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2008年11月07日
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カテゴリ: 環境
住環境計画研究所所長の中山先生が我が大学にて講義を行った。聴講したので思ったことなどについて書き留めておこうと思う。

まずこの講義は以前の日本、海外の環境の実態と今後の対策についてだったため話が多岐にわたり、纏めるにはかなりの文才を要し、恐らくエコレンジャーでは支離滅裂になるのがおちだろう。でも極力そうならんごと頑張ってみる。

京都議定書の公約、1990年比で6%の温室効果ガス削減を2010年までに行わなければいけないのだが、それにはどう取り組んでいくべきか、という趣旨で我々は国内での省エネ対策を考えなければいけない。いけないのだが、実はこの公約は荒唐無稽である。そもそも京都議定書とはEUが言い出した環境対策の条約なのだが、実は環境対策ではなくただの政治戦略であることを我々は知っておかなければならない。京都議定書は上記のように1990年比で6%温室効果ガスを削減しようというものだが、この目標は国の背景や1990年の実態には関係なく一律に決めたものである。つまり持ちかけたEU(EUはEU諸国全体での目標となっている)は削減の見通しが立っていたわけである。ロシアは1990年はまだソビエト連邦が存在したため、その全体からの削減ということで崩壊した時点で目標は達成されていた。アメリカは乗らなかった。日本は1990年、既に省エネ技術は世界の最先端であったために削減は現実的に絶望的だったが、マスコミが煽り、満場一致で調印に至ったわけだ。現在その目標は達成に近づくどころか寧ろ8%上昇しているというザマだ。

エネルギー政策とは難しいようで、新たに電力プラントを作るとなると、着手から稼動まで15年から30年くらいはかかるということで、そもそも京都議定書の発効の時点で電力プラントによる解決は不可能である。ということで産業から生活から全てを総動員させて削減に取り組む必要がある。

車は有名な話だが、エンジンの効率は上がったものの、ボディの強化のため重量が増し、燃費は逆に悪くなっているようだ。これはしょうがない。とはいえ、住宅の消費電力と比べると、車の消費は電力換算すると実は約75倍のようで、やはり車がどうにかするしかないんじゃないかとも思う。因みに国内の消費電力のトップは製造業なんで、勝手に頑張って欲しい。

それはいいとして、人が日常生活で出来る省エネはズバリこれだ。”エコ商品の機能を知る”ことと”家電の待機時消費”。エコ商品と謳われているものにはエコモードというものがあるらしいが、出荷時の設定はこのモードにはなっていない。それはエコモードでは消費者が納得しないことが多いかららしい。それで結局消費者はエコモードを使うことなく終わるため、結局ばりばり電気をくっているようだ。待機時の電力は意外とでかく、全て待機時にコンセントを抜くと10%、平均して年1世帯当たり1万円は変わるようだ。これは実際エコに興味がなくとも、家計に響いてくる数値だから徹底するのは無理としても気をつけることはプラスになるw因みに、平均と比べてエコに生活している人は8割の電力で生活しているらしい。逆に浪費型は3割余計に使っているとか。この浪費型とエコの区別がどうされたかはよくわからなかった。また、日本人は海外と比べて家電製品が家にたくさんあるようで、これも住宅での電力の浪費に繋がっているらしい。

そもそも住宅の使用電力の統計が取られていないのが問題らしい。これが取られていると国は明確に何をどうすべきか一目でわかると言うのに、データがないためどれもなんとなく議論になるんだって。そう、荒唐無稽だ。

建築時には建築者はボランティアでエコに設計するようなっているらしいが、コストを考えるとエコに配慮する建築者は3割のようだ。これが10割になって、しかも全住宅がこの性能になると住宅の面での削減は目標が達成されるらしい。政府はそういう計算結果をうちだした。これも荒唐無稽。

さて、これらの荒唐無稽が達成されなければ日本は二酸化炭素を金を払って買うはめになる。日本が!?違う、そのケツを拭くのは国民である。Holy Shit!!これを受けてエコレンジャーは…どうすればいいんかなぁとただただ思うばかりである。残念無念、己の無力さを嘆いた2日間だった。






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最終更新日  2008年11月07日 19時16分33秒
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