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紹介文
あの夏、青沢家で催された米寿を祝う席で、 十七人が毒殺された。
ある男の遺書によって、一応の解決をみたはずの事件。町の記憶の底に埋もれた大量殺人事件が、年月を経てさまざまな視点から再構成される。
【中古】afb ユージニア(文庫) -恩田陸-【メール便可 送料100円】
恩田先生、なかなかお気に入りの作家さんです。
ワタシ的ランキングではトップグループが池澤夏樹、宮部みゆき、江國香織、アーウィン・ショー、遠藤周作あたりで(ありきたりですみません。村上春樹は難解すぎるので圏外。)その若干したあたりにいる恩田さんは(褒めている。とても褒めている。)、だから結構期待度が高いんですけれど、大体期待を裏切らないのも嬉しいトコロ。
この作品は、結局犯人(と思われる盲目の美少女)は何をしたかったのかイマイチ釈然としないところはあるものの犯人探しの楽しみあり、視点の違う各章に思わせぶりな記述ありでなかなか面白かったんです。
が、この美少女が神秘的な美少女のままだったならコミック「モンスター」的な徹底的な悪意なのかと納得したかもしれませんが、これがまた目が見えるようになって普通の中年となって最後に登場するんですねー。
思春期の女子が一人になりたいと願い、そのために家族全員を殺してしまう あっけらかんとした残酷さ
と対比して特別な存在だった美少女が 普通のおばさんになってしまった残酷
さもうっすら透けて見えるような。
しかし幼さ故に、そして自分は特別何だという優越感故にその時それ(家族抹殺)をする事ができたとしても、普通その後の人生で思うところがあると思うのだけど、この元美少女は自分が特別ではなくなってしまったことを惜しむばかりであとは何の呵責もなさそう。
すごいなー。
やっぱすごいなー。
でも悪魔って美しくなきゃいけないんだね?
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