私の人生論 (思考が運命になる)

私の人生論 (思考が運命になる)

2019年01月25日
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カテゴリ: 千の朝


 レーニンはヨーロッパの資本主義諸国のプロレタリア革命が
 間近に迫っていると信じていた。

 それによって革命ロシアも孤立から救われるのである。

 「世界革命近し」の情勢判断は妄想に近い思いこみだったが、
 それは共産主義者が活動のエネルギーを引き出す源泉でもあった。

 しかし、事態の経過はレーニンの思いどおりにはならなかった。

 コミンテルンの必死の働きかけにもかかわらず、
 革命はどこでも成功しなかった。



 この大会を準備するに当たってレーニンは考えた。

 ヨーロッパのプロレタリアートが
 資本主義を直接倒すのが難しいことは
 すでに明らかだった。

 だが、視野を地球規模にひろげてみよう。

 そこには、「資本主義の最後の最高の段階」である
 (とレーニンが勝手に定義した)
 「帝国主義」によって抑圧されている民族がいるではないか。

 そこで、マルクスが文明発生後のあらゆる社会の構成メンバーを
 支配階級と被支配階級とに二分したように、
 世界中の諸民族を抑圧民族と被抑圧民族に分けてみるとどうなるか。


 アメリカ人一億人、日本人とイギリス人各五千万人など、
 合計二億五千万人である。

 それに対し、帝国主義の植民地・半植民地の境遇にある被抑圧民族は、
 計算すると十七億五千万人となる。

 地球総人口の七〇パーセントが被抑圧民族なのだ。


 「民族・植民地問題に関するテーゼ」を報告した。

 そして、これら被抑圧民族の国々のブルジョア民主主義革命を
 共産主義者が積極的に支持し援助するという方針を打ち出した。

 それは、帝国主義に打撃を与え、
 本国の資本主義を弱めてプロレタリア革命が成功する条件をつくるためである。

 一種の迂回(うかい)作戦といえる。

「新地球日本史」2 西尾幹二 産経新聞社





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最終更新日  2019年01月25日 05時10分05秒
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