太田典生の「毎朝1話」良い話のおすそ分け

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2010.04.16
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3 第三のキーワードは「暴力主義」

よくよく考えると、この世界、人類は、暴力主義なんですね。この「暴力主義」という心が、とんでもない心の汚れです。考え方自体が汚れている。「悪いことをした人にはちゃんと罰を与えなくてはいけない。殺さなければいけない」という考え方は、結局「暴力主義」の思考なのです。殺したら殺してもいい、殴ったら殴ってもいい、人が何か悪いことをしたら、絶対に忘れないで、その恨みをずーっと持ち続けて、いつか仕返ししてやるぞ、という思考は、とんでもない「暴力主義」です。

私たちは何かちょっと気に入らないことを言われるとどうしますか?
すぐ言い返しちゃう。「だってあんたがそんなひどいことを言ったんだから、私は言い返したんだよ」と正当化する。
例えば人が「あんたバカじゃないか」と言うと、「人に向かってバカとは何だ、バカはお前だろ」と言い返す。言い返したい心が、もう完全に暴力主義なのです。
怒りは心の病気です。姑さんがお嫁さんをいじめる場合でも、姑さんがちょっと病気なのです。「お嫁さんに息子も立場も財産も、全部奪われるんだ。息子は私のものなのに」と。その考え方がおかしい。病気です。
お嫁さんに全部奪われるのは当たり前です。自分の息子も家も孫たちも、お嫁さんのものでしょう。心正しい姑さんだったら、「ああ、私は今日から隠居だ。では息子も家もよろしくお願いします。何か分からないことがあったら教えてあげますよ」ってくらいの心でいたら楽になるんですよ。そうすれば、相手は若い女の子だから、「お母さん、これどうやるんですか、これはどうですか」としょっちゅう聞いてくれるし、それですごく仲良く楽しく生活できます。

暴力主義から足を洗う。
私に何か言った人に、「なんで人に向かってそんな失礼なことを言うのか」と言い返しても、相手に通じるわけがありません。そうではなく、「あなたはちょっと心が痛んでるでしょうねえ。何か悩んでるでしょうね」とか、「何か嫌なことでも私がしたんでしょうか」などと心の中で言って、その人の心を慰めてあげる。これが、仏陀の道なのです。



「平和、平和」とプラカード立ててパレードに行っても、そんなのは全然平和になりません。プラカード立てて平和運動やってる人も、結局は暴力主義者なのです。戦争をする人々を脅してやるぞという気持ちですから。
暴力主義は、この心の中にあるのです。みんな暴力主義を持っています。
お釈迦様は「それを、取り払って下さい。取り払って、苦しんでいる人を助けましょう」とおっしゃるのです。人が自分を殴りに来るんだったら、その人は病気で何か問題があるのですよ。ですから、人を殴ったりしたらその人にとってもいいことじゃないし、「どうしてそんな気持ちになったんでしょうかねえ」などと、何とかその人を助けてあげた方がいいのです。

口で言えば簡単なことだが、これができないのが人間です。
私もうかうかと70年近くを生きてきたが、未だに煩悩から解脱できずにいます。まあ、この頃では、何事も「しゃあない」と思うことにしています。
あるときから、「財産は残さないことにしよう。生まれてきたときも無一物なら、死んだときも何も残さず、レジスターをガチャンと押したら000と並ぶように去っていこう」と心に決めています。
人付き合いにしても、「来る者は拒まず、去る者は追わず」の精神で、「来る人には楽しみを、去る人には幸せを」と願うように心掛けています。気分が楽になるだけでなく、淡い付き合いの方が却って長続きするものです。

◆明日から生老病死をテーマにします





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Last updated  2010.04.17 04:09:27
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