小村和也の建築家日記

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カテゴリ: カテゴリ未分類
これからの時代を担う人への提案だが、

くにびき相互支援ネットの「メンター修行中」のよっしいさんが
日記にかかれている「温故知新」に目を向けてほしい。

http://club.www.infoseek.co.jp/club.asp?cid=k0200134

まったく新しい何かを生み出そうとすれば、中世の時代まで帰らねば
ならないかもしれない。それだけ全てがそろっている社会だ。
しかし何かがおかしい。何かにはめ込まれて日々を過ごしている
ように思えてならない。これだけ自由な時代に不自由さを感じて
ならない。


いや、そうではない。今在るものの組み合わせを変えたりすること
でまったく新しいものが生まれ出ることがあるのではないか。

建築の例をあげれば、

建築では、今は亡き、コルビジェ・ミース・ライトという3大巨匠
が全て考え尽くしてしまった感がある。さらに第4の建築家として
のカーンがとどめをさした。
今我々がやっているのはその応用に過ぎない。

それでは設計者としてもうやるべきことがないのか? 否!

ここで考えるべきは誰のためか?主人公は誰か?

設計者としての自分が主人公ならもはややるべきことはない。
しかし、自分を待ってくれている顧客が主人公なら、やらなければ


古きを訪ね新しきを知る。

応用でよいではないか。要は、顧客が待ち望むものを提供することだ。

私の事業を紹介する。(恐縮だが、事例として)

私は建築家だが、工務店といわれてもおかしくないことをしている。
通常、設計が終われば、次に工務店が受注し、工事を行う。


住宅産業(?)といわれている世界では色々な問題が起こっている。
住宅が商品と化し、創造ではなく、商品バリエーションのなかからの
選択性になってしまっている。(大半が)

果たして顧客は満足しているのか?(潜在的に)

私は後悔の言葉をたくさん耳にしている。
私の話を聞き、なぜもっと早く知り合えなかったのか!と涙を流さ
れた方がいた。(大げさではなく、本当です)

私は、事業を立ち上げた。
工務店に工事を依頼するのではなく、各職方(専門職)それぞれに
分離発注し、顧客と各職方が直接契約する方式を採用した。
設計者である私(当社)が、現場監理も担うのはとても大変なことだ。
しかし、顧客のため、覚悟をきめた。

本との住まいづくりを提供するんだ!夢の実現のお手伝いをするんだ!

私の中では、施主も建築家も各専門職種も関係ない。夢の実現に
向けて結集したプロジェクトチームだ。
個人の住宅ではあるが、地域にとっては原風景となりうる財産だ。
したがって、施主も地域の財産を創るビルダーだ、と思っている。

このため、施主と建築家との設計打合せの段階から各職人にも参加
してもらう。何日も何時間もディスカッションする。
これにより、施主の思いが職人に伝わる。匠の技が顧客に直接届く。
私の設計の考え方が、施主・各職方にダイレクトに伝わる。

今、1作ずつ完成していっているが、顧客満足度は言葉にならない
くらい大きい。建前の時には、みんなで記念写真を撮った。
言いようのない感動に包まれた。

世間では(マスコミにも取上げていただいた)画期的な建築システム
と言われている。

種あかしをしよう。

このやり方は、昭和30年代までは、あたりまえに行われていたや
り方だ。というより、工務店なるものが登場してきたのが昭和40
年代からのことだ。それまでは、多くが、棟梁が建築家の役割をし
て各職方をまとめてきた。施主と各職方と直接契約してきた。
施主と職人とのコミュニケーションの中で住まいづくりが行われて
きた。

いつのまにか、なぜ、あたりまえでなくなったのだろう。

私の事業は、昔に帰ることではない。

今、失われつつある本当のことを取り戻すことだ。
なぜなら、これが顧客が一番求めていることだと思えるから。
社会の悲鳴が聞こえるから。

私の考えはきっと正しいのだろう。次々お話をいただいているから。


一つの事例として、恐縮ながら私の事業の一つを紹介したが、この
ように、古きを訪ね新しきを考えたとき、現代においては、まったく
新しい、しかも先進的なシステムといわれることが出来上がることもある。

参考になれば幸いだ。





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Last updated  2004/03/10 12:06:24 PM
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