太田典生の「毎朝1話」良い話のおすそ分け

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2015.02.05
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ところで、「正直に、素直に」という言葉もくせものです。

正直に生きていられればいい、などといくら言葉で言ってみても、それは単なる『言葉』でしかないはずです。
また逆に、本当に人間が正直に生きることほど、危険なこともありません。
何故なら、人間は貪瞋痴の感情で生きているので、『正直』ということほど危険なことはありません。
「人を殺してみたかった」と人を殺す、遊ぶ金が欲しかったというだけで人を殺す、そんな話で一杯です。

「あなたのことが嫌いだから顔も見たくない」、「諫言など耳に痛いことは大嫌いだから別れる」、「あなたといると得することが多いから一緒にいましょう」・・・、そういう生き方になりかねません。
結婚していても、妻とは別の女性を見て、「この女性は可愛い」と感じたからと家に連れてくる。
奥さんが怒れば、「私は自分の気持ちに正直に生きているだけなのだ」と言いかねませんね。

極端かもしれないが、物事を考えるときに、問題を極端にして考えてみるというのは方法論の一つです。


『正直』と言われただけで、それは素晴らしいと思ってしまいがちだが、本当はとんでもないことなのです。『正直』という言葉に惑わされてはいけません。

世の中の様々な『正直』を見ていただければよくわかります。
ですから、無責任に、ぼんやりと鈍いこころで「正直に生きることはいいことだ」などと言ってはいけません。
それが仏教の基本です。
何を言うにも、無条件にしゃべってはいけないのです。
慎重に、気をつけて話さなければなりません。

では、「正直にやることが大変危険である」というなら、「正直はやめて、自分の気持ちと反対の行動をとってみましょう」というのがよいのでしょうか?

1日2日は、何とか頑張れるかもしれません。
自分の素直な気持ちとまったく反対のことをやるというのは、ものすごいストレスがたまり、大変な苦しみです。
自分の正直な気持ちと全く逆に、人に言われるとおりに行動するというのも、かえってまた大変なストレスであり、いずれ問題になるのです。
いくらかは我慢できても、いつかは爆発してしまい、壊れてしまうのです。



注)そこで、仏教では中道(対立を越えた真理にかなう道)・中庸(その場、その時に、最も適切妥当なこと)の考えがでてくるのです。
「過ぎたるは及ばざるが如し」ではないが、過ぎる=偏った執着は良くありません。
テロや狂信なども、偏った考えへの執着の結果に過ぎません。





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Last updated  2015.02.05 06:47:50
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