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2015年11月14日
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カテゴリ: 独り言
「イスラム国 テロリストが国家をつくる時」 ロレッタ・ナポリオーニ

エコレンジャーがインドネシアにいた時、日本人2名がイスラム国によってその命を日本人を恐怖で慄かせることに利用された。このことは瞬く間に日本中で騒がれたが、ムスリムが90%を占めるインドネシアでは殆どといっていい程報道されなかった。この頃にイスラムに興味を持って手に取ったのがこの本。著者は海外のテロファイナンス会議の議長を務める、テロ組織に精通している方で、日本国内での偏向報道では一切見えてこないイスラム国の実態を赤裸々に説明してくれる良本である。エコレンジャーが中東戦争や湾岸戦争について知識が乏しいため、中々理解が進まなかったが、それでも非常に学ぶことは多かった。ここでは恐らく日本での報道だけでイスラム国を想像しては誤解が生じるであろう点をまとめてみた。
私の想像する平均的日本人が持つイスラム国のイメージ(あくまでも私の意見です。)
・残酷なテロ集団
・無差別殺人集団
・やっぱりイスラム教は怖い
・アルカイダの後継
もし仮にこれを読んで、全然違うわ!!という意見があったら是非お聞かせくださいm(__)m
さて私が本を読む限り以下のようです。

・メディアネットワークを駆使し、内外での支持を増やしている。ばりばりの資本主義社会国ではイスラムはマイノリティであることが多く、不満を持っているところに、イスラムの力強いメッセージは、心に響くようだ。結果強く同調したものはイスラム国の地に向かったり、自爆テロが発生したりするようだ。その数はかなり多いようで、報道では空爆で何人やっつけたと報道しているが、減るより増える方が今の所多いらしい。また、著名人の残虐な殺し方をネット上に流すことで、過激な同調者を興奮させ、世界中を恐怖に陥れている。彼らはこのようにメディアネットワークを駆使することで得られることを理解しながら敢えて行っている頭脳的集団。
・中東には権益がしっかりと存在し、結局はその権益を牛耳っている政府、そしてそれを支援する欧米。欧米は基本的にこの権益を守るために、色んな集団に武器や資金を支援している。代理戦争が複雑になってきているようで、誰が敵なのかわからない状況になっている。アメリカではイスラム国に資金援助したという報道がされており、もう何が何だかわからない、混沌とした状況だ。
・イスラム教の自体は怖いことをする宗教団体ではない。ただしこれは歴史が証明しているが、宗教はしばしば戦争の理由として登場する。キリスト教対イスラム教の領土争いは過去にあった。これは宗教の争いではなく、権力と領土の奪い合いの戦争である。余談だが、インドネシアにいてイスラム教が怖いとは一切思わなかった。

特に中東で起こっていることは理解するのが難しいが、これからもっと深掘りすると、よりこの本の理解が深まるのだろう。でもイスラム国についての誤解を多く解けたという意味で、この本に出会えてよかったと思っている。
メディアは今年の夏頃にはイスラム国を掃討しているだろうと報じた。これに対し、こおジャーナリストはこれから勢力を拡大していくだろうと言った。いかに報道が適当か、もしくは偏向報道かも簡単にバレるネタの一つだ。こういうネタこそ、色々な人の視点に出会わなければ、本当の意味での考察はできないのだろう。





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最終更新日  2015年11月15日 16時44分23秒
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