アルバム売りさん

アルバム売りさん

2008.05.18
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カテゴリ: こころもよう
以前は

なんだか儀礼的で意味のないことのように思えていた。のだけど
実際お参りさせてもらうとそうではなくて
それは実に様々な感情をわき起こす、厳かで意味のあることなんだとわかる。

今日見た写真のそのひとは
あたしよりもずっと若くて美しいおかあさんだった。
幸せな笑顔のその写真が、遺影と呼ばれて黒いりぼんをかけられていることが不自然なほど。
その写真を見ていると

確かにあったいのちがひとつなくなったことを思い知る。
中学一年生の息子さんの、まだだぶだぶの制服姿を見ると
確かにあったおかあさんのいのちがひとつなくなったことを思い知る。
力なく弔問客に笑顔を送る喪主の姿を見ると
確かにあった妻のいのちがひとつなくなったことを思い知る。
あたしにはいのちがあるということを思い知る。
あたしたちにはいのちがあるということを思い知る。
それが当たり前のことではないということを思い知る。

このひとのいのちは、どこへいったのかなぁと思う。
苦しくなかったかなぁと思い
無念だったろうなぁと思い


いのちが生まれてなくなる。
自然の摂理であるのに、これはやりきれなくてかなしい。
知ってるいのちでも 知らないいのちでもかなしい。
ひととして、
きっと共鳴するんだな。








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最終更新日  2008.05.18 23:51:01
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