小村和也の建築家日記

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建築家の視点

司馬遼太郎の本はかなり読破しているが、何回も読み返すたびに司馬は
すごい人だなと思う。まさしく作「家」だと思う。単なるもの書きではない。

・・家、という呼び名になるにはやはりこれだけの迫力(厚み、深さ)が
必要なのだとつくづく思い知らされる。

いつも、「その向こう側にあるもの」を意識することの大切さを肝に銘じて
いる。

何事にも平然としておられる、などという者はおそらく一人もいないであ
ろう。要は、出来事を吸収して自分自身の新たな素材として全体に溶け込


演歌歌手が、数多くの失恋を経験すると歌に深みがでると言われているが、
真意のほどはわからないが、その人自体の人間性に影響するものであれば
そのようなこともあるのだろう。

楽天日記を見ていると、結構メッセージモノが多い。もちろん私の日記も
メッセージだが、自分自身へのメーッセージであり、自分史として書いて
いる。すでに3年くらい書いていると思うが、過去の日記を読み返してみ
ると、変化を嗅ぎ取ることができる。

他へのメッセージのような書き方をしておられる日記読んでいると、平然と
した書き方の向こうに、自分がどうしてよいのか分からない、いわば断末魔
の叫びが伝わってくる。よく分かる。かつて自分がそうだったから。

かといって気軽にメンターなどできない。

覚悟が決まらない人が日記で叫んでいる。「誰か背中を押してくれ~!」
よ~く分かる。しかし、だれも背中を押せない。みんな、歩むだすしか道が
ないのは自分自身がよく分かっている。


変なアドバイザーが、「それは甘えだよ!」などと分かりもしないくせにアド
バイスする。これは決して甘えなどではない。自分の担っている使命に気づ

いつ出発するかは自分の勝手だ。惑うのもいいし、さっさと決断するもよし。
まずは、思い惑う気持ちになれたことを喜ばなければならない。

自分の気持ちを封印できないということはとてもよいことだ。

これは、日々全国で出会う事業者の方も一緒だ。もうここまで成功しておら
れるのにと思うのだが、思い惑っておられるのを感じる。
しかし、軽い気持ちで他人が手をだせるものではない。それ相応にこちらにも
覚悟がいる。

「・・・家」とは覚悟を決めた者の称号だ。

様々な出会いの中で、必ずしも建物の設計ではないものも関わることが多く
なってきた。設計者だ!ということになれば、まったくもって無駄なことだ。
お人よしもいいとこだろう。しかし、建築家だ!ということになればまった
く話は違ってくる。

生意気な言い方をすれば、相手と同じ目線で仕事をするのが設計者であり、
少し目線を高くして仕事をするのが建築家だと言えるだろう。

どこまで目線を高くできるかが問われている。目線の高さで付き合っていただ
ける方々の層が変化してくる。安藤忠雄は限りなく目線を高くしていった結果
世界中の文化人から求められる存在になった。

これからも、もっともっと目線を高くしていこう。しかし、このことは現実
とかけ離れる意味ではない。目の前のことを見るとき、その物事の向こう側を
洞察する視線の深みを意味している。

社会の世界の出来事の本質は、今している仕事の、今会っているいる人の思考
の、そのすぐ向こう側に常に存在している。それを嗅ぎ取る視線は、精神の
高揚が必要だ。

と、いつもながら、自分自身へのメッセージと励ましを贈る。







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Last updated  2006/02/27 10:30:04 AM
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