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2016年09月12日
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カテゴリ: 読書レポート
私の中で作家ベスト2は荻原浩と浅田次郎である。
ベスト3の方が収まりが良くてカッコイイと思うのだが、
もう一人は今のところなかなか決めあぐねてる。

船戸与一かな、と思うのだが、ちょっと毛色が違うし、
当たり外れが比較的大きいので、
なかなか“ベスト3!”と言えないでいる。

でも、船戸先生も今年鬼籍に入られてしまって、
もうこれ以上著作も増えないので、
敬意を表して暫定ベスト3にしておきましょうか。


人間の弱さや悲哀、そして奮闘ぶりを
笑い7:涙3で読ませてくれて、もう全く素晴らしい。
彼については今度作品を読んだ時にまたじっくり書く。

それに比すると浅田次郎は若干、
ほんの若干だが当たり外れはある。

浅田次郎は終戦直後とか、日本が貧しかった頃の話を書くと
やたらめったらにうまい。
もう、その時代に生きてたんじゃないかと思うくらい。
そして、そこに生きる貧しい人たちの悲哀で泣かせる。

今作は短編集で、その中で「ひなまつり」がそれに当たり、
やはり今作の中ではこれが一番いい。

病院に行って戻ってきたところで終えてしまうだろうところを、
もうひとつエピソードを提示して、しっかり泣かせて終わってくれる。
ちゃんと納得行くとこまで話を持って行ってから終わってくれる。
ここが満足する点なのだ。

大体、良く言えば余韻を残してあとを読者に委ねる、

作者自身もどう終わるべきなのか分かってないんじゃないか?
っていうような終わり方をなぜするのだろうか?
誰得なのか?

作者は作者でちゃんとこの後どうなるか、自分の中にあるはずなのに、
なんでそれを示して終わらないのか。
読者に考えさせるって、読者なんて1冊1冊の本に
そんな考える時間を持つほど思い入れ無いですって。

「今日はカフェに半日いて3冊読んじゃいました。」
なんて本に時間を割ける余裕のある人はいいけど、
私なんか読みたい本次から次から買っちゃうから
常に在庫が50冊くらい溜まっちゃってるからね。
それを基本寝る前の少しの時間で毎日読み進めてるからね。
よっぽどの素敵な本じゃないかぎり、
作者の語らなかった「その後」まで考えるヒマなんかありませんって。
「ふーん、中途半端なの。」で終わっちゃいますよ。

。。。って、あぁ、話が脱線してしまいました。

話を戻して今作ですが、
現代の話でも、やはり、浮かばれない境遇の寂しい人の描写がうまくて、
今作では「あじさい心中」がそれに当たる。

解説でも書かれているが、
今作は3作の少し長めで読み応えのある作品と、
他3作の短くパッとオチに持って行く3作が収められており、
やはり前者の3作が読ませる、ぐっとくる。

「薔薇盗人」は最初とっつきにくい作りだったけど、
段々と、あぁ、憎い作り方するねぇ、と思わせる。
ただ、“切ない話し”ではないので、軽いのだけど。

でも短編集ではやっぱり今ひとつ物足りない。
次はじっくりと長いやつにどっぷり浸かって読みたいです。





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Last updated  2016年09月14日 08時12分22秒
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