太田典生の「毎朝1話」良い話のおすそ分け

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2009.08.05
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子供への教育投資は、ある程度年収との関連はあると思うが、年収100万円単位で平均的に右肩上がりになるはずもないと思うので、「なぜ」という疑問が湧きます。さらなる分析を期待したい。

親が心がけていることについて調べたところ、高学力層の子供の親は、「小さい頃から絵本の読み聞かせをした」「博物館や美術館に連れて行く」「ニュースや新聞記事について子供と話す」といった回答が多かった。このうち、「本の読み聞かせ」や「ニュースを話題にする」は、親の所得に関係なく学力向上に一定の効果がみられたという。
調査では、学校での取り組みも調べた。家庭環境にかかわらず、児童にあいさつを徹底したり、教員研修を積極的に行ったりしている20校では、学力向上に一定の効果がみられた。
この辺りの分析は納得できる。

点数と年収による分析が何の役に立つのか疑問だし、もっと大切なことは、子供一人ひとりが持っている可能性の目を見出し、それを最大限に磨き上げる手伝いをしてやることだと思います。

長野オリンピック・モーグル競技で大逆転の金メダルを手にした里谷多英さんは、誰よりも自分自身に驚いた様子で、「頑張れば何でもできるんだな」と語りました。
誰にも、里谷さんではないが、自分自身でも気づかないような、ほとんど無限の可能性が与えられています。
でも、与えられているのは能力ではなく可能性の芽だから、その可能性の芽を見つけ出して、それを育てる努力をしなければ能力が花開くことはありません。


その前提として、その子にあった目標を持たせる必要があります。
人間を鉱物に喩えれば、金も銀も、銅も鉄もあります。
教育とは、鉄に金メッキをして見かけだけを綺麗に見せることではないと思います。
メッキは、いずれははげ落ちます。金には金の生きる道があり、鉄にはメッキせずとも鉄としての生きる道があります。
子供の持っているさまざまな能力には、価値の高い低いが有るわけではなく、すべてが等価値です。
子供一人ひとりが持っている評価を絶した掛け買いのない資質を引き出し、それぞれが十二分に特性を発揮できる場を見つけてやり、生きていく上での自信を持たしてやるのが真の教育だと思います。
そのためには一人ひとりの子供を愛情をもってよく観察し、その子の良いところを探し出し、「夢を持たせ」、「ほめ」て根気よく育てることが大切です。

韓国の金大中元大統領は、中学生時代に日本人の先生に教わった。大勢の生徒の前で演説をしたときに、先生が感心して、「よくやった。まるで代議士のようだ」とほめてくれた。政治家になったのは、この言葉がきっかけといいます。
作家の庄野潤三さんも、中学時代に漢文の先生から「返り点が打ってない白文を読ませたら庄野が一番じゃ」と言われた。作家への道は、そのほめ言葉から始まった。
人間は誰でも、尊敬する人に褒められたり、認められたいという願望を持っています。
そして、そんな人からの何気ない一言が、その人の人生を左右することさえあります。


料理評論家の岸朝子さんも、「プロの料理人でも失敗作がある。でも、不味いとは言えない。まずは盛り付けをほめる。次は香りや歯触りを云々する。それでもダメなら、新しい料理に挑戦した勇気をほめる」と言われました。
こんな気持を大切にして欲しいものです。





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Last updated  2009.08.05 07:25:37 コメントを書く
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