未だ、ユキが

これくらいの大きさの頃、彼女はお風呂が大好きで、私とよく入った。
私が入れて、家人が拭く。それでもお風呂から出るのを嫌がる位、彼女は大のお風呂好きであった。

ある日、いつもの様にお風呂に入れていて、彼女と湯船に浸かっていた。
ユキは気持ちよさに私に脇を抱かれながら、うとうと眠りだした。
小さな足をだら~んと延ばし腕も伸ばし、本当に気持ちよさそうに眠りだした。
私はあまりに気持ちよさそうなのでそっと、手を離して見た。
ユキはゆっくりと湯船に沈む。
タイタニックのデカプリオのように・・・・
やがて湯船の中で、カッと目を見開くと犬かきで無くクロールをしたような。
必死の形相で湯船に、上がった時、私に抱かれながら彼女は確かに私にこう言った。
「殺す気か!!!」
それ以来彼女は、お風呂と言うとシッポを下げ、宿題をやり残した子供が、イヤイヤ勉強部屋に入る感じでお風呂に入る。
雨の日の散歩も絶対しないし、海も嫌い、川も嫌いになった。
梅雨には速い晩春の雨に、昔を懐かしむ。って言うてる場合か、動物虐待じゃん?!

「お風呂、嫌い。雨が嫌い。男嫌い。嫁いけず・・・・責任取れ、おっさん。」
PR
コメント新着
カレンダー