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2024.06.01
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カテゴリ: 観照

「本願寺伝道院」北側面 道路沿いに石柱が立ち並び 、その間を鎖と錠でつないであります。敷地境界を明示しています。錠がありますので、このスペースは自転車等の駐車スペースに利用されるのかもしれません。
興味深いのは、 石柱上面に鎮座する石像群 です。

No.1
No.2
No.3


振り返った景色
翼のような形が彫り込まれていますので、 鳥をイメージしているのでしょうか。
縦方向に少し押しつぶしたような感じの造形です。

No.4
象をイメージさせる石像
しかし、胴体の後部の翼のような部分が不可思議。

No.5
鼻は象の鼻のようですが、 脚部は上掲の象様石像とは異なります
スフィンクスの脚の感じを連想します。さらに、こちらも翼が付いているようにも見え・・・。


No.1~No.3と同類型の石像に見えます 。       No.6

振り返った景色

No.7
これはNo.4と同類型のようです。

No.8
No.9
No.1~No.3と同じ類型のようです。

No.10
これは上掲諸像とは異なり、 獅子に近い感じ です。


No.11
正面通に面した境界石柱の西端 です。No.10と同類型のように見えます。

No.12

油小路通に面した境界石柱の北端 です。これは No.5と同類型のようです

No.13
No.10と同じ類型に思えます。

No.14
No.1~No.3の類型につながる感じ。


これは、 No.4と同類型に思えます 。      No.15

No.16
こちらは、 No.5の類型につながるようです

No.17
再び、 No.1~No.3と同類型 が鎮座しています。

No.18
最後は No.10と同類型 です。

これらの石像群のイメージのソースは何処にあるのでしょう・・・・・。
西欧のロマネスクの怪物図像やイスラム美術の図像とも結びつきそうにありません。
獅子様のイメージは、スリランカの獅子像や日本の寺の木鼻に彫刻された獅子像が比較的ソースとして繋がるように感じます。 (資料1)
鳥様並びに象様の石像たちのソースに関連する資料もまた不詳です
不可思議です。そこがおもしろいところかもしれません。



本願寺伝道院前から 正面通の西方向を眺め ますと、今も昔ながらの商家の町並みが保たれています。
堀川通の手前、東側に 西本願寺の総門 が正面通に向かって建っています。
これは、昭和34年(1959)に交通量増加に対応するための堀川通りの拡張計画が立てられたときに、その要請に対応して、東側歩道傍に総門が移転されたのです。 総門はこれが3度目の移転 になるとか。 (資料2)
その先に見えるのは御影堂門 です。

余談ですが、かつて豊臣秀吉の時代には、御影堂門・総門を西端として、正面通は東山の方広寺まで、方広寺大仏殿の正面の通りとして一直線に延びていていたそうです。
正面通は現状、途中で分断されています。現在は東山の豊国神社正面の石段と大きな石鳥居のところが東端となる形で通り名は残っています。
西本願寺の背後から先も、正面通は千本通まで通り名が続いています。 (資料3)

少しマニアックなご紹介でしたが、これで終わります。
ご覧いただきありがとうございます。

参照資料
1. ​ 獅子図 ​ :「Toshi's Homepage "ジャワ探求-南の国の歴史と文化”ほか」
2. ​ 境内と建造物 ​  :「お西さん」
3. ​ 正面通 ​  :ウィキペディア

補遺
スフィンクス ​ :ウィキペディア
イスラム美術 ​ :ウィキペディア
イスラム文化の建築や装飾、様式の特徴を画像で解説【中世の様式②】
                         :「インテリアのナンたるか」
ロマネスク ​  :ウィキペディア
エミール・マールと巡るロマネスク美術8 世俗的図像と怪物的図像 ​:「ロマネスクの宇宙」
怪物 ​  :「唐草図鑑」
幻想的な動物、鳥獣文、植物文、唐草文、組紐文・・・ロマネスク美術館へようこそ!
                         :「4trvel.jp」
バンブローナからプエンテ・ラ・レイナへ ​  :「石の表情-ロマネスク紀行-」
マンティコア ​  :ウィキペディア

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観照 諸物細見 -25 レトロな銅像(二宮金次郎像)& レトロな建物(伝道院)へ

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Last updated  2024.06.01 16:35:46
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