荒尾史学会のブログ

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熊本県荒尾市で地元の歴史を勉強するサークルです。
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2019.07.27
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テーマ: 史跡巡り(781)
カテゴリ: ・大牟田の史跡
大牟田の解脱塔へ来ました。
説明板から、

「解脱塔 由来 : この解脱塔は、三池炭鉱の囚人苦役で次々に非業の死を遂げていった人たちが葬られているもので、俗に囚徒墓と呼ばれているものの一つであります。明治21年(1888)8月死者の霊魂が冥界をさまよわず、浄土に成仏するようにと祈って、三池集治監吏員の手で建てられたものであります。 三池炭鉱で囚人労働が始まったのは、官営炭鉱として発足いたしました直後の明治6年(1873)の7月、そうして明治21年に官営炭鉱が三井の所有になってからも、囚人労働はそのまま続けられ、昭和6年(1931)3月に終止符がうたれるまでの58年間にわたって続けられました。 その歴史を振り返りますと、先づ三潴県(後で福岡県と合併)の監獄囚50人が出役し引き続き福岡、熊本、長崎、佐賀などの各県から囚人出役が相次ぎました。そうして囚人達を収容するために大規模な三池集治監が設置され、特に西日本全域から無期刑などの重罪囚を、三池炭鉱の坑内苦役へ駆り立てたものであります。 こうして始まりました三池炭鉱の囚人労働は、民営になった後の三井にも引き継がれました。即ち「一般鉱夫を募集することが頗る困難であることや、囚人出役が安定した上に廉価な労働力として便益が大きい」ことを理由に、囚人労働の継続を強く政府に要請した結果、この願いが聞き届けられ、その後は、三池炭鉱の全労働者3千百3人の7割に当る2千百44人という大量の使役にまで増大し、これによる出炭量も、官営当時僅か6万トンにすぎなかったのが、三井になってからは38万トン台へと膨れ上がり、国内出炭量の2割を占める、我が国最大の炭鉱へと発展していきました。 この原動力となった囚人労働は、明治5年(1872)に維新政府が制定しました監獄則によれば「獄トハ罪人ヲ禁鎖シテ之ヲ懲戒スツトコロデアッテ、決シテ人ヲ痛苦、残虐スルノガ目的デハナイ-人間の自由拘束-」と宣言した獄政の理想も、明治18年(1885)には、時の内務卿山形有朋によって「囚人労働の目的は懲戒にあり懲戒駆役に堪え難き痛苦を与え、罪囚をして囚獄の畏るべきを知り、再び罪を犯すことの罪念を断たしむるにあり」と獄政の方針を大転換の上、これを各県に訓示して、強制苦役へ駆り立て、残酷、非道が繰り返されました。こうして三池における囚人労働者は、収監数延6万千5百44名、志望者数2千4百27名(年平均約58名)の多くが病死、変死、狂死、縊死(首をくくって)等による非業の数々が記録に残されています。 (中略)  今ここに崩壊寸前の解脱塔を維持保存のために、心温かい多くの市民各位の御協賛を賜りまして、「福岡県近代史」を語り継ぐ遺産であり、「郷土史探訪」の地としての小公園化の悲願もようやく達成することができました。御支援を頂いた関係者の皆様に厚く御礼申し上げます。 ここに囚人労働者の歴史の一端を記して、地下に眠る数多くの霊魂を、大慈大悲の功徳をもってお守り給えと、地蔵菩薩を安置して、その御冥福をお祈りする次第です。  安らかにお眠り下さい  合掌」




周辺は、勝立工業団地緑地として公園化され、桜の季節でした。





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最終更新日  2020.04.01 11:31:04 コメントを書く


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