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2005/03/11
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カテゴリ: 株式投資
今日はSQを無事通過して堅調でしたが、
なかなか日経平均12000円の壁が越えられないですね。
でもSQとはいえ凄い売買高です。

今更ながらですが、PERについて一言。

PERとは Price Earning Ratio の略で、株価収益倍率と訳されています。
これは株価をEPS(1株当たり利益)で割った指数です。
つまり、1株当たりの税引後純利益の何倍まで
株が買われているかを表しています。

一般的にこのPERは、予想利益に対して

PERが低ければ割安、PERが高ければ割高、
と判断するわけです。

しかしいろいろと注意点もあります。
まず、業種によって平均PERが違いますので、
他業種の企業を単純には比べられません。

そしてEPSというのが曲者です。

特別利益/損失、減価償却、引当金などを使って、
企業が利益を操作している場合があるので、
本当にその企業の実力で稼いだ利益なのかを
投資家が判断する必要があります。

例えば、新日鉄とJFEを比べてみる場合、

新日鉄は、特別利益7,770百万、特別損失8,911百万を計上していますが、
JFEは、特別利益9,708百万、特別損失113,733百万を計上しています。
当然、最終利益もEPSも変わってくるわけで、
単純にPERを比較できません。

また、新日鉄と神戸製鉄所を比べてみる場合、

新日鉄は、減価償却年数が約15.8年になっています。
一方の神戸製鉄所は、約19.2年です。
簡易減価償却年数=(有形固定資産+無形固定資産-土地)/減価償却費
新日鉄の方が積極的に償却を進めて営業利益を押し下げていますので、
これも単純にPERを比較できません。

(余談ですが、新日鉄の前中間期での減価償却年数は約15.2年で、
 当期と大きな差はありませんが、これが大きく違う企業もあります。
 減価償却年数が伸びれば利益を押し上げ、
 短くなれば利益を押し下げる要因となりますので、
 単純に増益/減益を判断は出来ません。
 増益と発表されていても、減価償却年数を調整して
 利益を計算し直して見ると、実は減益だったということがあります。)


また「買うならPERが低い方が割安なのでよい」という判断ですが、
これも一概には言えません。

投資は「安く買って、高く売る」のが基本です。
安いかどうかの判断材料にPERを使うのですが、
シクリカルな銘柄(景気循環株)であれば、
PERが高い時に買い、PERが低くなったら売らなければ儲かりません。
つまり景気が悪く利益(EPS)が低い時に買い、
景気が回復し利益(EPS)が拡大してくると売る、
ということです。
これの逆、つまりPERが低い時に買い、高くなると売る、をやると、
景気絶頂局面で買い、景気底入れ反転局面で売ることになります。

シクリカル・グロース(循環的性格の強い成長株)の場合、
PERやPCFRなどのバリュエーションから判断する割高感より、
成長モメンタムの減速に気をつけなければなりません。
シクリカル・グロースの株価形成は、
収益拡大トレンドの中では常に割高に見え、
逆に収益悪化トレンドに入ると割安に見えてしまいます。
実際には収益拡大トレンドにある時は利益の上方修正が続き、
その時に割高に見えた株価も後になってみれば意外にも割安だったり、
収益悪化トレンドにある時はその逆であるということがよくあります。


こういったことを理解した上で、
スクリーニングなどでPERを使用するのは有効ですが、
何も考えず、PERが低いから割安だ、
と判断するのはリスクがあると思います。

いちよし証券~証券・投資Q&A/Q&A 株式
・景気循環株(シクリカル)とは?
素材産業(紙パルプ、化学、鉄鋼等)や
設備投資関連(工作機械メーカー、半導体メーカー等)株などを指します。
景気の波によって受注動向が大きく左右される性質があり、
不況から好況に転じる時、大幅な増益になることもあります。








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最終更新日  2005/03/11 06:23:11 PM
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