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古い模型から新しい模型まで怒濤の雑食モデラーの徒然な毎日です。それ以外にも、食の充実に取り組んでいます（笑）
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2018.03.20
テーマ： 本のある暮らし(4239)
カテゴリ： 愛する本
スタンレー・ミルグラムの『服従の心理』
一般にアイヒマン実験と言われている心理学実験の本である。
1963年に行われたもので、日本では1975年にこの本が刊行されている。
この実験は被験者二人が一組になって行われる。
被験者の一人が問題を間違うたびにもう一人の被験者が電撃を与える実験で15Vから450Vまでの9段階(30個のスイッチ)において実施されると言うものだ。
隣の部屋からは電撃を与えられる被験者の叫び声や暴れる大きな音だけが聞こえてくる。
電撃を加える被験者には次の四つの指示が与えられる。
1 続行してください
3 あなたに続行していただく事が絶対に必要なのです
4 迷うことありません、あなたは続けるべきです
4つ目の指示がなされた場合でも被験者が実験の中止を希望した時はその時点で実験は中止される。
そうでなければ450Ｖが三度続けられて実験は終了する。
実験の結果65％が最終の450Ｖの電撃を与えたと言うものである。
実は電撃を受ける者は仕掛け人で被験者ではなく実験者の一人であり、叫び声や暴れる音はすべて演技なのである。
この実験は悪魔の実験であり、人間の残虐性が単純な指示で行われるというものを実証した。
平凡な一般市民が大量破壊兵器のスイッチを押すことがあるのかという命題にこたえるものとして50年以上も繰り返し行われている心理実験のレポートである。
服従の心理 （河出文庫） [ スタンリ・ミルグラム ]
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