小村和也の建築家日記

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2003/12/29
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当時の学生で建築文化を読んでいる者はそうそう多くなかった。
他にも、新建築・GA・SD・A+U(エーアンドユー)などな
ど、ステータスとなる本は一杯あった。片っ端から見て読んだ。

安藤の話をしても、本を読まない連中が多いから「なにそれ?」
という感じで結構孤独だった。

学生時代というものは、方向性が定まらない連中のほうが元気?
なのは今でもそのようだ。(多分)
目的を見出せたものは自分の世界に埋没する。一見何かに取り付か

今をハッピーに生きる周りの連中が、徒党を組んで善良な市民
(私)を変人扱いしたものだ。
私に言わせれば、「お前ら建築を志しているんと違うんかい!」と
いいたいところだが、無駄なエネルギーの消費は避けて、ひたすら
建築家の世界を探求していった。
国内・国外を問わず、ライト・ミース・コルビジェなどの第1世代
(現在は第4世代~第5世代)から現在にいたるまでの潮流が見え
てきた。

話のわかるヤツがいなかったので、一人建築の海を泳いでいた。

設計事務所に勤めてからも状況は変わらなかった。(驚いた)
設計の世界というものはもっと先進的な思考回路によって構成され

創造ができない者が多いことには正直驚いた。

さらにさかのぼる。

私が建築の世界と出会ったのは中学2年のときだった。
家業が建設業であったためか、なぜかアメリカの建築家 故フラン
ロイドライトの設計したカウフマン邸(別名 落水荘)
http://www.mitsuihome.co.jp/FLWRIGHT/MUSEUM/LIBRARY/CATALOG/kaufmann.htm

多分、そのときに建築家になることを決めたと思う。
このカウフマン邸の写真集の後ろに付いていた図面を、誰に教わる
でもなく、トレーシングペーパーでトレース(上から絵取る)し
た。多分数十回は書き移したことだろう。だから中学生のくせして
図面が書けた。(これ以外は書けない - 当然)と、こういう建
築おたくだったのだから、なんとなく建築でもやろうかなと思って
きた連中とは熱意が違って(自分でいうのはおかしいが)当然だっ
た。

建築が見たくて結構旅もした。全国の著名な建築を見てまわった。
一度だけ海も渡った。なぜか本物を見てがっかりすることも多かっ
たのだが、私だけ?)今でも旅ぐせが抜けず、小カネと小ヒマがで
きると、すぐ夜行列車に飛び乗り、翌朝は見知らぬ町の下町でその
町の住民のような顔して歩いている。そんな先に目指す名建築は待
っている。

よい建築に出会うと涙がでてくる。東京渋谷の建築家 東 孝光の
自邸(塔の家)や池袋にある旧自由学園(フランクロイドライト
設計)を目にしたときには感動した。時空を越えて思いが伝わって
くる。地域の原風景としてひっそりと確かに佇む姿は、とても感動
的だった。

最近のものでは、安藤忠雄設計の大阪茨木市の「光の教会」。
クリスチャンでない私が、神は光でありいつでも照らしつづけて
くれていることを感じた。感動的空間がそこにあった。


話を戻す。


設計の世界に入って数年後、いよいよ安藤氏との運命(!)の出会
いのときがやってきた。

                           続く





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Last updated  2003/12/29 12:54:12 PM コメント(2) | コメントを書く


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