我こそは本好き・本の虫読子の読書日記

我こそは本好き・本の虫読子の読書日記

PR

×

キーワードサーチ

▼キーワード検索

プロフィール

読子

読子

カレンダー

バックナンバー

2026.07
2026.06
2026.05
2026.04
2026.03

お気に入りブログ

よねおりかんこうセ… New! hongmingさん

辻信一 New! jiqさん

やっぱり読書 おい… ばあチャルさん
本との関係記 村野孝二(コチ)さん
きたあかり カフェ きたあかりさん

コメント新着

jiq @ Re:◇9月の読了本(10/24) 歌に私は泣くだらう/永田和宏~今週読み…
読子 @ Re[1]:◇8月の読了本(09/22) jiqさん こんばんは、いつもコメント…
jiq @ Re:◇8月の読了本(09/22) 藤原、曽野の「上から目線」が気になり一…
jiq @ Re:◇7月の読了本(08/20) 5をのぞく8までがワカル・・・世代ギャップと…
読子 @ Re[1]:◇6月の読了本(07/13) jiqさん こんにちは、先月お返事し…
2008.01.23
XML
カテゴリ: 読後感あれこれ




聡(サトシ)、弘(ヒロシ)、明男(アキオ)、正輝(マサテル)、博夫(ヒロオ)、
規子(ノリコ)の6人は、小学校時代からの幼なじみの76歳。

全員ヒマな上、比較的元気なので、時折同窓会を開くが、どこの誰がボケただの、
病気で死んだだの、暗い話題ばかり。

そんなある日、6人の中でも最も明るくマッチョな明男が、こんなラテンな提案をして…。
高度高齢化社会をやさしい希望で照らす、渾身のヒューマン・エンタテインメント。


ユーモア小説かと思いながら読み始めたが、なかなか読みがいのある本だった。

途中で転校した聡が65年ぶりに舞い戻った町で、幼馴染たちと付き合いを深めてゆく。
老年の彼らのそれまでの人生、妻子や孫のこと。
向き合えば、子供の頃の思い出が鮮やかに浮かび、外見は老人でも気持ちは10歳の少年だ。

規子は今に至るまで彼らのマドンナ的存在だが、実生活は苦労も多そうだ。
聡は40歳になっても結婚しない娘と二人暮らし。
みんなそれぞれに持病もあり、年相応の老人だけれど、心意気だけはあの頃のまま。

賭けが始まってまもなく、聡はひょんなことから20歳のエリを居候させることになる。
エリはあることが原因で変わった死生観を持っていた。


年齢には勝てず、やがて一人づつ寿命が尽きていくが、その間の会話や生活は
実に身に沁みて描かれる。
人間の感性は加齢によって損なわれることはないと力づけてくれるようだ。

ラストシーンの描写は秀逸である。
まさしく 「渾身のヒューマン・エンタテインメント」 として過言ではない。
自分の老後もこのように受け入れたいと思わせる。

面白くそして身に沁む小説だった。
もっと評価されてほしい。









お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2008.01.23 21:54:24
コメント(6) | コメントを書く


■コメント

お名前
タイトル
メッセージ
画像認証
上の画像で表示されている数字を入力して下さい。


利用規約 に同意してコメントを
※コメントに関するよくある質問は、 こちら をご確認ください。


Re:『長生き競争!』 黒野伸一(01/23)  
かつきねえ  さん
私も今、積読しています(>_<)
読子さんの書評を読んだら、猛烈に読みたくなってきました。
(2008.01.24 06:28:39)

Re:『長生き競争!』 黒野伸一(01/23)  
ぱぐら2  さん
私もすごく読みたい!
元気な中高年の本というと、「私はこうしてる、ああしてる」の自慢話みたいなのが多くて、ちょっとね・・・と思ってます。
フィクションでもいいからこういうのが、いいよねえ。
そういえば、昔田辺聖子さんの元気なおばあちゃん歌子さんシリーズがありましたね。 (2008.01.24 06:45:09)

Re[1]:『長生き競争!』 黒野伸一(01/23)  
読子  さん
かつきねえさん

>私も今、積読しています(>_<)
>読子さんの書評を読んだら、猛烈に読みたくなってきました。

前半は少し文章過多の気もしましたが、初期の荻原浩を思い出しました。それに、年寄りというのはくどいものだと思えば~(笑)
期待できる作家と思いました。40代で親の世代をこんなに表現できるとは(ムムム)
かつきねえさんの書評お待ちしています。
TBしてくださいねー。

-----
(2008.01.24 12:42:58)

Re[1]:『長生き競争!』 黒野伸一(01/23)  
読子  さん
ぱぐら2さん

>私もすごく読みたい!
>元気な中高年の本というと、「私はこうしてる、ああしてる」の自慢話みたいなのが多くて、ちょっとね・・・と思ってます。>フィクションでもいいからこういうのが、いいよねえ。

そうですね。現実の生き方紹介もそれはそれで、同世代には参考になるのでしょうけど・・・。
読物としては面白さに欠けるよね~。
この作者はまだ40代ですが、親の世代をこんなに表現できるのは驚きです。しみじみしました。

>そういえば、昔田辺聖子さんの元気なおばあちゃん歌子さんシリーズがありましたね。

「姥うかれ」などですね。群ようこにも「モモヨ まだ九十歳」とかありました。
元気なおばあちゃん、といえば、やっぱり寂聴さんと愛子さんでしょうか(笑)母と同じ年なので親しみがもてます。
私達がその年齢になったらどんなおばあさんになっているのやら~(笑)今読んでいる本が役にたっていますように・・・?
-----
(2008.01.24 12:51:36)

へぇー  
ばあチャル  さん
とにかくメモしました♪

>自分の老後もこのように受け入れたいと思わせる。

身につまされるかなー?歌子さんを読んだ時はもうちょっと若かったから、自分に置き換えないで母や姑がこうだったらと思いました。ひとごと(笑)のときはいいのよん。
(2008.01.28 09:11:24)

Re:へぇー(01/23)  
読子  さん
ばあチャルさん

>とにかくメモしました♪

>>自分の老後もこのように受け入れたいと思わせる。

>身につまされるかなー?歌子さんを読んだ時はもうちょっと若かったから、自分に置き換えないで母や姑がこうだったらと思いました。ひとごと(笑)のときはいいのよん。

元気で楽しい年寄りは理想ですが、ごく普通の、でも毅然として生きているところがいいな~て感じました。
こんな風に淡々と人生を過ごしたいです。
未読本があっても未練を残さず、「しかたないわぁ」。ダンナには、「幸せだったよ」(?)て、静かにバイバイ。実際にはどうなることやら~(笑)
-----
(2008.01.28 19:06:58)

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: