太田典生の「毎朝1話」良い話のおすそ分け

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2015.03.21
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高齢者にとっての幸せとは、上座仏教で述べた凡夫の四転倒に早く気づくことだと思っています。

この世は「無情・無楽・無浄・無我」であるのに、私たち凡夫は無知なために、この世を「常・楽・浄・我」と生まれながらに真逆に錯覚し(凡夫の四転倒)、迷いと苦しみの世界に生きています。
この凡夫の四転倒から脱することが、幸せへの道だと思います。
ある意味では、老齢者は欲も少なくなり(健康・若返り・長生き願望は別にして)、それがし易い境遇にあると思います。

「常」 この世に存在する一切のものは、「河の流れは絶えずして元の水にあらず」ではないが、常に移ろい変化して一瞬たりとも休むことが無いのに、その移ろい変わる流れを凡夫は「常に変わらない。常に変化しない」と思っています。
我が身も、やがては病み、歳を取り、死んでいく身です。
そんな移り変わる心身である自分の本質を忘れて(あるいは無視して)、いつまでも若々しくありたい、生きていたいと願ってとアンチエイジングや不老長寿に精を出しています。
この世は無常であると悟って、若いときや良いときと比べずに、「いま、ここ」にある状況を受け入れ、それに満足することが、貴方の心を平安にし、幸せな気分にしてくれます。

「楽」 私たちの生活しているこの迷いと苦しみの世界においては、一時の間は楽しいと思った事も、少しすると苦しみに変化してしまうのに、それが理解できずに、欲望の赴くまま「楽」を追い求めています。

食にしても、見栄としか思えないグルメを卒業して、昔からのありふれた我が家の家庭料理を楽しめばいいのです。
私など味覚が衰えてきて、銘酒には無縁で、1升850円の純米酒で十分に楽しめます。
アテも、同じものを2,3日食べても美味しくいただけます。老いのありがたさです。

「浄」 本当の自分を知らないために、心身共に様々な汚れ(自分勝手な思考や肉体的な歪み)をもっているのに、そのことに気づかず外見上の美、清らかさに満足しようとする。
それが「浄」です。
この真実を知らない為に、自分自身の努力で頑張り、人間らしく立派に清らかな行為を行い生きていると思い込み、人を批判もしがちです。
そんなことはやめて、自分は自分、人は人と、人を批判する心を捨ててありのままを受け入れるようにすれば、この世を気楽に生きていくことができます。

「我」 私たちは、この迷いと苦しみの永遠の輪廻の世界において、「生きている仮の自分自身」を真実の自分自身だと思い、変なプライドを抱いて強情を張り、我がまま勝手に生きています。
私たちの肉体を分解していけば、細胞→分子→原子→・・・?と、最後はわからないものになります。
また、心も「これが心だ」と呼べる実体があるわけではありません。
このように、私達が「我=私」と呼べるようなものはどこにも実在してはいないのです。

人に対する変なプライドや、驕りや我が儘な心を捨てることです。
そうすれば、幸せな気分になれます。

凡夫の四転倒を悟り実践することは、言うは易く、行うとなると難しいことだが、あの世に逝く前に少しは近づきたいものと願っています。





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Last updated  2015.03.21 05:33:24
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