以前に、クリュイタンス盤をご紹介しましたが、
こちらのコルボ盤もそれはそれは素晴らしいです。
合唱にボーイソプラノが採用されています。
フォーレのレクイエムには、
「最後の審判」の恐ろしさを描いた部分が取り入れられていないそうです。
死後の裁きへの恐怖よりも、楽園での安息を願う想いが強調されており、
全体を通して、静謐さが漂います。
40分くらいの曲なのですが、最後まで止まらず聴いてしまいます。
そして、この曲を聴いた後は、しばらく静かな時間を過ごすことができます。
どこからか、優しい光が差し込むようです。
美しくて、神秘的で、何よりも恐怖や不安、悲しみなどから、
心を解き放ってくれるような気がするのです。
その中の”Libera Me”を、再来週のコーラス発表会で歌います。
(歌詞をまだ覚えていません。)
Libera me, Domine de morte aeterna
in die illa tremenda,
quando coeli movendi sunt et terra,
dum veneris judicare
saeculum per ignem.
Tremens factus sum ego, et timeo,
dum discunssio venerit, atque venetura irae.
Dies illa, dies irae,
calamitatis et miseriae,
dies illa, sies magna et amara valde.
Requiem aeternam dona eis, Domine,
t lux perpetua luceat eis.
(私を解放してください、主よ、永遠の死から。
その恐ろしい日、
天と地が震え動くその時、
主が来られて
この世を火をもって裁かれるとき。
私は恐れ、そしておののきます。
来るべき裁きの時、来るべき怒りの時。
その日こそ、怒りの日。
災いの日、不幸の日。
大いなる嘆きの日。
永遠の安息を彼らに与えてください、主よ。
そして絶えざる光が彼らの上を照らしますように)
歌っていると、鳥肌がたつほど、ぞくっとする部分がいくつかあります。
(自分の歌声ではなく、メロディーにですよ)
月明かりが青く満ちている中、
まるで大きな鳥が羽を広げたように。。。
そんな美しい雲が、
ふんわりとかかっているような、
そんな静かな夜に、
もう一度ゆっくりと聴いてみたいです