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2005.06.20
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カテゴリ: 楽器
楽器ご紹介その4

バウロンまたはボーラン。日本語表記が不可能な「バウロン」と「ボーラン」の間の音に僕は聞こえました。
アイルランドの伝統的な太鼓だけれども新しい楽器。太鼓はアフリカに起こってスペインを通ってアイルランドに伝えられた、という説と、中央アジアに起こってヨーロッパを通ってアイルランドに入ってきた、という説があるそうです。主に戦争のとき、お祭りのときなどにリズミカルな騒音を出すという目的のために長く使われていたのだとか。有名なのは南西部ケリー州のお祭り「レン・ハント」で騒々しい音を出してお祭りを盛り上げる役目「レン・ボーイ(wren boys)」。または農機具から太鼓へと発展していった説(ざるみたいなものから?)。またはヤギ皮の価格を上げるためにケリーの農業者が工夫した、など様々な説が飛び交っているようです。
<参考ページ>
http://www.ceolas.org/instruments/bodhran/
http://homepages.iol.ie/~ronolan/bodhran.html
1960年代に有名なショーン・オ・リアダ(Sean O Riada)が自分のバンドに採用することで「うるさい太鼓」から「楽器」へ昇格。現在は様々なスタイルのプレーヤーが国内外にたくさんいらっしゃいます。

打面を横にして構え、バチ(ビーター)で叩きます。もうひとつの手で打面の裏側を押さえ、皮を張ったり緩めたりして音に高低をつけます。また、たたく場所によっても音が変わります。


写真のバウロンは、1998年に僕が買ってきたもの。西部コネマラ地方の小さな漁村ラウンドストーン(Roundstone)にあるバウロンメーカー「マラーキー・キーアン」のチューナブル・バウロンです。ヤギ皮。
ロックドラムなどやっていた僕はバウロンに興味大。でも叩き方がよくわからなかったのを、アキルアイランドのサマースクールで会ったバウロン奏者に教えを乞い、指導してもらいました。楽器を買う前はノートとペンで練習しました。ノートを打面のように横に持ち、ペンをビーターにして、セッションを聞きながら端っこでトコトコ練習しました。
難関は一振りで3っつの音が聞こえる「三連符打ち(僕が勝手によんでます)」。これがどうしても出来ずに悩んでいるところ、師匠がよきアドバイス。
「わざと3っつ打とうとしてはダメ。アクシデント。力をいれず偶然3っつ鳴るように叩け」
始めのうちはわかりませんでしたが、出来るようになると「なるほど。偶然っぽい」。コツがわかると意識しなくても出来るようです。

ところがこのバウロン、セッションの場ではたまに邪魔者になるとか。
人の耳気にせずどんな曲でもドコドコやっていると「じゃまだ」と怒られることも。有名なパイパー、シェイマス・エニスはバウロン嫌いで有名。
「バウロンプレーヤーはナイフで叩くといい(皮が破れて演奏できないから)」と言ったとか。
でもバウロンをうまく、効果的に使えばすごくノリが良くなります。それに僕の友人のバウロン奏者はいいます。
「バウロンにも音程があります。セッションや演奏の前にチューニングをあわせ、演奏中はチューンにあわせた音程で叩きます。」
自分が叩きたいようにドコドコやるだけではなく、セッションなどでは周りの楽器をよく聴き叩くことも必要なのですね。






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Last updated  2005.06.20 13:38:23
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