太田典生の「毎朝1話」良い話のおすそ分け

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2009.05.19
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カテゴリ: アラカルト
放してみれば簡単に解決する

マレーの原住民たちは、ヤシの実の殻に穴を開け、その中に米粒を少し入れて、そのヤシの実に縄をつけてヤシの木にぶら下げておく。すると、メガネザルがやってきて、片手をヤシの実の穴に突っ込み、中の米粒を握る。すると、拳が抜けなくなる。そうやってメガネザルは簡単に捕らまるという。

しかしながら、私たちはこのメガネザルを笑えるでしょうか?
一旦手に入れた財産や地位を手放す気になれずに、それに見苦しくしがみついている。
はたから見ていると、何もあんなに汲々としなくてもと思うが、本人にすればそうは考えない。
その財産や地位を守るために喧嘩をしたり、犯罪を犯したりまでする。

快適な生活を手放せずに、夏になればクーラーをガンガンかけて冷房病の対策に長袖の服を着ている。
クーラーを緩くしたり切ればいいのである。
速いからと新幹線で目的地に行き、早く着き過ぎだからと喫茶店や映画館に入って時間をつぶしている。

人生は、放棄することによって、問題が簡単に解決したり気楽にもなれるのにと思う。

キリスト教では、天国へ入るためには、狭い門から入らねばならぬと教えます。
狭い門から入るためには、すべての持ち物を捨てなければなりません。
身分という持ち物も、財産という持ち物も、傲慢という持ち物も、美形や学問という持ち物も、持っては入れない狭い門を潜らなければ天国には入れません。
それらの荷は、天国では何の役にも立ちません。
いや、そればかりか、かえって邪魔にさえなります。

だが、私たちは、誰もが自分中心に生き、自愛と我欲を捨てられません。
自分が、神様や仏様よりもずっと大事なのです。
神仏のことを忘れても、自分のことを忘れることはありません。
自分の好きなこと、嫌いなこと、嬉しいこと、悲しいことは決して忘れません。
でも、神様の好きなこと、嫌いなこと、嬉しいこと、悲しいことは全然思い出しません。

そして、人と人との我がぶつかりあって、いつも争い心を苦しめています。





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Last updated  2009.05.19 05:10:06
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