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2020.07.03
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図書館で借りた本を読みました。



【中古】 面白くてよくわかる!源氏物語 日本の美と恋愛ロマンを知る大人の教科書 「面白くてよくわかる!」シリーズ/根本浩【著】 【中古】afb


楽天ではこれしか見つかりませんでした。

子供の頃、名前に「紫」があることから勝手に紫式部に親近感を覚え、源氏物語や紫式部日記、そこから平安文学に親しむようになりました。
未だに、源氏物語や紫式部と聞くと反応してしまいます。

一度一通り読んだのですが、子供には難しくて途中で寝てしまったり、疑問符を並べながら通りすぎたりすることもありました。
特に恋愛や政治の事情などは、大人になってから理解できることもあると思い、源氏物語について書かれた本も読むようにしています。

平安時代は、同腹でなければ異母兄妹と関係を持つこともあったりして、また一夫多妻制が許されていたこともあり、関係が複雑に入り乱れています。
大人になってから、無関係に思えていた人物が実は血縁だったりして、そうなると自分の物語の解釈が間違っていたことに気づいたりして、ますます面白いです。

女三宮は、弟朱雀帝の娘→姪なんですが、弟嫁が義母藤壺女御の妹藤壺更衣なんですね…

藤壺妹は先帝の娘なのに、更衣という低い身分なのは、母が身分の低い人だったということでしょうか…?
間違っていたらすみません。
藤壺姉が中宮となったからか、藤壺妹は女御と呼称が変わります。


以下、本文より。

源氏は28歳で権大納言という役職に就いていますが、これは大納言の補佐が仕事だそうです。
大納言より偉いかと思っていました…。
33歳で太政大臣に就いていますが、臣下における最高の位ではあるものの、摂政関白と兼任することで初めて意味を持つ場合も多かったそうです。
↑これは、異母弟ということになっている冷泉帝が実は源氏の息子で、公に親子として接することができない分、臣下として最高の役職に就けようとしたところ源氏に固辞されますが、六条御息所の娘梅壺が冷泉帝の中宮となったため、昇進したのでした。

源氏物語は源氏が生まれる前から、源氏の孫の世代まで記されているため、年間行事なども多数記述があります。
公的文書に「◯月には□という行事があり、~のように行う」などと書かれているよりも、小説の中の記述の方が、人々の生活の中でどのようなことがあったのか、よりわかりやすいと思います。
車争いがあった賀茂祭も、現代に至るまで続いていることを思うと、「◯年前からあります」と言われるよりも、歴史の重みをいっそう強く感じられる気がします。



…逆に、紫式部が出しきってしまったのを、多少手を加えたのが今ある小説やマンガなどの作品に登場している女性なのか、と思うくらいです。
女性の悩みは千年前から本質は変わらないのでしょうか。
禁断の恋(義母と義息子)、うちとけない許嫁、人妻、嫉妬に狂う年上の未亡人、奔放な恋、醜くも一途な女、最愛の人が不妊、身分が低い…
この時代だからこそ、一人の男が種々多様な女たちと恋愛を繰り広げることができたのでしょう。現代ものなら、せめて二人か三人の男主人公を用意しないといけない気がします。笑

末摘花という呼び名が悪口だったことに、大人になってから気づいてショックを受けたことがあります。

自分の容姿に自信がないからか、末摘花に同情してしまいます。

源氏は朧月夜(弘徽殿女御の妹で、朱雀帝に嫁入りが決まっていた)との関係が露呈して、追放される前に都を去り須磨と向かいます。
…女性関係が原因で失脚するのも、今と同じですね。笑

源氏が建造させた六条院は、東京ドームの1.3倍だそうです。
紫の上以外の女性の区画を訪ねるだけで、いい運動になりそうです。笑

源氏のライバルである頭中将とはことごとく縁があります。
同じ老女に手を出してしまったり。
中将が子供を産ませたが消息のわからなくなった女性(夕顔)に源氏も恋をし、看取ったり。
源氏の息子夕霧(そもそも母が中将の妹)と中将の娘雲居の雁が恋仲だったり。
中将と夕顔の娘玉鬘を源氏が引き取ると、その関係を中将が羨んだり。
女三宮と内通した柏木は中将の息子ですが、美しい玉鬘(実は姉)に懸想したり。
…紫式部の伏線の張り方がすさまじくて脱帽です。
玉鬘を中将(このときは内大臣)に引き合わせ、源氏と中将のわだかまりが解消します。

玉鬘はいくつも求婚を受けますが、彼女を勝ち取ったのは髭黒の大将でした。
彼にはすでに正妻がいたのですが、それはなんと紫の上の異母姉。
世界は狭いですね…。
同腹でなければ扱いは変わるのか、元々精神を病んでいたところに美しく若い玉鬘が来ることで正気をなくし、実家に帰ってしまいます。

女三宮の降嫁により紫の上が体調を崩し、出家を願いながらも源氏の許可が下りず亡くなってしまったり、女三宮に焦がれた柏木によって不義の子薫が生まれ、自分の罪を突きつけられたり。
ここから源氏の人生は転覆します。
女三宮は罪の意識から出家し、源氏の怨みを負担に思った柏木は病没。
柏木が女三宮の代わりに妻とした女二宮の世話を親友の夕霧に託すのですが、そこで夕霧は恋に落ちてしまいます。
…父親の幼妻を寝取った親友(自分の嫁の兄)の正妻に恋心って!複雑!
夕霧はあの源氏の息子なのかと思うくらいちょっとパッとしないです。笑
ドラゴンボールでいう悟飯。
いや、普通の人からしたら全然すごいのですが、親や親の孫と比較するとちょっと…という感じです。

玉鬘と髭黒の二人の娘は、上が冷泉帝、下が今上帝(朱雀帝の子)に入内します。
…すごい…。
しかし上の娘は同じく入内していた中将の娘にいじめられ、実家に戻りがちに。
…そこは叔母と姪の関係でしょうに。

宇治十帖は正直好きではないです。
薫と匂宮(源氏と明石の上の娘、明石の中宮の子)に振り回されて失意のまま亡くなる女性がかわいそうで。
もちろん男性陣にも事情はあるのですが…

いやぁ、やっぱり面白かったです。
何度読んでも楽しいのが源氏物語関連本。
また探してみようと思います。





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最終更新日  2020.07.07 13:20:03
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