2004年01月22日
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■カフェのお客さん1

例のネコカレンダーの謎の男「PON11」さんのお母さんが、カレンダーの清算に来てくれた。
12月に入ってからの販売ということもあって、オーバでなんとか販売できたのは、10册程度だったが、「売れても売れなくても置いてくれるというのは、気が楽でうれしい」と、とても喜んでくれた。
実は、もう少し早くできていたのだが、できてから、PON11さんが、販売に不安をうったえ、しばらく保留にしていたので、動き始めるのが遅くなってしまったらしいのだ。

「お店に行くと、色とりどりのとってもきれいですばらしいのがたくさんあるんで、ここでは埋もれてしまう、、、と思うと、それだけで私も気が退けて、、、」とお母さん。
見たところ、とっても元気で、明るく、かわいらしくて、楽しい人だが、やはり、今やほとんど一歩も外に出ることのない、30を過ぎた息子とふたりで、日中家にいるのは、かなりの心労のようだ。
「死ぬことばかり考えてしまうときもあるんですよ、うふふ」と笑うそのくったくのなさが、なんともいえない。

色をつけるつけない、見栄えがどうのという話をするので、オーバで販売している「「癒しとしての自己表現~精神病院での芸術活動、安彦講平と表現者たちの34年の軌跡~」(*下記に詳細あり)の本の中に出てくる戸張さんという方のコピーで作った手作りの本を見せてあげた。
白黒コピーで、人の形は、ほとんど棒人間。

「これ、1000円なんです」
というと、「えー、これを1000円で買う人がいるのですか?」
と驚きながらも、「たしかに、おもしろいわよね」とうなずきながら、何度もページをめくっている。
「本当はね、わたし、息子のこの色のついていないシンプルな絵が大好きなんです。なんともいえない味わいがあると思いませんか?」

息子の作品を商品化しては、行商している母。
どんなに世間に認められなくても、息子の絵を心から愛している母。
「ファンだから動いている」というのは、とってもいいことで、とっても自然なこと。
また、自分がファンであることを明かさなかった(明かせなかった?)のに、あとで、わたしたちに明かしてくれたこと、とってもうれしいです。

「そうか、印刷して大量生産することばかり考えていたけど、好きな人がいたら、1冊づつ作ってお売りしてもいいのよね。しかも、ここは、売れないものでも置いてくれる(「実際にはそうはいってないけど、、、まあ、いっか…」)」
「すごい、元気が出てきました!ありがとうございます!」
と一応うちに入会してくれて、カフェ代を払ってくれて帰っていった。

オーバのカフェ代500円+会費2500円で3000円。
お金はちょうど、今行って、帰ってきた。
これこそ、お金のだいご味だねー、なんて、思ったりもして。

その後、アトリエ利用があって、夜にまたひとり、カフェを利用する人があった。

■カフェのお客さん2


ある日なんとなく描き始めて、今や自分の生活の、表現の中心にあるという絵で、なんとかして生活できないかと、発表をしてみてるけど、どうなるわけでもないような、現状は「だめ連」的な生き方をしてきている人です。

わたしたちも、なんとなく、オーバなんて活動をして、音楽や絵をやってますなんて理由付けがあるから、なんとかやってきてるけど、実情は、「さ」さんと何も変わらない。
「さ」さんこそ、なんの言い訳も、落としどころもなく、40年も(まあ、大学出てから考えると約20年)自分がやれないようにだけ生きて来れたなんて、その風当たりの強さと不安感を考えれば、すごいと思う。

「わたしたちも、目的や目標、将来に確実なものなんて何ひとつないし、すごーく不安な日々を生きてます。」とつげると、「そうだったんですか」と驚いていた。

実際、「さ」さんのように、風当たりの強い実家は飛び出し、だけど、バイトもできずに、でも、ホームレスになるわけでもなく、どこからか援助をもらって毎日を生き延びている、しかも「男性」って、本当の意味で、現代のサバイバーかも、、、。
社会的には、かんぺきに、アウトサイダーだけど、障がいがあるわけでもなく、不良でもなく、本当にごく普通の人っていうことが、彼のすごいところです。
彼ほど、「肩書きがない人」も珍しい。
フリーターでもないんだものね。

一応、彼にも、3月21日にウィリング横浜で開催する展覧会「いろんなアートいろんな生活」に出品依頼をしているところ。
はじめオッケーだったんだけど、ちょっといろいろあったので、もう一度よく考えてから、答えを出すといってくれました。

□□□□□□
ABLE ART BOOKS「癒しとしての自己表現」   
~精神病院での芸術活動、安彦講平と表現者たちの34年の軌跡~
オーバにて通信販売開始!

病院内の造形教室で制作する主要作家、8人にフォーカスをあて、それぞれの作 品や、 制作風景、そのエピソードを中心に構成されています。芸術療法に興味があって もなく ても、おすすめできる1冊です。    
A5判 169ページ/発行 エイブルアートジャパン    定価1800円(送料込み 2100円)

  購入希望の方は、下記の方法で。             もちろんアートセンターでも直接買えます。

■申し込み方法 氏名・住所・Tel/fax・購入冊数を明記のうえ、まずは「メッセージを送る」でヅ:オーバまでお申し込み ください。
1週間以内に代金(1800円+送料300円=2100円)を
次の振込先に振り込んで下さい。

      振込先 横浜信用金庫 野毛町支店
      普通 121166 アートラボ・オーバ








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最終更新日  2004年01月24日 19時08分42秒
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