R-BEAR　非時香菓(ときじくのかぐのこのみ)

ブリストル　ボーフォートMk2　アンコール　1/72

実機はブリストル・ブレニムとブリストル・ボーファイターの間を結ぶもの。

ブレニムから進化して乗員が４名、機関銃が4丁、機体内部に魚雷が１本もしくは680キロ爆弾が搭載できた。

ちょっと雰囲気的に日本の「九九式双発軽爆撃機」に似ている。

速度が遅く、成功した爆撃・雷撃機とは言い難いらしい。

★☆

このキットは古くはＦＲＯＧの金型を用いた再版品。

キットに恵まれてなかった地味な機体だから、最近スペシャルホビーのものが出るまでは、これしか無かった（正確にはハイプレーンズモデルという簡易インジェクションの会社から出ているそうだが見たことがない）。

スペシャルホビーも簡易インジェクションだが最近のものは出来が良いからね。

このアンコールの商品では金型がもうヘロヘロだ。

これは主翼の付け根の部分。久しぶりだ。これほど酷いバリを見るのは（笑）

パーツの切り出しと言うより、発掘作業という感じだ。

このパーツが金型から出て来たのを見て、これで商品になると判断するとは大したものだと思う。

貴重な金型であるのは解るんだけどね。

勘合はもちろん最悪。かなりの摺り合わせが必要です。

ここまでは何とか行ったけれど、右の主翼はかなりきつい。

職場で２時間ほど摺り合わせをして組み上げた。

形になっていくとさすがFROG良い感じなんだなぁ。

しかし、どうにもならないのは透明部品。これだけ金型が荒れていると一番状態に出てくる。

どうじゃ、これは！

焼け跡から出て来た溶けたのど飴みたいだ。

歪んでいるわ。クラックは入っているわ。透明度最低。全然使い物にならない（笑）

そりゃ、たたき売られるわ。（笑）

ここは完全作り直しですね。

もしかしたら機首のパーツは磨き直しをすると使えるかも。

操縦席は不可能です。