01.31
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舞い上がったままで出勤する今死ねたら幸せだと思う →
2006.01.30
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あたしは一人 →
2006.01.30
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旦那は? →
2006.01.30
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どうぞ →
2006.01.30
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集めるクルスはあと三つ。天秤座と射手座。そして今日は、乙女座のお話。「これに出るってことは、 イコール王子と結婚するってことなんだよ!」珍しく、自分から声を荒げたタイミルに、「なんでよ・・・?」テスは不思議そうな顔をした。ある国の王子の、花嫁選びのコンテストが行われるというお知らせのチラシを、どこからかもらってきたテスが彼に見せたのだ。優勝すれば当然王子と結婚、副賞には乙女座のクルスがついてくる。テスはてっきりタイミルが喜んでくれると思ったのに。「あんたあたしが選ばれるとでも思ってんの?」怒っている理由がわからないので、とりあえずそう言ってみる。大勢の乙女達が参加するのだ。テスのような中途半端な気持ちで出場したって、選ばれるわけはないだろう。「あのなぁ、選ばれるのは一人でも、王子は全員囲うの!」タイミルの大きなため息が大袈裟に響く。コンテストの主催者である、この国の王子は、実はタイミルのよく知っている友達でもあった。「カコウってなに?」また、タイミルがよくわからない外国語を使っているのだと、テスが聞く。「・・・お前、男と寝たことあんの・・・?」それには答えずにタイミルの質問。「?・・・毎日あんたと寝てんじゃない?・・??」彼女の言うそれは、野宿とか雑魚寝のことだが、間違ってはいなかった。「・・・もう、いい。」あまりにも通じないのでタイミルは肩をおとし、友達の王子になんとかしてもらおうと、フラフラしながら探しに行った。「・・・ヘンなの。」わけがわからないテスは、もう申し込んでしまっているコンテストの参加書を眺めた、衣装はお城にあるドレスを貸してくれることになっていた。個人個人に似合うものを選んでくれてはいるが、それが気に入らない人は、自由に他のを選んでもいいという、気の利いたシステムで、メイクやアクセサリーなども、希望する人にはどこまでもしてくれるというサービスぶり。乙女達は我先にと着飾っていた。「ねぇねぇ。」用意されたドレスとアクセに、ざっとのメイクを手早く終えていたテスは、同じように早く準備を整えたほかの出場者に話しかけていた。「カコウってなに?」さっきタイミルが答えてくれなかったことが知りたかったのだ。「それはもしかしてハレムのことですか?」マーニャと名乗ったその女性は、「王子様の恋人がたくさん暮らすところです。私達もその候補なんですよ。」と親切に教えてくれた。「・・・そっか。」なんとなく意味がわかったテスは、タイミルが怒ってたことにもちょっとだけ納得がいく。「やっぱりそんなのは、嫌ですか?」他の女性達が、みごとな宝石と色とりどりのドレスに心を奪われているのを、横目で見ながら二人は壁際に並んで座り込んで、話をしていた。「ううん。違うの。あたしはね、首飾りがほしいだけ。」「首飾りですか?」「そう、あの乙女座のやつ。」マーニャはちゃんとテスの目を見て、誠実に頷いてくれている。「優勝しそうな人と友達になっといて、 あれだけゆずってもらおうと思ったんだけど、 こんなに大勢いたんじゃ誰だかわかんないわね。 あんたはやる気なさそうだし。」「そういうわけじゃないんですけど、 綺麗な人ばっかりだから、私は無理だって思ってて・・ でも王子様のこと好きなので、 一生懸命おつかえしようと思ってます。」マーニャが恥ずかしそうに頬を染めた時。「それでは発表します。」大勢の女性でごったがえすその化粧くさい控え室に、甲高い、大きな声が響いた。まだ用意が途中の乙女達の動きが一瞬で止まる。「優勝は・・・。」どういうことだろう、ここは舞台ではないし、コンテストがはじまっているようにも見えない。なのに、もう終了?誰もが固唾をのんで、声の主を注目していたその時。カツカツと小気味よく靴音を響かせ、ハンサムな王子様がテスの隣までやってきて、しゃがんでいるマーニャに手をさしのべた。「よろしくお願いします。」ニッコリと微笑む優しげな顔を見て、マーニャは青ざめ、ガクガクと震えていた。 virgo-結接蘭・破接蘭- →
2006.01.30
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気を抜くとすぐにあなたでいっぱいになって他のことが何も手につかなくなる →
2006.01.29
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肝心なことを聞いてない →
2006.01.29
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これで気が済んだでしょ? →
2006.01.29
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考えなかったわけじゃないよ返事がない時間も結構長かったし →
2006.01.29
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彼女の首元に、新しくかに座のクルスが加わっている。蠍、水瓶、魚、そして蟹。四つの首飾りはクロッテスがズンズンと歩く度に、その振動でシャカシャカと揺れていた。「殴ることねーだろうが・・・。」明け方の道。赤くはれる頬をさすりながら、その後にタイミルが続く。彼愛用の麻袋の中にも四つのクルスがはいっている。山羊、牡牛、牡羊、双子。あわせて八個なので、目標まであと四つだ。「あんたが殴られるようなことするからでしょ?!」フンッと鼻息が聞こえてきそうないきおいでテスが言った。蟹座のクルスが埋められている祠の大きな石の上に、タイミルが、抱えているテスをおろしたまでは良かったが、その後冗談で、埋められているクルスを掘る時に、「うわっ。」なんて声をあげて、地中にひきこまれる演技をしたのだ。本気で心配したテスが、大騒ぎをしながら、気持ち悪いと思っている蟹の群れの中に足を入れた後、「な~んちゃって。」と、おちゃめに笑って見せても、まにあわなかったらしい。「機嫌治せって。」テスは本当に蟹のことが嫌そうだったので、今回ばかりは自分が悪かったと思うタイミルは、「ほら。」といって、テスの後ろからおいしそうな果物を渡した。「え?」思わず立ち止まってそれをうけとりながら、「あんたこれどっから・・・。」といいかけて、テスは、タイミルが背中に大きな弓矢を担いでいることに気が付いた。「今とったんだよ、ほら、そこに。」果物は木のてっぺんの高いところになっている。「・・・そうじゃなくて。そのアーチェリー・・・。」「ああ、これか。」背の高い彼よりも、もしかしたら長さがあるかもしれないそれを、一体どこに持っていたんだろう。テスの疑問に答えようと、「こうやるとな。」といってタイミルが自分の背中の弓矢にふれると、それは一瞬で小さくなって、手のひらに治まるほどの大きさに縮んだ。「なに?なに?」驚いたテスに、タイが自慢げに麻袋の中を広げてみせる。「剣もあるぜ?ロープとか、簡単な爆薬とかも。」すべてが同じシステムで、大きさを自由に変えることが出来るのだ。王族でしか手に入らないそれらのアイテムのことを、もうテスにならバレてもかまわないとまで思っているのに、「・・・小さくしたら、おもちゃみたいでうれしいから?」検討はずれな彼女の感想を耳に、ガックリと肩をおとした。やはりどこまでもロリコンのイメージは払拭できないものか。その、大きくなる剣を、タイミルは構えていた。もちろん最大限にサイズを拡張している。ライオンが座り込んで動かないその岩の下に、クルスがあるというのだ。殺傷ざたなんて、本当はあんまり好きではないけれど、この際仕方がないと心を決めて、さあ、かかっていこうとしたその時、「移動するのが嫌なんじゃない?」さっきから一人でなにかを考えこんでいたテスが言った。「は?」自分だって怪我をするかもしれないのだ。まともに野生動物とむかいあっているタイが、少しいらだちながら聞き返した。「だからさ、獅子って普通左側にいるでしょ?」「?」わからない顔をしているタイミルにはかまわずに、テスは、ゼェゼェと息をしているライオンに近寄ると、「別に、怒ってるわけじゃないよね? あなたはいいコだもん。」といって頭をなでた。よく見ると右側の少し離れた位置には、同じような岩がおいてある。「あれを反対方向に移動するから、場所をかわってくれる?」まるで、百獣の王ライオンなんかではなくて、大きな犬のように、獅子はテスの手のひらをなめて、タイミルが運んだ逆の岩の上に、散歩でもするように気軽に場所をかえてくれた。くったくのないテスの笑顔。獅子座のクルスと縮めた剣を麻袋にしまいながら、タイミルは、殺すことで解決をつけようと単純に思った自分のことを、ちょっぴり恥ずかしいなんて思っていた。 leo-結接蘭・破接蘭- →
2006.01.29
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明日会えると思ったらなんか緊張してきた →
2006.01.28
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二歳だよ →
2006.01.28
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何歳? →
2006.01.28
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あたしが産んだのかわいいでしょ? →
2006.01.28
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ばあちゃん呪文唱えても駄目なのか、呪文唱えても死んじゃうのか?幼いタイミルが祖母の枕元で泣いている。「そうやタイミル、呪文なんかホンマはただの気休めや。 だからなぁ。 大切なことは、ただ呪文を唱えとってもあかんねん。 会いたい人はさがさな、それで 自分の力でちゃんと守ってあげるんやで。」ばあちゃんコだった彼の辛かった記憶。あの日の彼にはその言葉の意味は、よくわかっていなかっただろうけれど。ざわざわする町の屋台に、酢豚饅売り切れ、という紙がはりだされていた。「あんたがグズだからよ!」たしかに服をでっぱりにひっかけて、繕う時間をロスしてしまったのはタイミルだが、スブタマンがこの町にあることも、それが人気で売り切れゴメンなことも、彼は当然知らなかった。怒りのもっていきようがなくて、自分にあたるクロッテスを、今日こそは冷静にうけとめてあげようと努力はしたが、執拗に続く彼女の辛らつな言葉に、「お前なんか酢豚の食いすぎで死んでしまえ!」なんて大きな声をだしてしまっている。どうして俺はこんなやつのこと、好きかもしれないと思っているのだろう。頭にきながらも、どこかでテスを観察している自分がいた。くるくるとかわる表情。怒ったり泣いたり、笑う時は本当に心のそこから笑い飛ばす。大抵はタイミルがドジを踏んだ時の高笑いだったことに気が付いて、正直すぎるのも考えものだと思った。(ああ、そうか。)怒鳴りあいながらも、唐突に気が付く。(こいつは嘘なんかつかない。)「なにジロジロ見てんのよ!腹立つ!」少し気を抜いてしまったタイミルによけいイラだって、テスは思わずいきおいをつけると、タイの脇腹に蹴りをいれた。「いいすぎたってば~ごめんね~。」テスが手にもっている薄い袋には、もらった酢豚饅がはいっていた。「・・・・。」タイミルが早足で歩きながら、白い目でテスを見ている。あまりの騒ぎに気を使ってくれた人が、自分の買った中からわけてくれたのだ。しかし、もらった分からタイミルにあげる気は彼女にはないようだ。「あ、ほら、この前のさぁ、あたしにそっくりな女の子が、 すごいあんたのこと褒めてたわよ~。」なんとか機嫌をとろうとしている。「ほんと最後までロリコンって、ばれなくてよかったわね~。」とつけたされた言葉がよけいだが。それからかなり歩いて、クロッテスがすべての酢豚饅を食べ終え、日が暮れてきた時、どうやら目的地についたようだった。「多分ここじゃねーかと思うけど。」広い砂浜には”奇跡の浜”というたて看板がつきささっていた。見渡せる壮大な空には、もう夕日が沈みかけている。「行かないの?」テスが言う。「本当にここなのかって思ってさ。」祖母から聞いていた場所はここだとタイミルは思うけど、絶対にそうなのかと言われると自信がなかった。「行ってみればいいじゃない、デマでも何も情報がないよりはマシでしょう?」タイミルがどうして、次のクルスの場所がここだといったのか、理由を知らないクロッテスは、きわめて軽い調子でそんなことを言っている。「じゃあお前、もし俺の勘違いだったとしても、泣き喚いたりすんなよ?」あてがはずれて何度となく、とりみだす彼女を見ていた。「まだそんな昔のこと覚えてんの?」笑ってクロッテスは言うが、この前のそれだって、つい昨日のことではなかったか。「気持ち悪いのよ!」太陽が沈みきると、どこからともなくザワザワと出てきたカニ。月明かりで、広い広い砂浜に無数うごめいているのがわかる。足の踏み場もないほどのその、ものすごい数を見て、テスは悲鳴をあげていた。「駄目、耐えらんない。」許可もなく大きなタイミルの体によじのぼる。抱きかかえるというよりは、担いでいるという状態だが、タイミルは思った。これはもしや祖母の記憶の再現ではないのか。ついに叶わなかった恋。若かりしあの日に、祖母が結ばれなかった恋人と手をとり、二人の想いを封じ込めたクルスを埋めたという約束の祠は、もう、すぐ目の前にあった。 cancer-結接蘭・破接蘭- →
2006.01.28
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純粋にあなただけを想っていられる暗闇の中では今度会えるのが楽しみすぎて幸せな気持ちになる →
2006.01.27
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うんそうなんだけどさ →
2006.01.27
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本当ヒマそうだねお客さんいない →
2006.01.27
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・・・なにそれ →
2006.01.27
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それにしても似ている。クロッテスと同じ顔の少女と、手をつないで歩いているタイミルは、今日はいつものボロボロのマントなどを脱いで、少女の親に用意してもらった、こざっぱりした衣装に身を包んでいた。「そんなに似ていますか?」あまりにもタイがジロジロと顔を見ていたので、少女はクスクスと笑う。「いや、そんなことは・・・。」少女の首からさがっている、双子座のクルスを横目で見ながら彼は頭をかいた。テスはこんなにお上品ではない。こんなに綺麗な格好もしていない。町で少女とテスを間違えて話しかけたタイミルに、「あんたにしては、お手柄じゃない!ついでにたぶらかして(クルスを)、盗んできて。」といったのはクロッテスだった。(下品だ・・・・。)「感謝しています・・・。」恥じらいながら顔を伏せた少女が言った。「え?」意味がわからなかったので、思わず聞き返す。「私がクロッテスさんに頼んだんです、恋人を少しの間貸してくださいって。」(恋人?)「あなたは、私が好きなどこかの国の王子様にそっくりだったから。」それはもしかして、本人かもしれません。とは彼は言わなかった。「いいのか?そのクルス、大切なものなんだろ?」一般的に星座のクルスは、親から子供に伝えたりするものだ。彼女はどうして、このデートにつきあえばくれると言い出したのだろう。「いいんです、持ってるのが怖くなってしまって。」「怖いって?」「信じない人もいるでしょうけど、やっぱりこの首飾りには効果があると思うんです。」テスの首に雑にかかっている三つのクルスと同じものなのに、少女がしていると、とてもお行儀がよくて、それは立派なアクセサリーに見えた。「心の均整がとれていないと、悪いことを起こしてしまいそうに思えて。集めているだなんて、すごく勇気のいることだと思います。」少女の言葉に、自分は別に、首飾りを集めているわけではなかったなと思った。たまたま持っていたクルスをきっかけに、テスと出会って話をあわせただけのような気がする。そういえば、テスはなにを目的に旅をしているのだろう。今まで聞いたこともなかった。家にもどると、「着替えてきます。」と奥に姿をけした少女は、しばらくすると、自分の服をかしてあげたテスと一緒に出てきた。「お前、なにやってんの?」もう、おいとまするだけなのに服を借りたりして、せっかく待っていたのに、また着替えるのを待たなければいけない。しかも、髪も少女と同じように綺麗にゆってもらって、風呂だってかりたのか、まるでしらない人みたいに見えたから、照れてしまっていやだったのだ。はやくいつものテスにもどってほしかった。「さっさと着替えてこいよ、似合ってねーし。」恥ずかしいのをかくそうと視線をそらすタイミルに、二人は黙ったまま顔を見合わせて、テスが言った。「なんで、あたしってわかったの?」まごつかせようと思って、わざと同じ格好をして、言葉を発せずに様子を見ていたのだ。なぜ何事もなかったかのようにタイミルは話しかけたのだろう。本当だ。彼もそっくりな二人を少しだけ見比べて思った。まったく同じなのに、どうして?それ以上深刻な思いにとらわれないうちに、タイミルは自分もかりていた衣装を脱ぐ準備をしながら、「・・・・酢豚くせーからじゃねーの?」ボロボロの麻袋の中に、もらったクルスをしまっていた。 gemini-結接蘭・破接蘭- →
2006.01.27
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夢を見れるだけでもあたしにとってはすごいことなの現実じゃないってちゃんとわかってるわ →
2006.01.26
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そんなこと言ってられるのも今のうち・・・ →
2006.01.26
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うん暇です単純に合えることがうれしいきてくれてありがとう →
2006.01.26
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駅についたのでもうすぐつきますお店は暇ですか? →
2006.01.26
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旅先の食堂で、また言い合いがはじまった。注文した料理にパイナップルがはいっていないことについて、一方的にタイミルが、「それはおかずじゃない。」と言い放ったことにカチンときたクロッテスが、「好きなんだからほっといてよ!」とヘソをまげたのだ。いきおいで、前回手に入れたクルスの文句をつける。「あんた、あの首飾り、ネコババするつもりだったんじゃないでしょうね?」うっかり報告するのを忘れただけだ。牡羊座のクルスは霧の森の中で、木にひっかかっているのを見つけた。現在所持しているのは、ちょうど三つづつ。目標の12個まであと半分だ。「人の背中で熟睡しといて、いい気なもんだぜ。」ため息まじりにぼそりと言われたことが、なんだか馬鹿にされているように感じて、「なによ、ロリコン!」テスの攻撃。まだそんなこと言ってるのかと思わずタイミルも、「なんだ!酢豚定食!」思わず声を荒げてしまい、ふと我にかえる。(まったく、なんでこんなやつに・・・。)してしまったというんだろう、キスを。本来、自分の理想はもっと、穏やかで、おしとやかな女性だったはずなのに・・・。「タイミル様。」まだ皆が眠っているであろう早朝、馬にまたがったままでタイミルは、外からレナ姫の部屋の窓をたたいた。おそらく夜通し彼をまっていたのであろう、隣国からやってきたその姫は、少し眠そうな顔をして、それでも彼の顔を見ると安心したようだった。「すまなかった、待ってくれていたんだろ?」穏やかでおしとやかな姫は、頷いてから寂しげに微笑んでいる。「姫、国へ帰られよ。」動く馬を、タズナを引いて落ち着かせながら、一秒も見逃すまいと、美しくたたずむ彼女の姿を目にやきつけていた。「”好っきゃないのに、結婚してもしゃーないやんか? あいつと一緒に幸せになりぃな。”」タイミルの国の言葉は、姫には理解できないとは知りつつも、彼の精一杯の気持ち。あとのことは彼女の侍女に説明してあるので、うまくやってくれるだろう。「お待ちください。」去ろうとしたタイミルに声をかけてから、「これを・・・。」姫は自分の首にかけていた牡牛座のクルスを、彼の首にかけなおしてくれた。「ありがとう。」思わずその華奢な体を抱きしめてしまいそうになったが、なんとか堪える。姫が好きなのは自分じゃないのだ。罪作りで綺麗な顔は、そのまま彼の頬に口付けをしてくれてから、「お気をつけて。」と微笑んだ。全然たちなおれる気がしない、王子という立場をもってしてもかなわなった恋。もうなにもいらないとなげやりな気持ちになってしまう。レナ姫の侍女マーシャはそんなタイミルに、自分が姫だったなら絶対に、恋をしていると言ってくれていたけれど。「サラン!サラン!おやじを呼んでくれ!」馬でかけながら、バルコニーのある広場までやってきたタイは、親父の召使にそういった。国王のくせにだらしないパジャマ姿で大きな枕をひきずって、「こんなに早よぉからなんや、タイミル。」目元をこすりながら高台に親父が登場したので、「親父殿に申し上げる!」わざとぶっきらぼうに大声でいいはなった。「俺は自力で花嫁をさがしてくる。 レナ姫を国へもどされよ!」「な、なに言うてんねん、式はもう明日やで?」ぎりぎりまでそばにいたかったのだ、親父、許せ。彼は背にかついでいた弓をとりだすと、内側のロープに矢を射って、吊橋式の門をあけた。ふりきるように駆け出す、「ちょっとサラン!早よ門しめて!」さらば我が国よ。今は口実でしかないけれど、この世界のどこかに、本当に俺の花嫁がいたら、その時は帰ろう。妻を連れてこの国へ。こんなに愛してる姫のこと、忘れられる日が来るのなら。 taurus-結接蘭・破接蘭- →
2006.01.26
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緊張ぎみにこわばっているカサカサした感触あなたの手のひらが今までつないだどんな手よりも大好き →
2006.01.25
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もちろん楽しみだよ会えるの →
2006.01.25
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もう、いいや。明日行くから、待ってて。 →
2006.01.25
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しねーってこのまま終わるほうのが後悔だよ →
2006.01.25
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おかしい。さっきからもう何度も同じ場所を歩いているような気がする。背中にクロッテスを背負ったままのタイミルは、心なしか霧がかかってきたように見える森の中を、ぐるぐるとさまよっていた。「おい!どーすんだよ!」眠ってしまっている彼女に、とうとう耐えられなくなって声をかけてみる。小柄でやせっぽちの彼女なんて、ずっと抱えてたってどうってことはないけれど、怒鳴り声でもいいから会話をして、どうにか安心したかった。どうすればここから抜け出せるのだろう。しばらく待ったけれど、あまりにも気持ちよさそうな寝息しか聞こえてこないので、彼はあきらめて、ため息をつくとまた歩き出した。歩く度にテスの首にかけられている飾りがゆれる。蠍、水瓶、そして魚。タイミルは後ろ手に持った麻袋の中に、山羊、牡牛を入れている。ゆらゆら、ゆらゆら。自分の体は眠っているのに、移動しているせいなのか、みょうな浮遊感があった。掴み所のない気持ち、伝わってくる不安。誰かにたよるからだよ、期待するからだよ。心の中の自分が言っている。そう、わかってる。欲しがれば手に入らない。明るく明るくふるまってはみるものの、クロッテスはいつも失望にさいなまれていた。ふわふわ、ふわふわ。白くて大きな毛玉がひしめきあっている。「どうしたの?」ものすごい数の羊の群れの中心に、タイミルが倒れいるのが見えた。音もなくおしよせる羊に流されそうになりながら、クロッテスは動物をかきわけ、なんとか彼までたどりつく。「タイ?」眠っているようなおだやかな顔から、視線をその体にうつすと、腹が羊に食いちぎられていて、血を流し、かなりの皮膚がえぐれていた。「・・・・嘘でしょ。」怒りと悲しさで胸がつまる。何故そんな目にあわなければいけないのか。“好きになったからだよ。”自分の声に似た羊達の声が聞こえた。「なってないわよ!」空間に叫ぶ。もしそうだったとしても、態度には出していないし、他人に知られる要素はない。“ウソツキ”“ウソツキ”無表情の羊のどこから聞こえてくるのか、冷めた声に絶え間なく責めらたてられている。「黙りなさい!うるさい!」タイミルの頭をヒザにのせたまま、耳を塞ぐと、カシャリ。自分がつけている首飾りが音を立てた。少なくとも、クルスを集めるのは信じているからだ。全部揃った時、願い事が叶うのではないかと思って。もしかすると、顔色の悪いタイミルの顔は、息をしてないのかもしれないけど、それは現実ではないのではないかと、たしかにそう思った。右手で三つの首飾りを握り、小さく呪文を唱えてみる。keseran・paseran。そして、血を流しているかわいそうな男の唇に自分の唇を重ねた。眠っているはずなのに、彼女の瞳から涙があふれ出ていた。何度呼びかけても目を覚まさない。「っかしーな。」タイミルは独り言をつぶやくと親指でその涙を拭いながら、よこしまな気持ちにとらわれていた。誰もいないし、本人の意識はないし大丈夫なんじゃないか?勝手ないいぐさではあるが、そう思ったのだから仕方がない。はらはらと止まらない涙越しに、そっと口付けをする。あとでもし怒られたら、眠り姫の原理でいくと、それで起きるかもしれないと思ったから、という言おうと心に決めていた。だけど、実際にはゆっくりとテスの目が開くと、「・・・いや、泣いてたからさ・・・。」しどろもどろの言い訳をする。「・・・馬鹿じゃないの?あたしが泣くわけないでしょ?」そのまま泣きじゃくりながら、声をあげて自分の胸に抱きついてきた彼女の頭をなでて、「いや・・・そうだな。 今ちょうどそんな夢見てたからさ・・・。」タイミルはやっと抜け出せた森からはずれた、広い空を見上げながらつぶやいた。 aries-結接蘭・破接蘭- →
2006.01.25
コメント(8)

くじけそうな程寒い朝もあなたのメールがあればのりこえられる →
2006.01.24
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後悔するんだから →
2006.01.24
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本当に来るよな? →
2006.01.24
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わかった →
2006.01.24
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彼女の名はクロッテス。「いいじゃない、見せなさいよ!」彼の所持品である麻袋の中身を見ようとしている。「たいしたもん入ってねーってば!」必死で袋の口を握って、持っていかれないようにとひっぱっている、彼の名はタイミル。二人はともに星座の首飾りを集める旅をしている。現在その麻袋のなかに入っているものは、山羊座、牡牛座。そして、テスの首元には、蠍座と水瓶座がかかっている。「ははーん、なんかわかったわ。」あまりにもタイミルが離さないので、テスが腕組みをして、不審そうに横目で彼の顔を見ていた。「あんた、そこにエロ本とか入ってんでしょ?」「エ・・・エロ・・・。」「変態!」勝手に決め付けられて、怒鳴られたタイミルは、しかし、否定すると、じゃあなにが入ってるんだ、という話になることが読めているので、「・・・まぁ、いいけどさ。」とため息をついて、続いて歩き出した。(いいんだ・・・。)だだっ広い草原が続いている。あたたかくてのどかで、そして空は果てしないほどに青かった。「あ、見て?あれじゃない?」随分歩いて、森の中に入り、その場所にさしかかった時にテスが言った。”命の池”というところに、次の首飾りがあると聞いてきたのだ。はしゃいで立て看板に駆け寄った彼女は、「きゃっ!」小さな石でぼこぼこになっている地面にいきなりケツマづいて、驚くほどいきよいよくヒザを地面にうちつけていた。「痛たたた・・・。」それをみて、ぼそり、とタイミルが言った。「アホや。」「なに?今なんていったの?」タイミルはしまった、というような顔をして、自分の口元を手でおさえている。「ねぇねぇ”アホヤ”ってなに?」テスのヒザから血が出ているので、タイミルは麻袋の中から布をとりだして、いきおいよく手で裂くと、かがんで彼女の傷口を巻きながら、「馬鹿だなって意味だよ。」と言った。「へぇ・・・。」黙ってされるがままになってる彼女と無言でみつめあっている、その時。看板の奥に見える池の水面からバシャバシャと音が聞こえて、よく見ると小さな子供が溺れていた。「ちょっと!あれ!」その場にテスをのこして、タイミルが駆け出し、長い手をのばして女の子を掴む。ちょうど手が届く位置にいてくれたその子は、彼の助けで陸に上がることが出来た。怪我した足をひきづりながら、テスが二人に近付いて行くと、包み込むように両手で固定した子供の唇に、タイミルが自分の唇をかさねて、息を吹き込んでいる。「人口呼吸だよ、ヘンな目で見んな。」「わかってるわよ。」なんとなく見てはいけないような気がして、視線をそらしぎみに、子供の背中をさすりながらテスが言う。やがて、ゴホゴホと咳き込んでから小さな彼女の目が開いた。「!」二人が見守る中、ポロリと、彼女はノドの奥から、それにしては大きな、魚座の首飾りを吐き出した。クルスの力を失った体が、もとの魚へともどり、何度か地面をはねると、池の中へと落ちるように帰る。言葉を失ってしばらく黙り込んでから、タイミルはクロッテスに背を向けてしゃがんだ。「ほら、おぶされ。」「・・・うん。」しばらくの間テスはそのまま、背の高いタイミルの目線の風景をぼんやりと眺めていた。「あのコ、寒くなかったかなぁ。」タイミルは見当外れに、冷たかった子供の体のことを気にしている。「もう三月ってくらいだし、大丈夫じゃない?」言ってからテスは、ガラリと表情を変えて。「あんた、その袋の中身・・。」「なんだよ。」「ロリコンもののエロ本だっていったら、怒るわよ!」森の中に、よく通る声を響かせた。 pisces-結接蘭・破接蘭- →
2006.01.24
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私とあなたの恋愛がいつか語られる日が来たらその時はじめて私は主人公になれる →
2006.01.23
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指定していいんなら、早いほうがいいから明日とか →
2006.01.23
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いつがいいの? →
2006.01.23
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俺の声ちゃんと聞こえた?待ってるから。都合がいい時いつでもいいから、来てくれるまで待ってる。 →
2006.01.23
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彼女はサソリの首飾り。彼はヤギとオウシの首飾り。下から見上げると空のほとんどが見えないような、巨大な水がめの上に二人はのぼっていた。とてもとてもいい天気ではあるが、それだけで、他には誰もいないし、まわりにはなにもなかった。「だいたい、なんでこんなとこにこんなもんが・・・。」文句をいいながらタイミルは、釣り竿のように、先に糸をくくりつけた木のきれはしを手に、水がめの中にたらしていた。瓶の中にはあふれそうなほど大量の水がはいっている。「知らないわよそんなこと、 だけどちゃんと底にクルスが見えてるでしょ?」なかなかその釣りがうまくいかないので、待ちくたびれたクロッテスは少々不機嫌になっているようだ。「さっさとひっかけてよ、どんくさい!」深い水がめの底には、二人が集めようとしている首飾りのひとつが、沈んでいるのが見えていた。悪態をつかれたタイミルは、「・・・他のヤツには愛想がいいくせに・・。」さっきの村での彼女の様子を思い浮かべている。ニコニコと別人のように微笑んでいたテスは、水がめの情報を教えてくれた若者に、「ありがとう!」なんのくったくもなく、抱きついて親愛の情をしめしていた。「なに?なんか言った?」タイミルのつぶやきが、よく聞き取れなかった彼女は、機嫌の悪い顔のまま、イライラと頭をかいて、「もうさ、あたしがとってくるわ。」タイミルがのんびりと竿をかまえているすぐ横で、着ているものを脱ぎはじめた。「な、ちょっ、お前なんだよ!」目のやり場に困った彼が視線をそらしながら叫ぶ。「だって待ってらんないもん。」すぐに水にはいる音がしたので、見てみるともうすでに、テスは水がめの中の水面から顔だけだしている状態だった。「底にはりついてるのかもしれないじゃない、 さっきから針は届いてるのに、全然かからないから。」いつのまにかアップにゆわれた髪が、なんだかいつもとは違う彼女の女らしさをかもし出している。ボロをまとっている中身は、こんなにも白いのかと、タイミルは男のさがで、首飾りとはまったく関係のないことを考えていた。「・・・冷たくねー?」動揺をさとられないように、冷静に会話を続ける。「冷たいわよ、バカ。」彼女も冷静にいってから、「上から覗かないでよね。」すぐに水音をたてて、潜っていった。待てよ。覗くことが出来ないせいなのか、大きな瓶の上であぐらをかいたままのタイミルは、ふと、考えた。瓶はかなり丈夫な鉄製なので、殴って割ったりすることはできないが、それでは、本来の目的である、瓶にたまった水をとりだすには、どうやるのだろう。彼は頭の中で、ガリバーのように大男になった自分が、その巨大な瓶を目の前にしているところを想像してみた。「あ、そうか。」ひらめくと、そこからヒラリと飛び降りて、瓶の下でつっかえになっている数個の岩を発見した。足でけるとその岩達は簡単に移動して、底が球状になっている瓶はゆっくりと倒れていく。水が注がれる場所は、タイミルの判断が正しかったことをつげるように、まるでお皿のような大きなくぼみが掘られていたのだった。ザバンザバンと、注がれる水を満足気に見つめながら、報告するべき相手がどこにいるのか気が付いて、あわてて倒れた瓶の中を覗きにいく。「テ・・・テス・・・?」おそるおそる、影になっているその場所に問いかけると、頭から全身びしょ濡れになった彼女が、手に入れた首飾りをタイミルにかざして見せ。「ほんものだった!」うれしそうに笑っている。おりてしまったテスの髪に含まれる水のしずくが、太陽の光に反射している。てっきり怒鳴られると思っていた彼は、意外な彼女の反応と、どさくさにまぎれて眺めた美しいその姿に、心を奪われていた。 aquarius-結接蘭・破接蘭- →
2006.01.23
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今はただ静かにねむっていて愛しいその心を煩わせないように僕が迎えに来るまでの時間君が穏やかであることを信じてる → 『癒される存在』16
2006.01.22
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出て。このままで終われんの?後悔しない?言っとくけど、俺はしつこいよ?出てくれるまでやめないから。 →
2006.01.22
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"アイ"はあなたがあたしに見せてくれた最高に幸せな夢でした →
2006.01.22
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ありがとう →
2006.01.22
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その昔、人間は妖精達と集い、悪魔と天使は地上に姿を現していた。これは、そんな時代の物語。 zodiac-結接蘭・破接蘭-「あたしが先に座ったのよ!!」女だてらに旅人の格好をして、それもかなり年季が入っている。彼女は名をクロッテスという。「いいがかりつけんじゃねーよ!俺のが先だ!」彼はタイミル。新しいとはいいがたいマントを身にまとっていて、どちらかというと彼のほうが汚れているかもしれなかった。「あのねぇ、 あんたにはレディーファーストの精神とかはないわけ? まったくなってないわね!いまどきの男は!」つかれているのだ、歩き続けてきて。やっと見つけた村の片隅にある食堂は、彼らのような旅人で満員だった。「自分でレディーとか言うな!あつかましい!」初対面なのにあけすけに言い合う二人に圧倒されて、とりあった席の向かい側に座っていた彼が、そーっと席をはずしてくれた。自分達に注目が集まっていたことに、やっと気が付いた二人は、睨みあったままで、お互いの近い方の席にゆっくりと腰をおろす。「ご注文は?」とお店の人に聞かれても、視線はそらさないままで。「あたし、酢豚定食にして。」「俺はカツ丼。大盛りで。」ぴりぴりとしたムードがただよっていた。その時、食堂の入り口が一瞬ざわめいて、バタバタと制服を着た警官がとびこんできたと思うと、「全員動くな!」数人の銃を持ったその人達に、満員の店内は囲まれてしまった。なんだかわからないけど、もう逃げられない。「・・・やばい。」低い声でクロッテスがいった。「なに?お前犯人?」表情をかえないままでタイミルが尋ねる。「違うけど、これ。」ナムサン。という顔をして、タイミルにむかって、自分のアゴをあげ、彼女は首元に光るガラス球のペンダントを見せた。「とりあえずはずして、ここ入れろ。」自分の手荷物であるズタズタの麻袋の口を、タイミルはこっそりひろげた。「ふざけないでよ、持ち逃げする気? それにその袋に穴とかあいてないでしょうね?」ヒソヒソやっていてもラチがあかないと思ったのか、タイミルは素早くクロッテスの首元からペンダントをはずすと、麻袋に投げ込んだと同時に立ち上がり、「船が出る!」大声で叫んだ。「本当だ!あと三分しかない!!」あらがっていても仕方がないと瞬時に判断したクロッテスも、話をあわせて大袈裟に動き、二人はあわただしく店の入り口まで行った。「通して!乗り損ねたら今日野宿なのよ?!」いきおいでつきぬける。後ろから聞こえる、「お前らちょっと待て!」という声につかまらないように、二人は猛烈にダッシュをかけ、一目散に店から離れた。村を抜けて、緑の豊かな森に入り、隠れるのにちょうどいい岩場がみつかるまで、二人は止まらなかった。「ほら。」肩で息をしながら、預かっていた首飾りをタイミルがさしだす。「・・・・ありがと。あれ?色がかわってる・・??」顔を見合わせて確認をした。「さっき透明だったのに桃色っぽくなってる。」クロッテスの言葉に、タイミルはごそごそと自分のポケットから、二つ、同じような首飾りをとりだすと、「本当だ、俺のも・・・。」と言った。「な!何よそれどういうこと?」「どういうことって・・・集めるんだろーが12個。 自分だって同じだろ?」どこからか飛んできた鳥が鳴いている。「・・・あたしは・・・そうだけど・・・。」風が広い野原に吹いている。「お前、名前は?」「テスよ。クロッテス。」「俺のはタイミル。タイって呼んでくれ。」その時ずいぶん高い遠くの空から、今日、偶然出会った二人のことを、太陽が穏やかに照らしていた。 capricorn-結接蘭・破接蘭- →
2006.01.22
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