小村和也の建築家日記

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晴れの卒業式(修了式)

一昨日から山陰は雪模様となっている。中国大陸からの黄砂(こうさ)が
交じり溜まった雪は淡い土色になっている。
晴れの卒業式にこのような天候になったこともなかなか味のあるものだと
感じる。「楽も苦も菩薩の思し召し」とはお寺の山門に掲げてある説法だが、
息子の晴れの門出に父として思いを馳せた。

次男は中学卒業を前に進路について先生ともめたことがあった。
大工になりたい!という夢をかなえてやりたいと思った。先生は辞めさせ
ようとした。進学するのも確かに人生。しかし職人になるのも人生。



息子ながらえらい奴だと思う。明日から職人となる数十人の卒業生を見て
いると、君たちはまさしく日本の宝だ!と叫びたくなる。

建築大工、園芸技術、左官技能、伝承建築(宮大工)の各科の生徒達は
輝いていた。

「中学の先生から祝詞や祝電は届かなかったね。」とつぶやいた息子の言葉に
身震いするほどの湧き上がるものがあったが、息子の顔も期するものがあった。
いやいや進んだ道、なんとなく進んだ道、というのではない。明確な
夢と目標を実現するために進んだ道だ。確かな人生をすでに歩んでいる。

かならず名を成す職人になるだろう。なぜなら、技能オリンピック世界大会
の大工部門で世界チャンピオン2名を生み出した男の孫だから。大工の血は
脈々と流れている。プロがさらに上のプロをめざす心根を持っている。


も手がけることになるだろう。

私は心の中で、職人文化の復興を息子に託した。






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Last updated  2006/03/14 03:42:03 PM
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