ピアニスト 丹生谷秋子のブログ

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February 25, 2008
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佐賀県唐津市で2台のグランドピアノを使用した「ツインピアノライブ」
に、出演した。rihure shoumei.jpgこの企画は
バンド関係の知人が「唐津にいいピアニストがいるよ。二人で競演したら
面白いと思う」と、
提案し1年の歳月のなかで、お互いの心を通わせ、試行錯誤を重ね実現されたものである。
rihure 1st.jpg
ピアノを弾く人はたくさんいるけれど メロディーを聴いただけで
即興でしかもどんなジャンルのどんな曲でもヘッドアレンジできる人に、そうそう
めぐり合ったこともなく、自分がそれをできても最大限に活かせる機会も無かった。
彼女に最初に会ったときピアノに対しての思いや活動状況に共通するものを感じたが
音は、私のそれとはまったく異なるものだった。
rihure 2st.jpg「私はこうよ!私を見て!!
」とダイレクトに訴えかけてくるゴージャスでダイナミックな奏法。
私は自分の気持ちは前面に出さず さりげなくゆったりと奏で ダイナミックさより
和音や音色の美しい響きにこだわっていた。
だから最初は同じ曲を弾いてもなかなかノリがあわず 解釈も違っていた。
共通するのはキーだけ指定すれば 楽譜が無くても
メロディーもコードもすぐ弾けることとアドリブがどんどん出てくるところ。
rihure egao hutari.jpg
私たちはそれぞれの実績とピアノに対しての姿勢に高い誇りを持っていたと思う。
私は彼女のゴージャスさに負けまいとタッチを強くし和音をたくさん使いむきになって
ひいたため 二人の音色は音数が多すぎて散乱してしまった。
12月に1度目のライブをし、その後私たちはもっと歩み寄り、
ストレートに意見を出し合い、真剣に取り組んできた。
非常に落ち込んでどうしようもないこともあったが
やがて乗り越え、当日を迎えた。


たくさんの観客。たくさんの協力者。
それらに恵まれて私たちは、今自分が表現できる全てのことを出し切った。

rihure an.jpg
本番中私は落ち着いていて、いろいろなことを思い返しながら弾いていた。
一曲だけクラシックの「G線上のアリア」をひいた。
今までにソロやバイオリンの伴奏で何度も弾いたこの曲に
こんなに思いがこもっていたのは今回初めてかもしれない。

ブルーの照明が降り注ぐなか 私は先々月見に行ったユトリロの絵のことを
思っていた。木枯らしが吹き葉っぱがくるくる舞うなか 美術館へ向かい、
念願の「白の時代」の絵に遭遇したときの感動。
見た後の幸福感。

しかし私の奏でる音はとても悲しい音色だったらしく 
後に、多くの人から「G線上のアリアで、泣いてしまった」といわれた。

人の心に訴えかけるピアノが弾けるようになった、ということが、嬉しかった。

rihureakiko hanataba.jpg
2ステージ目は華やかな曲が多く、笑いを取る場面も。
司会のえがちゃんがかなり面白いキャラクターで、場を和ませ、盛り上げてくれた。

自分ではラストの「りベルタンゴ」がお気に入りだった。
「スペイン」も弾くのをとても楽しみにしていた。
私を応援しに福岡から駆けつけてくれた方が多数いらっしゃったが
「同じ曲でも、二人の解釈がまったく違うのですね。息を合わせるところ、個性を出すところ。掛け合いも楽しく本当に素敵なコンサートでした。」と言った方がいた。

rihure kamo.jpg
ひとつのイベントを終え、多くの方に感謝でいっぱいの、今回のツインライブ。
早速次回の案も浮上し、私たちはこれからかけがえの無いパートナーとして
活動を共にすることを約束したのである。







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Last updated  February 26, 2008 10:05:06 AM
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