全80件 (80件中 1-50件目)
何を=トリックやプロット上の仕掛け=奇想どう描いているか=叙述 に加えてどう解き明かすか=推理〉奇想、叙述、推理を本格ミステリの構造に組み込んで解析した評論集だそう。解析の論拠はわかり易くてとてもいいのだが、評論中トリックや推理の方法を解説するのだけならともかく、犯人名までネタバラシが散見するのが気になった。各章ごとの前フリで、ネタバレ注意の警告があるが、該当の章を読み飛ばしてばかりだと、この本を手に取った意味がない。犯人Aとか、共犯者Xとか言いかえて記述することができなかったのか。私はほぼ既読のミステリーだったので大して弊害はなく読み終えたが、初心者には不向き。それともこの書は、作者の言うところの豊富なミステリーデータベースを持った読者のみを想定して編集されたものなのか。私にとって既読の作品が多かっただけでなく、好きな作品への言及、論標がなかった点が今ひとつ読んでいて面白味に欠け、好奇心も唆られなかった。ゆえに紹介されて読んでみたいと思った未読作品はあまりない。グランギニョール城青銅ドラゴンの密室これくらいか。
2024.09.12
コメント(0)
今年度の江戸川乱歩賞の受賞作の報が届いた。2作品受賞。「遊廓島心中譚」「フェイク・マッスル」例によって大層な前宣伝だけど、読んでみないことには判らない。(去年の作品にはがつかりだったけど)最近入賞作以上に、最終選考まで残って賞を逸した作品が気になっている。例えば2013年度の高原英理の「人外領域」なる作品。その名を選評で見た時、プロの作家でも応募するのだなと改めて認識した。500ページ超えの大作だっそうだけど、一部分のみどこかの雑誌に掲載され、その後全編出版にはいたらなかったらしいけど、原稿はどうなったのだろう。どこか奇特な出版社が完全版(決定版?)を出してくれないかな。この御時世では、「虚無への供物」が乱歩賞を逃した後、完成版が講談社から出版されたようなわけには、いかないか。いっそ、作者自身が同人レーベルから出版するとか。ダメ?2013年当時の当時の選評ではあまり高評価ではなかったけど、幻想小説風ホラーミステリーのテーマやガジェットが興味を唆られる。怖いもの見たさというか。
2024.08.21
コメント(0)
思いがけずベストテンの選出がセンスいい、と思った。(個人の感想です)特に海外作品。「頬に悲しみを刻め」を一位に持ってくるあたりと「真珠湾の冬」がギリ10位に入っているところだとか。国内は他のベストテンでも見たような顔ぶれ。だけど未読作品で気になったのは主に国内。黄土館の殺人日本扇の謎そして誰かがいなくなるシャーロック+アカデミー数学の女王黄色い家君のクイズレモンと殺人鬼毒入り火刑法廷今日は一日冷たい雨。昨日買ったケーキをちびちび食べながらやっぱりミステリーを読んで過ごす。
2024.03.26
コメント(0)
祝日は午後になって雨が急襲。寒すぎる過ぎる、春の嵐だから気になったミステリーのメモを。愚者の街 1位処刑台広場の女 6位哀惜 9位ベストテン入りでも個人的には読みたい! かどうか、ビミョー。1位と6位は本格ものとしてはどうなの、といった点が気にかかる。9位は作風が好みに合うかどうかが不明なので。たぶん読むだろう、は此処らへん。 ↓濃霧は危険 すり替えられた誘拐君のために鐘は鳴るアバドンの水晶正義の弧国内は黒石 新宿鮫三人書房あたり。恥ずかしながら、大沢作品これまで一冊たりとも読んでいない。
2024.03.20
コメント(0)
既読作品と既に読書予定に入っている作品は除く国内あなたが誰かを殺した涜神館殺人事件ローズマリーのあまき香り×鵺の碑×あの魔女を殺せドールハウスの惨劇△鏡の国△小樽湊殺人事件△好きです死んでください△魔女の原罪名探偵の生まれる夜三人書房百鬼園事件帳虎と十字架虹の涯✕印は読むかどうかビミョー (長すぎるのが主たる理由)△は時間があれば読むかな?海外アリス連続殺人事件ファラデー家の殺人吸血鬼の仮面56日間海外作品は翻訳者によって読み心地が左右されるので選ぶのが難しいな・欲張らずこれくらいで。どうせ年間100冊読めるかどうかわからない身ゆえ。
2024.03.11
コメント(0)
この手の本はたくさん出ているが、此方は看板に偽りありで小説書きのコツガ描かれているでなし、本書を読み終えたところでミステリーの創作ができるようになるはずもなし。興味あるミステリ作品を知るための参考程度にはなるだろう。書中で紹介されている叙述トリックの夜歩く (横溝)マリオネットの罠倒錯のロンド異人たちの館歯と爪殺人交叉点殺戮に至る病慟哭仮面山荘殺人事件は読んでみたい作品。やはり「夜歩く」と「歯と爪」は必読か。参考文献も必読のよう。こっちを読んだ方がミステリ書き方がわかりそうでないかしら?
2023.12.13
コメント(0)
「死と奇術師」のあとがきで紹介されていた袋とじ付きのミステリーうち気になった作品海外鏡よ鏡悪魔の収穫祭シャッター・アイランド歯と爪国内泡坂妻夫 生者と死者倒錯の帰結ポートピア連続殺人事件タイム・カプセル黒い森ミステリーの館へようこそ交霊会殺人事件ダブルミステリ雨月荘殺人事件泡坂妻夫の「生者と死者」は特に読みたい。泡坂氏自身が記述だしメタ的な興趣を期待♪千街晶之氏の解説に多謝です。あ、でも現行版は袋とじになっていないか(・_・)
2023.10.25
コメント(0)
密室トリックではなく、密室ミステリを紹介した初心者にもミステリオタにも読みやすいガイド。ざっくり内容を紹介した問題編と、ずばりネタバラシした(犯人とトリック)回答篇の二本立て。未読作品に関してはネタバレ編を読まなければよろしい。コンパクトな一冊なので手元に置いて、気軽に答え合わせをしながら読むのにちょうどいい。で、読みたいと思ったミステリ。黒い天井 (カミ)帽子から飛び出した死ポアロのクリスマス殺人者なき6つの殺人密室の魔術師見えないドア姿なき殺人者長い墜落魔術師が多すぎる鏡よ鏡ビッグ・ボウの殺人警官の証言46番目の密室雪密室サマー・アポカリプス追憶 (中町信)霧に溶ける秘室の如き籠もるものネヌウェンラーの密室スチームオペラ
2023.09.29
コメント(0)
お気に入りの作家白石智之氏を論じている一章があったので読む。他には森川智喜の一連の作品が未読なので気になった。「スノーホワイト」は必読かもしれないが「踊る人形」 や 「死者と言葉を交わすなかれ」 とか。青崎有吾は作品の評論を読むと、エラリー・クイーンの優れた後継であるということはりきできるのだが、作風や物語の設定が趣味に合わないので敬遠してしまうのが悩ましいところ。それより何より、読んでいて気になったのは「メタ物語的」「メタ探偵」「メタ犯人」メタ的ナントカ、メタかんとか、と滅多やたらと、メタという語彙の多用(乱用?)が目についたこと。使用している御本尊は何を言わんとして、如何なる意味合いで 論じている本人はどういう意味合いでメタ(meta)を使っているのか?あるジャンル内でしか通用しない専門用語(というより業界用語)をさらに、新語の専門用語ので説明したり解釈したりしても、論旨を解りにくくするばかりなのではないの。簡単なことを難しく語る、言葉弄りのループに陥っているような気がする。なんて、本筋以外のつまらないことが気になって、内容に得心が行かないところが多かった。ミステリ論を読んで理屈をこねくり回すより、ずばりミステリを読むのが良かれ。昨日から三連休用に凄く面白い新作を読み始めたところ。
2023.09.16
コメント(0)
「読みたい!」と「ベスト10」とかぶってないものだけ。そうなると、読むかどうか微妙。ていうか、「このミス」はあまり参考にならない企画ばかり。すごい、すごいと言われてもどこがすごいのか、首をかしげること多し。国内同志少女よ敵を撃てプリンシパル地図と拳馬鹿みたいな話!昭和36年のミステリ七人の証人 西村京太郎海外 われら闇より天を見る光を灯す男たち五つの箱の死 カーター・ディクスン九人の偽聖者の密室冤罪法廷エリザベス女王の事件簿レインドッグス噤みの家窓辺の愛書家*昼は暖かく、夕刻になって涼しい風が吹いてきた。珍しくベランダ側の窓を開けて、井戸の底の風通しを良くした。埃や花粉が入ってくるのが嫌なので、窓は閉ざしがちなんだけれど。春の風が日々の泡を流し去ってゆく。
2023.04.06
コメント(0)
「2023 本格ミステリベストテン」と重複していないもののみとすると、純然たるミステリでない本が混じることになった。風の便り 山田風太郎皆川博子随筆清華Ⅲシャーロック・ホームズ バイブル此処らへん。◎国内ミステリそしてよみがえる世界 (クリスティ賞受賞)赤朽葉家の伝説星の牢獄リバー◎海外ミステリ九段下駅辮髪のシャーロック・ホームズヒロシマ・ボーイ午後2時をまわって、雨が小降りになってきた。晴れたら出かけたいなあ。そして読み終わったので、次の読書計画へGO♬
2023.03.25
コメント(0)
国内名探偵に甘美なる死を○ 録音された誘拐(?)神薙虚無最後の事件*ダミープロット〇俺ではない炎上揺籃の都この世の果ての殺人*爆弾赤虫村の殺人*やっと訪れた春に風琴密室海外愚者の階梯〇死まで139歩ロンドン・アイの謎ヨーク公階段の謎 〇ディヴッドスン事件〇大唐泥梨獄英国屋敷の二通の遺書○ポピーのためにできること過ちの雨が止む真夜中の密室順不同でこれくらい。○は読みたい、読書予定?はビミョー、今後も?にシフトする作品が出るかも*は既読あるいは読書中番外編 歴史もの 時代物十三の焔はぐれ鴉乱鴉の空愚者の階梯これらはさらに読みたいかどうかビミョー。時代物、歴史物とは名ばかりで、某テレビ局のドラマみたいに、もどきだったらイヤだなあ。本書収録の夕木春央氏のインタビューを読んで、何より気になったのは 年間ミステリーを400冊読んだ・・・・多いときは月40冊ってエピソード。無理、私にはせいぜいその4分の1。それで記憶も記録もいっぱいいっぱい。
2023.03.12
コメント(0)
引き続き気になったミステリを少し偽装同盟 佐々木譲日曜日の午後はミステリ作家とお茶を休日はコーヒーショップで謎解きを ロバート・ロプレスティ 短編サスペンス小説の書き方 パトリシア・ハイスミスの創作講座名探偵と海の悪魔 タートン嘘の木 ハーディングフルダ三部作 ヨナソン刑事<ショーン・ダフィ>シリーズ マッキンティプロフェッサーシリーズ ロバート・ベイリーそれよりミステリーの紹介文以上に気になる言葉を本書で見つけた。186ページの 「阿津川辰海は黄色い部屋の夢を見るか?いや誰が見ようとかまうものか」そうか、私なら★frauleinneinは流想園の悪夢を見るか?って、ところか。これまで井戸の底を誰も見てない! の精神だったのだが、今後は誰が見ようとかまうものか!!でいけばいいのか。さすればアクセス数なんか気にならないっさ♪
2022.10.21
コメント(0)
気になったミステリを探す参照にするため読み始めたが、非常に読みづらい文章。このとっ散らかり加減はどうにかならないか。話をあちこちに飛ばしたり、やたらな引用で蘊蓄をひけらかしていないで、本題に集中してくれ。頼む。厨ニな文章を書くこと人語に落ちない私が言うのもおこがましいが、曲がりなりにもプロの物書きでしょうに。どの作品の何がどう面白いのか、判読するのに疲れつつも、苦労してすくい上げた読みたい本や気になったミステリは。 「笑う死体」 ノックス「ファントム」 ネスポ「偽りの晴れ間」 ヴァランダーシリーズ マンケル 「目くらましの道」 から 「苦悩する男」「地獄の読書録」 小林信彦 (書評)特に「偽りの晴れ間」は洞爺丸事件を扱った海難事故法廷ミステリーらしいので読まずにおくべきか。この「読書日記」でもやはり虚無への供物への言及があった。(._.)2段組み本文384ページを取り敢えず読み終えているが、此処まで201ページ分で一区切り。読了後まとまったチラ裏をupしようとすると、読書量に記述や記憶が追いつかなくなってきた。読みたい本や読書予定の覚書も同様。自分のためのメモに過ぎないないのだから、読書途中で記録し残していく方法で良いかな。_φ(・_・それこそ、こっちは字書き、物書きが生業ではなし、誰も見てないーーーーの精神で名文ならぬ迷文書き散らしていればいいんだから。
2022.10.18
コメント(0)
翻訳ミステリーシンジケートに掲載した書評の10年分の取りまとめ。とっちらかり感があって、参考資料としては読みにくさがあったが、未読の作家の者を中心に気になる本をピックアップした。刊行年月日は省略、順不同。なにしろシリーズものも順番通り読んだためしがないので。一か月の計は一日にありで、今月この中からよむ本を選びたい。探偵術マニュアルシンデレラの罠 新訳版 マシューズ家の毒吊るされた女少年は残酷な弓を射る天使のゲーム占領都市 ( シリーズ必読 )コリー二事件三秒間の死角逆さの骨偽証裁判 悪魔の星 完璧な家 嘘の木花殺し月の殺人ネプチューンの影2016年以前のものが多くなった。「シンデレラの罠」は新訳で要再読。仕事の帰り途、早速図書館に寄ろうと思ったが疲れたので取りやめ。正解だった。夕方から雷鳴轟く激しい降り。落雷したかも??トンデモ系気象あるあるが常態になってしまった。
2022.09.01
コメント(0)
気になったミステリを順不同で記録しておく古い骨解錠師(解説が読みどころ?)黒と青*シティ・オブ・ボーンズ街で一番賢い猫深い傷◎北欧ミステリモールス (ヴァンパイアホラー)五番目の女催眠●極夜 (カーモス)●ドラゴン・タトゥー 「ミレニアム」三部作 北欧麗しのオルタンス (作者は数学者兼詩人)沙蘭の迷路六人目の少女天使と悪魔 ダン・ブラウンシャッター・アイランド黒い塔わが職業は死呪い (ボワロー&ナルスジャック)PDジェイムズは好きな作家なせいか、2冊エントリー(してもいつ読むのやら)別枠で再読は「黄色い部屋の秘密」を 日影訳で読みたい。「シンデレラの罠」も新訳と読み比べてみたい。興味のなかった北欧ミステリージャンルに一章が設けられていたのにはを蒙を啓かれた。そのうち二人の作家●が、今は亡き人となっているのは無念か。それとも無常か。キャラ立ちだのイヤミスとかの括りでジャンル分けしているなはいただけなかったり、作家論が収録されていても、対象が此方の趣味の埒外だったりは個人の主観と嗜好の問題。*以外はすべて、読むとすれば初読の作家ばかりとなった。いつも初毒にならないことを祈りつつ、本の扉を開ける。 楽しみは珍しき書(ふみ)人にかり始め一ひら広げたるとき 橘曙覧なんてわけにはいかないのよね。時間の無駄だったり、最後にがっくりだったり( ゚д゚)ポカーンだったり。うっかり手を付けた不味い料理を我慢して完食する気分だったり。途中でよむのやめりゃいいのに、毒食らわば皿までで読み切る....なーんか違う。いやそれ全然意味違うしーーだけど、やっぱりお毒見役のスリルがーーーーーーーーと、毒殺トリックミステリー偏愛者のfrauleinneinが申しております。因みに、上記作品のなかに毒殺ものと言えるミステリは入っていない。
2022.08.02
コメント(0)
◯海外台北プライベートアイ血の葬送曲木曜殺人クラブ自由研究には向かない殺人オールド・アンの囁き鬼火 (コナリー)階上の妻◯国内楽園のアダム*虚魚 (そらざかな)鬼哭洞事件雷神廃遊園地の殺人邪教の子*火喰い鳥を、喰う*ヘパイストスの侍女「このミス」と「本格ミステリ」で取りこぼしたものと、ベストテンにあがってなくとも気になったものや、新人賞受賞作を拾った。国内作品は最近警察小説よりになっているような。かと思えば、海外では古典中の古典を選んだり。だってナイオ・マーシュ未読なんだもの。が、今年も残すところ6ヶ月を切り、何冊読めるのか。気温28℃の予報だったのに、室内にいるとちっとも暑くない。何故かしら。井戸の底だからーなーんて。エアコン無しで過ごせて助かってはいるが、いずれ電力逼迫で使いたくても使えなくなる時がやってくるとか?だけどENEOSでんき、節電しても此方は大して電気代安くならないのよ。120kw超えないと割安にならない......ぎりぎり年7ヶ月120kw以上使用の実績なので、東電よりは得してるけど。今年の冬はこれまでになく最大3倍近く電力消費したけど、夏はどれほどになるのだか。使っても使わなくても、かつ使わざる負えない悩ましい電気。
2022.06.17
コメント(0)
テスカポリトカ〇白鳥とコウモリ〇アンデッドガールズ・マーダーファルス 3メルカトル悪人狩り四神 不可能殺人事件〇使用人探偵シズカ: 横濱異人館殺人事件薔薇の中の蛇オルレアンの魔女死の黙劇怨み籠の密室蝶として死すオクトーバーリスト下山迷宮木曜殺人クラブビーフ巡査部長のための事件〇ミラクル.クリーク夜の獣夢の少年〇を必読としたが、本格ミステリベストテンとかぶっている作品も読むつもり。で、読書計画を進めているところ。
2022.04.27
コメント(0)
気になったミステリ、遅ればせながら今年は国内黒牢城忌み名の如き贄るものサーカスから来た執達吏時空犯推理大戦四元館の殺人死の黙劇シンデレラ城の殺人葛登志岬の雁よ雁たちよ老虎残夢ベスト20のなかに既読作品があったのでそれは除く。なんと8冊が既読。去年の時点で読書予定が組まれている本も除いたので、取り敢えずこれだけになった。保留は下記、読むかどうかわからない。泳ぐ者影踏亭の怪談魔術師(佐々木俊介)怨み籠の密室海外編ヨルガオ殺人事件文学少女対数学少女ブラックサマーの殺人地の告発スリープウォーカー時は殺人者オクトーバーリスト時は殺人者海外ミステリは三冊既読だった。以下は読むかもしれない本。評決の代償ポー殺人事件ロンドン謎解き結婚相談所毎年お世話になるこのムックだが、編集への不満を言えば、国内ミステリーに偏っており、海外に関してはベスト5位までしかランキングしないこと。うーーん、国籍で差別はイケマセン。
2022.03.06
コメント(0)
ミステリーの意外な読み方、ひいては小説の読み方を示唆してくれる一冊。読み落としていた、ミステリーや小説の知識の宝庫だった。欄外の注釈と巻末の索引だけでも資料的価値がある。気になった作品、作家は.....というより米澤作品をもっと読むべきか。だったら「インシテミル」あたりを。
2022.02.25
コメント(0)
エラリー・クイーンPerfectGuide が絶版になり、図書館で借りて読んだり、復刊ドットコムにリクエストしたりあれやこれや。古書で手に入れるよりほかないのかと諦めていたところ出た(・。・)♪バージョンアップしてさらに内容充実。ミステリ初心者でも、クイーンヲタでも読んではずれ無しの一冊と思う。個人的には消去法とは何か、伏線回収が果たす役割、について再考させられ、目から鱗が落ちる思いがした。本書で取り上げられた、気になって今後読んでみたいミステリ水族館の殺人 青崎有吾赤い博物館 大山誠一郎仮面幻双曲月光ゲーム ニの悲劇グランギニョール城青の殺人 ホッグそれより国名シリーズ。初読の時が小学校高学年なので、何も考えず、ワクワクドキドキを楽しんで読むばかりだった。あの作品群を新訳で読み直す必要がありそうだ。
2022.02.16
コメント(0)
「注解 マルタの鷹」が読みたいばかりに図書館で借りた本。原文の副詞と動詞の用い方への考察、客観的描写の限界性の指摘とか、翻訳者御本人ならでは視点で小論文のように述べられていた。んーんん、文学論を読むとか、講義を聞くとかより本篇「マルタの鷹」を先ず読むべし、だな。紹介されている作品で気になったのはクライムリーの「さらば甘き口づけ」小泉喜美子の訳なので読んでみたい。
2022.01.19
コメント(0)
ドイルの「バスカヴィル家の犬」を俎上に載せ、ストーリーやホームズの推理そのものの破綻を深堀りして、新たな犯人像を指摘した推理批評。全著「誰がアクロイドを殺したか」でもそうだったが、事件の影にナントカありで、実は犯人はあの人。なるほどと、一応理屈は納得は出来るかな。だけど〇〇○が犯人としてもなお、その犯行動機や行動に謎が残る気がする(あくまで個人の主観です)などと解釈をこじらせるときりがなく、ダートムアの沼にはまるようなものなので、この小説はミステリーとしての謎ならぬ、魔犬の呪いに寄る死を描いたゴシックホラーという解釈でいいんでないか。それでも物語として十分面白いと思っている。そういえば以前、新(真)犯人〇〇○視点で構想したパスティーシュを誰かに書いてほしいと記事にしたが、言い出しっぺのバイヤール先生がやってくださらない?*夕刻LUMINEへ出向いて、昨日出来上がったオーダー品のサイズ感が合わないので、お直しできるか尋ねる。いつものマイサイズで作ったはずが明らかにユルユル。出来るか否か、品物をショップに預けて、ブランド問い合わせからの返答待ちになった。直せたとしても年を超すかも。クリスマスに間に合わせたつもりの品だったのに、見通し暗いな
2021.12.19
コメント(0)
夏と冬の鳴奏曲*QEDベイカー街の問題* 六歌仙の暗号桜姫*凍える島:*厭魅の如き憑くもの慟哭*六色金色殺人事件連続殺人鬼カエル男*消失!夏と冬の鳴奏曲鬼に捧げる夜想曲現在手に入りにくい本があるのが悩ましい。入手できるもの(*)から、早速手を付けてはいるけど。
2021.12.07
コメント(0)
気になったミステリというより捕物帖の必読は半七捕物帖右門捕物帖人形佐七捕物帖若様侍捕物帖であるらしいが、テレビドラマ(再放送)でぱらぱら視た記憶があるくらい。どれも原作をまともに読んだことはない。岡本綺堂あたりは怪奇幻想ものあれこれが好きな作家であるにも関わらず「捕物」は外している。もちろんかつての「時代物」は大衆小説であれドラマであれ面白いとは思う。それより気なっている作家、作品はやはり「安吾捕物帖」坂口安吾「顎十郎捕物帖」久生十蘭「新顎十郎捕物帖」(都筑道夫)なめくじ長屋シリーズ 同上「夢裡庵先生捕物帖」 泡坂妻夫「江戸の検視官」川田弥一郎といったところ。現在入手することが難しそうな本もあって、それが残念。トリビアは胡桃沢耕史が清水正二郎というポルノ作家だったということ。まったく知らなかった。別に読む気はしないけど。そうそう、時代小説ならあの人!!という某作家の某作や某作はまったく好みの作風ではないので除外。人情だの情緒だのベタベタ、国威発揚の鬱陶しい描写、かと思えば、ダサい人物設定と説明的な文章でドロドロは真っ平。などとそんなことはどうでもよろしい。さすが自ら「安吾探偵控」を著した作者の本だけあって、本書は簡潔明瞭に時代小説としての、ミステリとしての捕物帖の面白を伝えており、紹介作品の選び方も適切でとても参考になった。この著者の他のミステリ論もこのスタイルで書いてほしいんだけど。個人的な希望としては過去の名作にこだわるより、優れて読み応えのある、捕物ミステリや時代物ミステリの新作が書き継がれることを期待している。なわけで、伊吹亜門氏あたりが期待に答える作品を創造してくれることを願う。期待して買った抹茶入り白玉入り栗餡今川焼きの味がそれほどでもなかった。当たり前に美味しい和菓子にここのところ当たらなくなったが、これはまた別の話。
2021.11.07
コメント(0)
名著とされている「北米探偵小説北米探偵小説論」の最新版。探偵小説のみならず、日本、欧米の純文学、大衆小説、幻想文学、SFに至るまで網羅し縦横に論じている。と言いたいが、作者の視点に此方が余り共感できず、関心も持てない各作品へのアプローチの仕方なので、余りの重厚長大さは読むのにしんどさを感じる。だから興味のある作品を扱った章を拾い読みしているが、簡単なことを複雑に言い換える、学術的(?)な文体も巧さを感じない。しんどさという点では、辞書並みに分厚い此の本をミステリー入門者が読むのはさらにキツイと思われるので、参考書的に読むのはおすすめしない。未読のミステリーの紹介があってもその作品の魅力が伝わってこないので、気になったミステリを井戸の底に書き残すことも今回はしない。「日本探偵小説論」も読んだのだが、同工異曲というか(以下自粛)あくまで個人の嗜好として好きではない書籍でも、余人は好むかもしれないので一応「ミステリはお好き?」のカテゴリで。
2021.08.29
コメント(0)
Ⅰに続き、英国アメリカのミステリーの古典、江戸川乱歩論を詳細かつ縦横に論じており読み応えがあり、とても参考になった。プロではなくアマチュアとして評論活動を続ける筆者真田氏が、浩瀚な知識を有するミステリーの篤学であることには、ヲタ活恐るべしと脱帽せざるおえない。何よりも江戸川乱歩に多くのページを割いて独自視点から斬新な考察しているのが嬉しく、読み慣れている乱歩作品なのに、遅れ馳せにながら目から鱗、蒙を啓かれた・・・・・といいたいところだが、これまたⅠ同様、プロット、トリックはおろか犯人名までネタバラシしている部分が多々あり、読んでいて底のところを回避するのにハラハラ、ドキドキした。ほぼ前作既読の乱歩は差し障りなく通読したものの、ネタバレされそうなので未読の作品の論考は中盤程度で読むのをやめるケースが頻出するとは。未読で気になった作品を読んでから再読したい。いや、そうすべきだ。水害地区にはほど遠い雨量だが猫街に降りしきる豪雨。降水量とともに何故かアクセス数が瀑上がりしてるって?顔見知りの地域猫たちは何処に避難しているのだろう。
2021.08.14
コメント(0)
警察小説の書評や随筆が多く、警察小説をほとんど読んだことのない私にとって蒙を啓かれるところがあった。気になったミステリは「ハンマーを持つ人狼」「さらばその歩むところに心せよ」それにしても「ガラスの鍵」「蘭の肉体」「長いお別れ」といったハードボイルドの名作は有名どころ過ぎて今更感もあるが、私は未読。それよりも「アメリカハードボイルド紀行」小鷹信光マルタの鷹研究分析では「動詞や副詞の使い分け、視点を含む客観描写の限界に関する考察」がなされているとのことで、これは読みたい。「マルタの鷹講義」 諏訪部浩一英文学者によるハードボイルド小説の精緻な論考。「名探偵たちのユートピア」 石上三登志 作品よりも面白いミステリ解読本。「夜の来訪者」 戯曲「クライムマシン」ジャック・リッチー どんでん返し連続のユーモアミステリ短篇集。「クリスマスプレゼント」ジェフリー・ディーヴァー これもどんでん返しだらけの短編集。「密売人」佐々木譲 思わぬ仕掛けのあるストーリー。「新宿鮫シリーズ」大沢在昌 巷間に知れすぎていて特筆するまでもない(なのに未読)「司法記者」由良秀之 著者は元検事。「裁かれるのは我なり」山下重樹 袴田裁判のノンフィクション。
2021.07.31
コメント(0)
本格ミステリとはフェアプレイの文学と定義し、クイーン、クリスティといった本格物の代表作家ではなく、バークリー(アイルズ)中心に、従来にない視点から本格ミステリを論じている。例えばバークリーの「第二の銃声」と「アクロイド殺し」の比較考察に置いて、アクロイドのある瑕疵をずばり指摘しているのを目にして虚を突かれたような思いがした。私がこれまで顧みなかったノックスの面白さを評しているのも参考になった。今更だがノックス作品を読んでみよう。他にもミルワードのミステリーの紹介が興味深く、ミルワードは全く未知の作家であるので、読んでみたい。そして好きな作家であるレオ・ブルースへの言及に一章が割かれているのは嬉しかった。気になった作品は.....ノックス サイロの死体 三つの栓 ケネディ 霧に包まれた骸 ブルース ロープとリングの事件 死体のない事件 ミンコットハウスの死 ハイキャッスル屋敷の死イネスハムレット復讐せよ 霧と雪 ある詩人への晩夏 アリントン邸の怪事件永久の別れのために クリスピン思いがけず多くの作が訳出されているイネス、入手しやすそう。クリスピンはこれまで読んで好きな作風とは思えなかったが。それにしてもこの評論集のちょっと気にことが一つ......犯人の名前から、トリック、ストーリーの要諦まで思いっきりネタバレしていること。いやちょっと、やそっとではない大いに気になる。それでもネタバレされても読む価値がありそうな作品が網羅されているところが、何とも悩ましい。
2021.07.02
コメント(0)
物理学専攻から越境してホームズ翻訳専門になったらしい御方。何故かしら、ミステリー界、ファンタジー界に貢献度大な理系出身者(SF界の事情は私は知らない)プロフィールにナントカ文学者などとしかつめらしく記載されていないところがいい。ホームズパスティーシュが紹介がされていて患者の目 (コナン・ドイルが主人公)シャーロック・ホームズ対ドラキュラシャーロック・ホームズ対切り裂きジャックこれらには無論興味があるが、筆者の訳したサイエンス本も読んでみたい。それから「僧正殺人事件」の新訳。これは必読。何れにせよ読みやすさに期待する。
2021.05.29
コメント(2)
「読みたい人のためのミステリ入門」としても格好の一冊だった。ミステリーを読み慣れた読者にも参考になりそうな本。ミステリーの秀作の成立には、魅力ある謎、伏線、解決の三位一体が必要であると簡潔にズバリ言ってくれているのが嬉しい。としたら残念ながら、容易に優れたミステリーは生まれないことになるのだが。そして参考になりそうな本が九尾の猫 クイーン消失! 中西智明ホッグ連続殺人事件 デアンドリア片目の猿 道尾秀介とむらい機関車 大阪圭吾女か虎か ストックトン三日月刀の督励官 同上女と虎と D・モフィットタイム・リープ 高畑京一星を継ぐもの ホーガン鴉 麻耶雄嵩謎のカード C・モフェット謎のカード事件 ホックお馴染みの作品や、知らない作者や未読の作品も。
2021.04.29
コメント(0)
教授とまで呼ばれる博覧強記のミステリー評論家の評論集成と思いきや、エッセイと呼ばれる雑文の寄せ集め感が否めなかった。ミステリ初心者には、ミステリの面白さが伝わらず、ミステリヲタにも興味のある内容が書かれていないというのが正直な所感。ミステリーのトリビアや薀蓄が開示されていたりしても、少なくとも私の興味の対象から外れた情報が多く、興味を唆られなかった。巻末の言及作品一覧も索引になっていないため、掲載ページ数の記載がなくては参照しづらいという杜撰な編集で読んでいてつかれるばかり。資料的価値も希薄。随一参考になったのは「最も危険なあとがき」として犯人名をばらしてしまっているミステリーの、トンデモ解説者や翻訳者を実名をあげて容赦なく切っているところくらいか。この手の解説者こそ、ミステリーの犯人以上の犯罪者で極悪だと思う。仕事人に始末されてしまえってほどに。えーと、何言ってるの私。ルール違反して解説や後書き先に読む読者こそ罪なのに(*_*)だけど、この犯人以上に罪深い行為を澁澤も黒死館殺人事件の解説でやらかしてるんだな。
2021.04.22
コメント(0)
天城ミステリーと笠井ミステリーの比較考察のもとに、本格ミステリーとは何かを多角的に論じた評論集。待たれた一冊とはいえ、必ずしも内容すべてに賛同するものではなかった。私にとって天城一は(数学者としての業績を含めて)評価が高いが、もうひとりの作家はどうでもよろしい程度、なゆえか。けれど天城から笠井への私信を公開してくれた筆者には深謝。ついでに鮎川哲也と天城一が親友だったと本書を読んではじめて知った。両者の間にもかわされた書簡があればそれも読んでみたいが、これはまた別の話。それにしても第1章の天城作品の魅力について述べたところを読んで、私は「虚無への供物」の魅力に相通ずるなという感想を持った。飯城勇三氏による中井英夫論というより「虚無への供物論」がいつか書かれることを望む。なんだか脇道にそれた話題ばかりのチラ裏になってしまったところで、今回これまで。
2021.03.28
コメント(0)
2001年から2020年までの本格ミステリ大賞一位受賞作の評論集。コロナ禍の2020年12月刊行。出版元の南雲堂、地味にいい仕事してくれた。優れたミステリ評論は、より面白くミステリーを読むための教則本のようなもの。私にとっては必読の鑑賞術の指南書。だから好きよ南雲堂様。好きなミステリー研究家(評論家)、ミステリ作家たちの描き下ろしの興味深い論文ばかりであったが、やはり飯城勇三の卓見かつ示唆に富んだ論旨が興味深かった。殊に、意外な真相(カーやクリスティ)か 意外な推理 (クイーンが代表)という本格ミステリーの分類法。なるほどーーー。実はどんなに意外な犯人を目指してもこれ案外読み手に透けやすいことが多々ある。それに「Medium」論中の 犯人当て ではなく 推理当て への考察。何よりも「ラノベ風の描写」に仕掛けられた作者の意図への言及は、私のミステリーの読み方の盲点を剔抉されたような心地がした。*** 目から鱗。まだまだミスヲタとして修行が足りないfrauleinnein(・・?他にも千街晶之、小森健太朗、杉江松恋、佳太山大地、諸岡卓真の各論が読み応えあった。そして今回あらたに注目した研究者が円堂都司昭。この人々の作品をさらに読み込んでみたい。-------------------*** P・S私はラノベ風の文体だから「Medium」の作者が苦手なのではない。この作家の作風そのものが嗜好に合わないだけの話。例えば早坂吝氏はラノベ的な軽やかさ自在さでユニークなトリックを創作し、文章も上手いので好きな作家だ。「〇〇〇〇〇〇○○殺人事件」なんかはまさに 意外な推理 によらずば、意外な真相 にたどり着けないミステリーの典型と思うが。
2021.03.09
コメント(0)
本格ミステリ・ベスト10 とかぶらない作品で(順不同)鏡映劇場 ホフマンがモチーフ 必読世界樹の棺 ファンタジー的な 読みたい 錬金術師の密室 錬金術のがジェット 読みたい仮名手本殺人事件 毒殺もの 歌舞伎ネタ 読みたい赤い部屋異聞死神の棋譜三つのアリバイ これはミステリではない俺だけが名探偵を知っているアラバスターの手 怪奇もの言語の七番目の機能悲しい毒海外編暗黒残酷大陸指差す標識の事例 ザリガニの鳴くところ指差す標識の事例 長大すぎる 手を付けるのは慎重に時計仕掛けの歪んだ罠--------------------コメントを付した作品以外は読むかどうか迷うところ。「指差す指標の事例」なんか長大すぎて手を付けるのは気後れする。海外ミステリー一位はお決まりの「その裁きは死」で読了してチラ裏に入稿した。しかし、この記事を書いてる時点で頭痛がしている有様なので、今日は何も書かずに放置だろう。頭痛というのは、推理に頭を悩ませていることの比喩ではない持病の頭痛のことだ。
2021.02.25
コメント(0)
順不同で其の裁きは死殺人七不思議ストーンサークルの殺人死亡通知書 暗黒者カメレオンの影探偵コナン・ドイル亀は死を招くこれといって好きな翻訳家がミステリ界にいない現在、読みたい海外ものを選ぶのが難しくなった。
2021.02.17
コメント(0)
国内編--------------------楽園とは探偵の不在なりたかが殺人じゃないか法廷遊戯エンデンジャード・トリックジョン・ディクスン・カーの最終定理あの子の殺人計画赤ずきん、旅の途中で死体と出会ううるはしみにくしあなたのともだち五色の殺人者これはミステリではない修羅の家赤い部屋異聞蝉かえる名探偵のはらわたワトソン力世界樹の棺錬金術の密室ガチ本格かどうかビミョー、それだけに気になるというものが多くなってしまった。とても全部は読めないだろうけど。*透明人間デルタの悲劇眠りの牢獄早世が惜しまれる作家浦賀知宏の作品この機会に色々読んでみたい*木乃伊男悪霊館の殺人和時計館の殺人化け物心中最後の楽園新作でないものも含めて、好きなガジェットの作品。化け物心中が特に気になっている*○評論 数学者と哲学者の密室 古典探偵小説の愉しみ ⅠⅡ 探偵が推理を殺す執筆陣が良いと思われる評論は取り敢えず必読としておく。-------------------ガチ本格かどうかビミョー、それだけに気になると、いうものが多くなってしまった。とても全部は読めないだろうけど。
2021.02.07
コメント(0)
ミステリーの解説書の集成なので、読みたいミステリーさがしの参考になるかと読んではみたが。解説より、作家論めいた言説が述べられていたり、知識の披瀝で横道にそれたり、本篇の作品以外の薀蓄だったりする部分が多く、何を意図した記述なのかすっきりせず、読んでいて疲れる。余り参考にならなかったというのが正直なところ。かといってタイトルに奇談とあるわりには、偏奇な珍談にもお目にかかれなかった。そんななかでも笹沢左保の「招かれざる客」への称賛は気になった。クリスティーに同名の小説があるけどそちらではない。もしかして 幻の名作?他にも「人喰い」とか、笹沢作品が気になる。
2020.10.20
コメント(0)
11枚のとらんぷ乱れからくり★湖底のまつり花嫁のさけび妖女のねむりしあわせの書★斜光★黒き舞楽毒薬の輪舞弓なりの月死者と生者泡坂以外の作家では久生十蘭の「魔都」への言及があり、やはり気になる。となると「顎十郎捕物」もか。「亜愛一郎シリーズ」とか読んで当たり前過ぎるものは取り上げるまでもない。まずは読みやすそう(手に入りやすそう)な長編から。と言っても、全作必読と言っても良い作家なので作品ガイドの文末に添えられている”どうかいつの日にか、日影丈吉や久生十蘭のような網羅的な全集があまれっますように。”との編集者の言葉に激しく同意。* 初版の袋とじ製本のものは多分手に入らない★ 垂野創一郎の論考「よみがえる古の春 泡坂作品のエロティシズム」あり
2020.09.27
コメント(0)
藤原宰太郎氏の著書に、長女の藤原遊子氏が加筆訂正したミステリーガイド。ネットも携帯も普及してない時代(1990年)のミステリー案内書を、現代の視点で改定してくれたので読みやすく、なつかし推理小説を知るための参考になると感じた。但しまったくのミステリー初心者にはネタバレがあるので要注意。気になったミステリー、キーワードだけでも ↓シャーロックホームズ氏の素敵な冒険 (メイヤー)消された航跡焦げ茶色のパステルディクスン・カーを読んだ男密室学入門 (土屋隆夫)笑う警官 白銀荘の殺人わが師はサタン大統領失踪猫の舌に釘を打て陰の告発者リドル・ストーリー(青鷺幽鬼)魔法陣シリーズ (斎藤栄)カリフォルニア・ロール殺しの双曲線支倉事件小笛事件日下圭介の作品指紋学の始まり (ヘンリー・フォールズ):::と多すぎて、このうちどれだけ読めることやら。
2020.08.28
コメント(2)
イヴリン嬢は7回殺される 名探偵の密室◎黄◎雪が白いとき、かつそのときに限り 死者の国 金時計 密室殺人 モリアーティ秘録華文ミステリーを必読にしてみた。その他は順不同
2020.03.13
コメント(0)
まず国内編からぽつぽつ拾っていくことにした。罪と祈り 貫井徳郎○霊媒探偵城塚翡翠 相澤沙呼○刀と傘 (短編)伊吹亜門◎紅蓮館の殺人 阿津川辰海◎潮首岬に郭公の鳴く 平石貴樹マーダーズ 長浦 京殺人犯対殺人鬼W県警の悲劇(連作)葉間中 顕◎予言の島 澤村伊智まほり 高田大介滅びの掟 密室忍法帖 安萬純一○開化鉄道探偵 第102列車の謎 山本巧次○芙蓉の干城 松井今朝子順位不同◎がとりあえず必読
2020.03.10
コメント(0)
最高峰のホームズパスティーシュという褒め言葉は決して過分ではない。さすがは翻訳家にしてホームズ研究家、ドイルの文体、作風を自家薬籠中の物としつつ、斬新かつ独創的なアイディアを盛り込んだ作品群。私にいわすれば、ホームズパスティーシュにおいては、ホームズが描けている以上にワトスンが描けていることが重要なのだが、本作はなりきりジョンの語り口(騙り口?)レストレード警部をはじめ、お馴染みの脇役の人物像も巧みに描き分けられている。どれを読んでもハズレ無しの名短編集だが、特にホームズ作品らしさを失わず、乱歩的なモチーフとストーリー展開で読ませてくれた「結ばれた黄色いスカーフ事件」が私は好きだ。ああ、小学生の時、偕成社のホームズ全集を夢中になってむさぼり読んだあの感覚、あの記憶が蘇った。そういえば、本作中に阿部知二のホームズ翻訳文からの引用があるが、阿部知二訳の「ジェイン・エア」にわくわく胸をときめかせて読んだのも小学生だった私。阿部知二訳はヴィクトリア朝文学の翻訳にふさわしい文体、と今更のようにつくづく。北原氏の他の作品も読んでみたい。「首吊少女亭」なんか、それこそヴィクトリア朝が舞台の怪奇幻想小説とのことで、滅茶唆られる。その他「ホームズ連盟の事件簿」「ジョン、全裸連盟へ行く」それに「シャーロック・ホームズの功績」ディクスん・カー、エイドリアン・ドイル共著も忘れずに。此方は北原氏が本作の執筆にあたってお手本としたパスティーシュ集だそうだから。
2020.02.13
コメント(4)
1.『異人たちの館』 2.『倒錯のロンド』 3.『倒錯の死角 201号室の女』 4.『十字屋敷のピエロ』 5.『ある閉ざされた雪の山荘で』 6.『仮面山荘殺人事件』 7.『神のロジック 人間のマジック』 8.『電気人間の虞』 9.『この闇と光』● 10.『ラバーソウル』 11.『黒猫の三角』● 12.『探偵伯爵と僕』 13.『アリス・ミラー城殺人事件』● 14.『コッペリア』 15.『猫間地獄のわらべ歌』 16.『螢』 17.『鴉』 18.『葉桜の季節に君を想うということ』 19.『ROMMY 越境者の夢』 20.『密室殺人ゲーム王手飛車取り』 21.『マリオネットの罠』 22.『交換殺人には向かない夜』 23.『十角館の殺人』● 24.『迷路館の殺人』● 25.『どんどん橋、落ちた』 26.『不連続殺人事件』● 27.『慟哭』 28.『向日葵の咲かない夏』● 29.『龍神の雨』 30.『片眼の猿』 31.『盤上の敵』● 32.『星降り山荘の殺人』 33.『連続殺人鬼カエル男』 34.『ハサミ男』 35.『鏡の中は日曜日』● 36.『暗黒童話』 37.『夜歩く』● 38.『蝶々殺人事件』● 39.『イニシエーション・ラブ』 40.『セカンド・ラブ』 41.『ウェディング・ドレス』 42.『模倣の殺意』 43.『殺戮にいたる病』 44.『探偵映画』 45.『ロートレック荘事件』● 46.『弁護側の証人』● 47.『アヒルと鴨のコインロッカー』 48.『太陽の坐る場所』 49.『嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん』 50.『真夏の日の夢』 ミステリー読み巧者らしい方のサイトから参考にさせていただいた。 私はこの旧作50作品のうち、半分も読んでない(●が既読) さあ、大変?新年には「このミス」が発表になるというのに、未読の旧作新作どちらから読めばいいのか
2019.12.31
コメント(0)
『本格ミステリーワールド 2015』に掲載の記事「世界語HONKAKU」が気になったので図書館でお取り寄せ。島田氏の小説の文体は読みやすいのだが、評論ジャンルのレトリックは簡単なことを難しく言い換えるために言辞を弄する、どこぞのダイガクキョージュを思わせて、なんだか苦手。それでも、御意見御もっともとは思うし、「HONKAKU」がミステリー専門用語として世界共通語になる日がくれば、この国のミステリーヲタとして、嬉しい限りです。そのほか、本書で取り上げられたミステリーでは「フライプレイ!」霞流一「闇に香る嘘」下村敦史「ボディメッセージ」安萬純一が気になった
2019.06.06
コメント(0)
ハヤカワミステリマガジンを読んで、他社2誌とかぶっていない気になった作品。海外そしてミランダを殺すIQ国内 インド倶楽部の謎摂政関白の蜘蛛絵里奈の消滅名もなき王国到達不能極住職探偵翼竜館の宝石商人帝都探偵大戦生き残り国内ミステリーの発掘が多くなってしまった。何に起因する偏りなのか。別にナショナリズムなんてありませんから。単に語学力ないので、海外のミステリー事情に脳内がおいつかなくて疎遠になっているだけ。未訳作品の紹介文も載っていて面白そうだけど、他力本願にどなたかの名訳が出るのを待っているばかり。で、待った挙げ句の迷訳出版だったりする.....そんなこと考えてみても、ピックアップしたものの半分も読みきらない現状じゃ仕方がないか。
2019.05.15
コメント(0)
「このミステリーがすごい!」と被る作品は除いて、気になったミステリーをチョイスしてみた。国内 1 パズラクション 霞流一2 星詠師の記録 阿津川辰海3 ドッペンゲルガーの銃 倉知淳(中編)4 隠蔽人類 鳥飼否宇5 皇帝と拳銃 倉知淳(中編)6 深夜の博覧会 辻眞先7 虚像のアラベスク 深水藜一郎8 ミダスの河 柄刀一国内はやはり好きな作家優先となる一方で、未読の作家の1、2、8には興味津々。海外1 死の実況放送をお茶の間へ マガー2 ホワイトコテージの殺人 アリンガム3 白墨人形 チューダー4 殺意 トンプソン5 空の幻像 クリ-ヴス6 マクロイ 悪意の夜6を除く全てが未読の作家になってしまった。あくまで気になったということで、読むかどうかは確定ではないとは言え1,2,3は優先的に読むようにしたいとは思う。
2019.03.06
コメント(0)
海外1 カササギ殺人事件2 元年春之祭3 あやかしの裏通り4 乗客ナンバー23の消失5 数字を一つ思い浮かべろ6 蝶のいた庭7 通過者8 悪の猿いつもは特に読みたいと思わない韓国(2)とドイツ(7)のミステリーが気になった。この2冊を優先的に読むべきかな。と言っておいて「カササギ殺人事件」に取り掛かってしまっているんだけど。国内1 それまでの明日2 沈黙のパレード3 碆霊の如き祀るもの4 雪の階5 グラスバードは還らない6 漂砂の塔 7 破滅の王8 ベルリンは晴れているか読んでみたかった作家(1)、好きな作家(2)(5)が好都合にも新刊を出してくれた。それ以外は本格かどうかはわからないが、歴史ものを多く選ぶ結果に。読んだことのない作家の気になる作品にチャレンジしてみることになるのかな。数字は順不同。自分の直感で選んだにすぎないことをお断りしておく。偏愛はあっても他意はない。
2019.03.01
コメント(0)
「君の館で惨劇を」読了作中これだけの他作品に言及している( ネタバレもあり )いわばメタミステリー未読作品のなかで気になったのは蒼月宮殺人事件そして扉が閉ざされたアルファベット荘事件幻影城の殺人蛇棺葬名探偵の呪縛機会があれば読みたい
2018.08.28
コメント(0)
「本格ミステリベスト10」 と被っていないものの中からこのミステリーが気になった。国内 帝都大捜査網 木足の猿 沈黙法廷 愚者の毒海外 約束 その犬の歩むところ特に「約束」と「この犬の 」は犬が活躍するストーリーなので読みたい Uo・ェ・oU♪ミステリがふさわしいのは猫!!なーんて、予断と偏見はダメよ。保留 フロスト始末 桐生警察 狼眼殺手警察小説らしい?だとしたら警察小説、苦手だからなあ。これも予断と偏見か。可愛いよニャームズ 今年もこのニャームズがかわいい! (ΦωΦ)
2018.06.05
コメント(0)
全80件 (80件中 1-50件目)