太田典生の「毎朝1話」良い話のおすそ分け

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2014.02.03
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ある奥さんは、定年後、寂しそうに独りで晩酌をしている夫の姿が嫌で、嫌でしようがなかった。
たまたま倫理の話を聞く機会があり、楽しい飲み相手になってやろうと決心して、「少々くたびれた居眠り芸者でございますが、ハートでサービスさせて戴きます」と相手をし始めると、後片付けは俺に任せておけとなり、酒飲みの父親を嫌っていた娘も「結婚相手は、お父さんとお酒を飲んでいてくれる人がいいな」と嬉しいことを言ってくれるようになったそうです。

定年離婚とかリストラ離婚、家庭内別居という話をよく聞くが、お互いに自分のことばかり考えて、相手を不満に思い、相手の良い面や気持ちを思いやることに欠けていたのではないでしょうか。
角度を変えて同じ我が家、我が身を見直してみれば、幸せの青い鳥は、山の彼方にではなく、平凡な我が家の中に、つまり現状に感謝する自分自身の心の中にいるはずです。

赤ちゃんはお乳さえ飲めば幸せ一杯の顔をしているが、何時しか、あれも、これも欲しい、ああも、こうもしたいと、欲望ばかりが次々と湧いてきます。
そして、それが叶えられないといって不満で一杯になっています。
いい加減に、そんな荷物など手放してしまうことです。きっと、楽になりますよ。

「お金や欲望は、酒とよく似ている」と斉藤茂太さんは言う。
お酒もうまく付き合えば薬になるが、酒に飲まれるようになれば毒にもなります。


酒好きな私にすれば、どの段階で酒を切り上げるかは極めて難しい。
ほろ酔い加減のうちに止められればいいが、話が弾んでつい深酒をしてしまい後で後悔することも多い。
そして、50年間の深酒がたたって今では成人病も多少気になります。
お金や欲望との付き合い方も、まったく同じだと思います。

若い間は適度な欲望を持つことも大切だが、歳をとっても執着しているのは見苦しいものです。
天国には何も持っていけないのだし、遺産がどうなるかと未練を残していくのもつまらない。
結局、最後はみんな捨てて、生まれたままの裸になって旅立つのですから。
人を羨ましいと思う気持ち、憎らしいという気持ち、悔しいと思う気持ちの三つは、若いうちは生きるためのバネになるが、いざ人生を楽しもうと思うと邪魔になります。
これをまず捨てると、気持ちはスーッと楽になります。





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Last updated  2014.02.03 04:47:39
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