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July 1, 2007
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カテゴリ: 音楽
昨日は、初来日の 『パレルモ・マッシモ劇場』 の公演を聴いてきました。 演目は、ヴェルディの『シチリア島の夕べの祈り』。シチリアの劇場による、シチリアにゆかりのある演目、これは観るしかないでしょ!

そもそも、『シチリア島の夕べの祈り』は、とても有名な 序曲 以外は、めったに演奏されない作品なんです。日本で上演されるのは、 びわ湖ホール プロデュースオペラで、若杉弘さんの指揮で日本初演 されて以来、2度目なんだとか。思うに、ヒロインのエレナ公女の役が難しすぎるのと、ストーリーが二転三転して複雑、そして、エンディングが、フランス人大虐殺という、あまりに唐突で虚しい結果…、そんなことから上演回数が少ないんでしょうかね~。でも、美しい音楽に満ちた、すばらしい作品。今回、 ミラノ・スカラ座のDVD や、 マリア・カラス が歌ったエーリヒ・クライバー指揮の全曲盤CDで予習して、もうすっかりメロメロにハマッた状態で聴きにいきました。

今回の上演、幕が開くと、キラキラ輝く青い海がバック全体に現れ、ビザンチン様式の、中世風の巨大なアーチが配置され、その美しさに、会場から思わずため息がもれていました。中世風のアーチは、それぞれの幕でデザインを替えて登場。最後の幕では、キリストの肖像の書かれた巨大な壁も加わり、本当に圧倒的でした。シチリアというところは、ローマ帝国や、アラブ、スペインなどの統治も受けた時代もあったため、こうした独自の文化があるんですね。そうした独自の文化をド~ンとぶつけてきて、我々を圧倒するあたり、沖縄(もとの琉球王国)の持つ誇りと伝統なんかとも共通するのかぁ、なんて、勝手に考えていました。



キャストでは、ヒロインのニッツァがやや重く、暗い印象がありますが、役柄もありますし、何しろ、彼女自身、「役になりきっているとき、私自身も生きるか死ぬかの苦しみを味わっている」といっているくらいですから、その迫真の演技には、心を打たれるものがありました。総督モンフォルテの暗殺に失敗した場面や、死刑に処せられそうな場面では、会場からすすり泣く声が聞こえていました。テノールのヴェントレも、ヌケのいい、美しい声で拍手喝采でした。モンフォルテ役のアガーケとの緊張感ある二重唱はとても印象的でした。

全身から力が抜けるような悲劇的な結末を迎え、なかなか席が立てないでいるお客さんも少なくなったようです。自分も、終演後、ガックリ力が抜けて、ドッと疲れが襲ってきましたよ。ホント、ものすごいパワーの凝縮された作品ですね。

今日は、巨匠アレーナの指揮で、『カヴァレリア・ルスティカーナ』と『道化師』です。これもまた楽しみ。

 『シチリア島の夕べの祈り』 ムーティ ミラノ・スカラ座

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最終更新日  July 1, 2007 09:30:36 AM コメント(5) | コメントを書く


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