太田典生の「毎朝1話」良い話のおすそ分け

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2015.02.04
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じゃ、その楽しみを断てばいいのか? 
いくらご飯を食べても満足できないのなら、いっそ断食してしまえというようなものです。
でも、そのいずれも本当の解決にはなりません。

人間に不足しているのは『明晰さ』であり、その明晰さを妨げているのは『感情』です。
人間は感情で生きています。
仏教では、感情で生きることは無意味ですと教えています。

感情には論理がなく、同じところをぐるぐる巡るだけで進歩がありません。
例えば、好きか嫌いかということには論理性はなく、科学性や客観性はありません。
感情で色々なものを発見したり発明したりすることはできず、そこには進歩も発展もありません。


例えば、三角形の3つの角の角度を足せば180度になるということは、論理的、科学的にきちんと説明できます。
しかし、バラの花が好きな人がいたとして、「あなたはなぜバラの花が好きなのか、論理的に説明しなさい」と訊かれても説明できないはずです。

怒りも同じことで、「なぜ怒るのですか」と訊いても、答えられるだけの客観的論理的理由はないのです。
このような貪瞋痴の感情自体、我々が考え直さなければならない大問題なのだが、人は全くといってよいほどそれを考えていません。
これが、人類が苦しんでいるあらゆる問題の原因です。

自信がない、落ち込みやすい、悲観的である、あるいは鬱である、ストレスがたまっている・・・、あれやこれやと色々なことを言うわけです。
色々なことで心配ばかりして、悩みばかりで、問題が多いから、身体の健康もどんどん崩れていって、お医者さんに相談にいくことになります。

「ストレスがたまっているから何とかしてくれませんか」と言われて、氷山の一角となって現れたストレスを消すことは簡単です。
だが、それはあくまでも氷山の一角なのであって、根源となる問題は水面下に残っているわけだから、船は安全に進めません。
ちょっとした小さな氷の固まりでも見つけたら、細心の注意を払って気をつけた方がいいのに、それだけを消そうとする人が多いですね。
でも、その小さな氷の固まりを消しても、問題はそのままであって、船が通ることはできないのです。


悲観的に考えがちだという人は、その悲観的な思考が何とか治る方法はないものかと言って、その氷山の頂上の部分だけ削って欲しがります。

とにかく、感情の世界にとらわれない方がよいのです。
『感情の世界』というのは、非合理的な根拠のない生き方を意味しています。
例えば、「ただ何となく生きている」、「みんなやっているからそうするのだ」、「皆がブランド物を持っているから私も持つ」、「理由はともかく一緒に仕事したくないから会社を辞める」・・・、そのような曖昧な生き方です。





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Last updated  2015.02.04 06:00:02
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