太田典生の「毎朝1話」良い話のおすそ分け

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2015.03.30
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「年を取ると言うことが、すでに新しい仕事に就くことなのだ、老後はこれまでとは事情が変わっていく。
何かすることを諦めてしまうか、それとも老後と言う新しい人生を自覚を持って生きていくか、そのどちらかを選ぶほかはない」とゲーテは言っているが、あなたはどちらですか?

ところで、昨日あるきっかけで「道楽」「楽隠居」という言葉が気になることがありました。
試みにネットで「道楽」検索してみたら、食い物屋のホームページばかりです。
楽隠居は介護施設が多い。
どうも、両方とも今では死語のようです。

昔は男の三道楽と言えば、飲む、打つ、買うと相場が決まっていて、この三道楽で道楽息子が家をつぶしたり、会社をつぶして、夜逃げまでした話は昔はよくありました。(どこかの会社の御曹司がいたか)

道楽とは、物を持たずに、金を使って飲んだり、博打をしたり、女遊びをするもので、趣味とは少し違う。
趣味の幅は広く、物集め、旅行、車、書画骨董、ヨット、スキー、釣り、山登り、写真、パラグライダー、キャンプ、バイク、芸事、近頃ではPCも入るのか分からないがとにかく数え上げると切りが無い。

世間の人はあの人は道楽が過ぎて・・・と言うが、趣味が過ぎて・・・とは言わないのが常である。

楽隠居 江戸時代の人は、老後を楽しみに生きていたそうです。
家業を譲り渡し、家業を守る責任から解放された後は、「楽隠居」と言う言葉があるように、好きに暮らせる人生の黄金期だったようです。
夫が引退すれば、妻もしゃもじを嫁に渡す。つまり、家の中を取り仕切る権限も嫁に譲り、重荷から解放される。夫の引退は、妻にとっても黄金期だったのです。

だが、唯遊び暮らすだけではつまらないと考える人も多かったようで、引退後は男も女も“ロクを磨く”ことに熱中したという。
ロクとは5感を越えた感で、稽古事などで感性を磨くだけでなく、豊富な人生経験をさらに成熟させて、若い人の知恵袋と言った存在になることも含まれていました。こうしたし姿勢は、現代でも大いに参考に出来ます。
「好きに暮らす」「ロクを磨く」の中には、今までできなかった自分の好きなことをすることも含まれていました。
江戸時代は、家業を継ぐのが宿命のようなものだったし、女性は嫁ぎ先は親が決めるのが普通で、好きなように生きる人生を選ぶのは難しかった。
そうした生き方から解放されるのが、「老入れ」(引退)後の人生だったようです。

以前にも紹介したが、退職後から「好きな事」を始め、日本全図を完成した伊能忠敬などは典型です。
私には、80才から大ベストセラー「翁草」(江戸時代の随筆)を書いた神沢杜口が見習うべき先輩です。

彼のすごいところは、1巻450ページ、全6巻からなる「翁草」の原稿を78才の時火事で失ってしまうが、その後3年間で、再び書き上げてしまったことです。
私の780ページの原稿なんて、まだまだ序の口です。

彼らは、すさまじい気力と体力!「老いてますます盛んなり」を地で行ったわけです。
老後という新たな人生で、本当にしたかった事や前々から興味があった事に取り組んでみようと思うのなら、今からスタートしても遅過ぎるわけではないことを、こうした先達は教えてくれています。
体ではなく心のアンチエイジング。これこそが私たちシルバー世代の考えるべきことでは?





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Last updated  2015.03.30 05:45:43
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