オーバの研修生ブログです。＊写真もすべて「き」さんの撮影。

＊下線部はオーバによる加筆。

○玉川大学「き」さんの報告

2008年9月6日（土）…その２

（その１のつづき）

内容・・・韓国・ 朝鮮人の文化を知るためのお祭り「ヨコハマハギハッキョ」にて、「関東大震災後の朝鮮人中国人虐殺関連現場」のフィールドワーク 

・会場　横浜市立中村小学校とその周辺

フィールドワークを終え、 午後は小学校でディスカッションをおこなった。 フィールドワークをしての感想を一人ずつ述べて、 それについて質問・ 意見があれば述べていくという形式で進んでいった。

参加者は、 学校の先生や子供の親、在日韓国・朝鮮人の人、または韓国・ 朝鮮人が身内にいる人などだった。 そのほとんどが震災のことは知っていても虐殺のことは知らなかっ た。

この現状から、 いかに国がこの事件に対して消極的なのかということを知った。

印象的だったのは、在日朝鮮人の方が、

「 こういう場を設けてくれて感謝している。自分たちがどんなめにあってきたのかということを知られていない 、ということが一番悲しいから」

と言っていたことだ。

今更、 過去のもう起こってしまったことを嘆いてもどうにもならない。

だが、それでも当時のことを知ることによって、 心から犠牲者を追悼し、 二度と同じことを繰り返さないということはできるのではないだろ うか。

ディスカッションの後、体育館にて閉会式がおこなわれた。

みんなで韓国の踊り・カンガンスォーレを踊り、 司会者の終わりの言葉で締めくくられた。

▲「よこはま　チャンゴれん」によるチャンゴ演奏

▲カンガンスォーレを踊る人たち

今回の体験で、本当に知らないということは差別に繋がる、 ということを実感できた。

差別に繋がるどころか、 殺人までも正当化してしまうという恐ろしさもあるのだ。 この事実は是非多くの人に知ってもらいたい。

特に、 横浜に住む人は、 身近にこのような事件が起こっていたということを知っていなけれ ばならない。

それは、韓国・ 朝鮮人の人たちのためでもあるがなにより自分たちのためである。 日本のしたことを認め、 これからどうしていくか考えることが重要なことだと考える。

今回の反省としては、 私は横浜に住んでいるのにあまりに歴史を知らなかったことが恥ず べきことだと感じたことだ。 横浜という歴史ある土地のことをもっと学んでいこうと考える。 

ヨコハマハギハッキョ・・・ http://www6.ocn. ne.jp/~k13sin19/top/hagi.htm

■ 韓国・朝鮮と出会おう

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○オーバから「き」さんへ

想像したとおり、かなり重く、そして、興味深い1日でしたね。

今まで、あまり外部に宣伝したこともなく、このフィールドワークに参加した学生も珍しかったらしく、フィールドワークをリードした先生から、期せずしてお礼の言葉をいただきました。

過去の歴史を、若い人たちに伝えてゆくことは、研修生である「き」さんにとっても、社会にとっても重要なことなんだと改めて思いました。

今回、オーバの事業とは直接関係のないフィールドワークに参加してもらったことで、思わぬ社会貢献ができて、わたしたちにも勉強にもなったし、すごくよかったです。

もうひとりの研修生「お」くんも、またちょっとちがう切り口の報告をしてくれています。

■ ヘンかわブログ「震災作文＊宝生寺＊朝鮮人追悼会＊研修生レポート 」

■ ヘンかわブログ「関東大震災韓国人慰霊碑＊中村の壁＊研修生レポート 」

今回のことで、わたしもはじめて、関東大震災当時、まだ韓国はなかったのだ

ということを意識しました。

まだまだ「知ったつもりで知らないこと」が満載の世の中です。

□ ニッコリア 「韓国の来し方-歴史と時代」

関東大震災と戒厳令

<大震災直後の戒厳令下6000名以上の朝鮮人や700名以上の中国人らが殺害された。>

横浜の関東大震災

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