太田典生の「毎朝1話」良い話のおすそ分け

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2010.01.28
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机の中の整理をしていたら、まだ未整理のメモが沢山ありました。そんな中の一つから。

近年ライトアップなどをする寺が増え、京都を訪れる観光客が増えているそうです。檀家を持たない古い寺を維持してゆくには、拝観料に頼らざるを得ない面もあるが、寺には観光資源としての役割だけでなく、佛教を伝えていく役割もあります。折角寺に足を運んでいただいても、ただ見学するだけで終わっている現状では心寂しい限りです。

私の好きなスポットの一つである法然院の梶田真章住職は、「ただ見物するだけで終わっては惜しい。目に見えないものと交流し、なにがしかの宗教性を感じて欲しい。文字通り光を心の目で観ることである『観光』をしていただきたい。本来の生き方を考えるヒントを提供する義務が寺にはあり、そのための努力と工夫が寺には求められている。(中略)
 私は時間のある限り、拝観客に法話をするようにしています。佛教に触れていただくには、やはり住職が顔を見せないといけない。そうすれば、皆様方が寺に何を求めているのかもわかってくる。コンサートや展覧会、シンポジュームなどを開催して、出会いの場を設けてきました。そもそも寺は、様々な人々の思いが交わってきた場所です。寺を建て、仏像を彫り、襖絵を描いた人々の祈り。それらを守り伝えてきた人々の願い。そうした命の営みが続いてきたのが寺です。そこに現代人が身を置き、昔の人々と出会う。それを感じてもらえれば、おのずと寺を維持していこうという意識を持っていただけるのではないでしょうか。(中略)
寺におこしになったら、1、2時間はじっくりとその場の雰囲気を味わって欲しい。風のそよぎや鳥の鳴き声に耳を澄まして欲しい。そうして、生きとし生けるものは周りとの関係で生かされているということを実感し、他者とともに生きる慈悲の心を持っていただきたいのです。そのきっかけに寺がなれればと思います」と語る。

また、映画プロデューサーとして活躍した後寺を継いだ秋田光彦住職は、「葬式佛教の歴史はわずか百年ほど。それ以前は、寺は人間が人間らしく生きることを育む場所だった。元来、寺には学び・癒し・楽しみ(芸術・文化)という三つの要素がありました。(中略)
寺本来の姿に立ち返るためには、もう一度「学び・癒し・楽しみ」を提供できる場を作らなければいけないのではないだろうか」と語る。

心の時代と言われて久しいが、いまこそ佛教が本来の役割を果たすことが問われていると思います。そんな思いで始めた夜話の会も、尼さんが青蓮院の行事などで忙しくてしばらく休んでいたが、この土曜日から装いも新たに(夢前案内人は地ならしの役目を終え、自立していただきます)再開します。

◆大雨の被害が報じられているマチュ・ビチュ





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Last updated  2010.01.28 09:09:09
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