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2015.03.23
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日本の高齢者の幸福感は低いというが、何故そうなるのだろうか?

一般的に、高齢者の幸せ感は「経済・健康・社会関係」に左右されると言うが、高齢者の幸福感と旅行や趣味などを含めた消費支出との関連性は低く、受け取る年金額と幸福感との関連性も低い一方で、保有する金融資産額が多くなるほど幸福感も高まるという研究があります。

一つの見方として、年金などの定期的な収入を得ることや、日常の生活費や日常の範囲で行われる旅行や趣味にお金を使うことは、それらが日常的であるがゆえに、お金を受け取る・使う楽しみに慣れてしまい、幸福感につながらないと考えられます。

これに対して、金融資産を多額に保有していることは、将来、病気になった場合や介護が必要になった場合などの不測の事態に備えることができ、生活の安定性が増していることで幸福感(安心感)を高めていると言えます。

別の考え方としては、お金を持っているということは、(実際に使うかは別として)何か非日常的なことにこれからお金を使うことが可能だということを意味しており、将来にお金を使える楽しみが幸福感の源泉になっている可能性があるといえます。
(日本人の特性として、「良い会社に就職するために、良い伴侶を見つけるために、マイホームのために、子供のために、老後のために・・・と、楽しみを先に伸ばす傾向がある。)

幸福感は消費支出と関係なかったが、「人生への満足感」では消費支出が多いほど満足感が高まる傾向があった。
つまり、幸福感と人生への満足感は異なるものであり、幸福感はより高尚な概念であり、人生への満足感は現実的な概念ということになろうか。

高齢者にとった大切なことは、資産や肉体的な健康といった今更変えることが難しい要因から脱皮することです。

そんな幸せになる能力を向上させていけば、それにつれて幸福度を高めていけるということです。
(6,70代の幸せ感と、8,90代の幸せ感は違うとか、百寿者の幸せ感が高いというのは、私的には「自分育てができた結果かな」とも思っています。)

だが、その人の心の持ち方が変わらなければ、むしろ老病死などの不安が増える分だけ、老いるにつれて不幸になっていくのではないでしょうか。
だから、歳をとるにつれて人間として成長し、幸せになる能力を高めていけるか否かが問われているといえます。
つまり、幸福度は「その人の幸せになる能力に比例する」と言ってもいいでしょう。

何かをするためには、それを為すための能力が必要です。
幸せになるためにも、「幸せになる能力」が必要ということです。
「幸せになる能力」は、その人の人間力・人格と言ってもいいかもしれません。
それが、その人の幸不幸を大きく左右します。
自分を育てることを続けていけば、「生涯少しずつ幸せに暮らせるようになっていける」と信じて生きられるようになれるか否かです。

結局、凡夫の四顛倒を脱するために、「自分を育てる=幸せになる能力を向上させる」ことが、着実に幸せになる唯一の方法だということです。





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Last updated  2015.03.23 05:10:33
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