マンション管理相談室

2007年01月31日
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カテゴリ: マンション




これがマンション管理士の法定講習を終えた時の正直な気持ちでした。

確かに必要な知識について、高名な先生が話をしましたが、とても退屈でした。

マンション管理士は、管理組合や区分所有者などから相談を受けることが主な業務です。

ですから、必要な知識についてどん欲に学ぶことが大切です。

しかし、退屈なものは退屈です。

やはり、実際に相談を受け、個別の事情を考慮しつつ、最善と信じる結論を伝える現場の方がずっと勉強になりますし、やる気が出ます。

バルコニーでの喫煙、駐車場の抽選方法、大規模修繕工事の準備、管理費滞納対策、など、実際に起こる課題は、千差万別ながら、必ず最終的にひとつの解決方法にたどり着く、と考えています。

すべての問題を解決する方法は、

「みなさんで よく検討する」

ということです。

今まで何度も目にしてきましたが、

「理事会が区分所有者の方を見てくれていない」

という不満は、理屈やルール、法律だけでは解決できません。

区分所有者の言い分を受け入れた上で、ここは、これこれ、こういう事情があるので、ご理解下さい、と時間を掛けて話をしてくれたら、自分だって我慢もしたし、協力もするつもりだった、とおっしゃるご相談者様がたくさんいます。

また、ご相談を受けていて、あまりにルールどおりの運営で温かみがない、という話も良く耳にします。

このような不満は、理事会など、対応した方の説明不足が原因だと考えています。

「ルールはこうなっています。私たちもかたくなにルールにしばられた運営はしたくありません。しかし、全体の利益や快適性、そして、秩序を保つためにはどうしてもルールが必要です。それから、理事会というのは、決定権をほとんど持っていませんから、勝手なことは許されていません。」

このような説明をすることで、かなりのトラブルに対応できるようになります。

ところが、現実の問題に直面すると、どうしても忘れてしまうケースが多くなります。

私自身もずいぶん恥ずかしい経験を積み重ねてきたにもかかわらず、今でも、うっかりすれば忘れそうになります。

そして、最大のポイントですが、理事会を中心とした多くのマンションでは、運営上のトラブルに際し、正解を出し続けるのはほぼ不可能です。

毎回のトラブルや苦情はすべて貴重な経験と考え、ノウハウとして蓄積することが重要です。

いつ、どのような、経験をして、どんな対応をしたのか。

ひとつずつ積み重ねるうちに、自然と管理組合の能力は高まります。

今の苦労が10年後のマンションを支えている。

そう考えることができたら、少し報われると思います。




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最終更新日  2007年01月31日 08時39分32秒
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